『神代異聞』

京左さん作『神代異聞』読了。
記紀をベースにした日本神話ファンタジー。長編。
地に足のついた、ストイックな文章。受け身だけれど懐の深さを感じる大国主の物語。

現在サイト休止中。四月下旬には復帰なさるそうです。
この間の『風影』といい、私ったらタイミング悪いなあ(涙。

出典不明のエピソード

さっき【幻想作品愛好会】に幼児期のトラウマ体験(笑)を投稿してきたんですが、それに付随して思い出したことをひとつ。

「ヤマトタケルノミコト」とおんなじ、子ども向けのカラー装画のついた日本の昔話全集みたいなシリーズの一冊だったと思うのですが、ずっとなんという話だったか思い出せずに気になっている話があります。

多分舞台は平安朝から室町くらい。女の子が夢の中で「蓮の糸を染めて、お釈迦様を織りなさい」と命じられる。目覚めた女の子がいわれたとおりに蓮の茎を折って庭の草花にのせると糸が染まり、その糸をつかってお釈迦様のお姿(というか、曼荼羅?)を機で織り上げる、というものなんですが。

織りあがったお釈迦様の絵がとても彩り豊かで美しかったので覚えているんだけど、これって昔話というより、なんとなく仏教説話みたいだなーと。
でも、子ども向けのシリーズだったことは確かなんですよね。
なんで女の子がお釈迦様を織らなきゃならないのかをまったく覚えてないので、ぜんぜん話の筋が想像できなくて、このエピソードだけをずーっと喉元の小骨のように、意味不明だけど印象に残っている話として抱えつづけてきたんですが。

ああ、思い出すと気になる。
いったいこの話の前後はどうなっているんでしょうか。

『銀の三角』

銀の三角
萩尾 望都



スター・レッド ウは宇宙船のウ 訪問者 11月のギムナジウム 百億の昼と千億の夜

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というわけで、『銀の三角』です。
『ねじの回転』を読んでいて、マーリー2が赤砂地(セキサジ)から脱出しようと何度も試みる場面を読みたくなったのです。
画像がAmazonでもbk1でも出てこないのが非常に悔しく、腹いせにG-Toolsで関連商品つきをひっぱってきました。

久しぶりに読み返して、この話も音の、歌声のひびく世界の物語だったのだなあと気づきました。
銀の三角人の歌声からはじまって、ル・パントーをなぐさめるラグトーリンの歌、エロキュス・ルルゴー・モアの望郷の歌声。
チグリスとユーフラテスの岸辺で、エロキュス=マーリー2は永遠に歌い続けるのだろうか。(マーリーが音痴じゃなくて、よかったですね)
しかし、いま読んでもラグトーリンの正体がよくわからない。高校の時からちっとも成長していないようでございますね、私って。

ところで、私が持っているのは小学館の「萩尾望都作品集 第二期」のなかのものなんですが、早川書房から出たハードカバーがまだ現役なんて、知らなかったなー。最初にこの作品を読んだのはこの本だったのですよね。友人が貸してくれたのですが、自分では高くて購入できなかったのだった。

私のルーツ……?

幻想作品愛好会】のほうで、みなさんが自分の原風景について語っておられるのを見て、私のはなんだろうと考えていたのですが、幻想的だったり象徴的だったりする原体験というのが、あんまりでてこないのでがっかりしました。
皆無というわけではないのですが、はっきりと強烈になにかが刻印されたような体験はないです。で、数少ないそっち方面の話は、そのうちにそちらに書くこととして。

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発掘本 2

処分はいっこうに進まないながら、姪っ子に『カードキャプターさくら』を出せと言われて、しかたなく段ボールの中をあさりまくる毎日です。「さくら」、見つからないんですけど…(汗。

本日の発掘本。

運命綺譚
カーレン ブリクセン Karen Blixen 渡辺 洋美

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この本は、カーレン・ブリクセン名義ですが、このひとの名前は版元によっていろんな表記がされているので、とくにネットなどで調べるときには混乱します。
カレン・ブリクセン、イサク・ディーネセン、アイザック・ディネーセン、などなど、すべて同一人物です。
たしか、サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』のなかでは、ダイネセンと訳されていたような…。

『おおきく振りかぶって 3』

おおきく振りかぶって (3)
ひぐち アサ

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高校野球マンガ。
とうとう既刊すべて読み終えてしまいましたよ。さびしいなあ。このあとは新刊が出るまで読めないんだわ。
この巻は阿部くんと因縁の榛名くんのおはなしがメインで、番外編も榛名くんたちの話だったので、ちょっとストーリーは停滞気味ですね。
いま興味があるのは、モモカンってどういうひとなんだろう、てことです。
そもそも、百枝ってのは姓ですか名前ですか。

『祈り所の申し子』

わたなべ りえさん作「銀のムテ人」シリーズ『祈り所の申し子』読了。

異世界ファンタジー『エーデムリング物語』の外伝的なシリーズ。長命の純血種族ムテ人の最高神官と巫女の、制約の多い恋愛を描くシリーズの七作目。初めはラブコメ風でしたが、次第に物語はシビアーに。ストーリーテリングが抜群。

『おおきく振りかぶって 2』

おおきく振りかぶって (2)
ひぐち アサ

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読み出すと面白くてやめられません。
阿部くんの因縁の投手榛名くん、性格悪そうだけど顔は好みです。
ところで、カバーを外すとおまけマンガがあるって知ってました?
私は姪っ子が外すまで、気づきませんでした(笑。

音の響くファンタジー2

思い出したものをとりあえずタイトルだけ。

ライアルと5つの魔法の歌
キャサリン ロバーツ Katherine Roberts 吉田 利子

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サブリエル?冥界の扉
ガース ニクス Garth Nix 原田 勝

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魔法の庭〈1〉風人の唄
妹尾 ゆふ子

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画像連続変換ソフト

「Image Convertrer」【YOSHI's LAB】(シェアウェア)

大量のデジカメJPEG画像をPICT形式に変換するという非常に面倒くさくかつ不毛な作業に疲れ果てた私が、ウェブをさまよい発見したありがたいMac用ソフトウェア。PPC用とOSX専用があります。
発見したのが前回の作業を終えた時点だったので試用せずじまいだったのですが、ふたたび巡ってきた機会にダウンロードして使ってみました。今回使ったのはPPC用のv.1.4です。

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音の響くファンタジー

現在、古川日出男の『沈黙/アビシニアン』所収の「沈黙」を読んでいるわけですが、この話が私のツボに入ってまして、悪夢のような展開ながら文字によって紡ぎ出される世界に釘付け。寝る前に読み出したらほんとうに悪夢を見そうなので止めたいと思うのに、けっきょく寝る前に手にしてしまうのは、悪夢を見たいと望んでいるからなのかと自分が疑わしくなるほどです。でも、とても濃密なので一度に100ページくらいしか読めないんだけどさ。

で、「沈黙」ですが、どこがそんなに趣味なのかというと、文章のたくみさもそうですが、もっともワタクシ的にポイントが高いのは音の物語であるというところ。
私は音楽ファンタジーがものすごく好きです。「沈黙」はどちらかというとホラーに近いですが(多分。まだ読み切っていないので断言は避ける)、音に魔力のやどる物語にはとても心惹かれます。

でも、いざ音楽ファンタジーをあげようとおもっても、あんまりすぐにタイトルが出てこないなあ……ということに気づいたので、すこし調べてみようかとおもいます。

まず、私が音楽(音)ファンタジーに開眼した(笑)のは、あしべゆうほの吟遊詩人マーニのシリーズでした。

風の呪歌(ガルドル)?射干玉の髪の姫君
あしべ ゆうほ

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いちばん最近読んだ音楽ファンタジーは、たぶんこれ。
詩人(うたびと)たちの旅?デイルマーク王国史〈1〉
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 田村 美佐子

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思い出したらまた書きます。

真世の王番外編『約束』

商業作家妹尾ゆふ子さんの【うさぎ屋本舗】でサイト開設七周年記念短篇『約束』が公開されています。
『真世の王』の脇役ソグヤムが主役とか。私、この主従がとても好きだったのですよ。うふふ、とっても楽しみ!
なのですが、かなり長めのようなのでぼちぼちと拝読させていただきます。
……最近、パソコンで文字を読むのがつらいんですよね。頸痛で(涙。

真世の王〈上〉黒竜の書
妹尾 ゆふ子

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真世の王〈下〉白竜の書
妹尾 ゆふ子

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 ところで、ブログって記事のカテゴリーが重複してもどっちかしか選べないんですね。なんとなく不便;

『おおきく振りかぶって 1』

おおきく振りかぶって (1)
ひぐち アサ

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 あちこちのサイトさんで絶賛されていたのを眺めていてインプットされ、先日本屋で見かけてつい買ってしまった。ひさびさの高校野球マンガだーとわくわくしながら読みました。
 楽しかった!
 野球ファンでなくても充分楽しめる成長物語と思いますが、野球ファンならきっともっと楽しめる。こまかい技術にまでなるほどとうなる説明があるのが面白いんです。ストレートはちゃんと投げる訓練をしないと投げられない「変化球」なのである、とかね。

 コントロールだけは抜群なヘタレピッチャー三橋廉と、過去にべつのピッチャーとの間でなにかあったのだろうと思わせるキャッチャー阿部隆史を軸に、現在は三橋の中学校の時の(つまりかれをさんざん馬鹿にしつづけた)野球部との練習試合中。