『龍の花わずらい 3』

竜の花わずらい 3
草川 為
白泉社 (2007.2)
通常24時間以内に発送します。

[Amazon][bk1]

西域風異世界ファンタジー。
メインは龍の血をひく世継ぎの姫とふたりの婚約者の三角関係、なんですが、なにやら政治的な陰謀めいた&超意外(笑)な展開になってきました。
ダブルブッキングした婚約者達、私はなんとなくルシンを応援していたのですが、今回はっきりと自覚しました……私はクワンが好きだ。迫るクワンにドキドキするシャクヤの気持ちがよーっくわかります。それでも応援してるのはルシンなんだけどね。ルシンがあと十年くらい豪快に年を重ねてくれたらすっごく好みになるんじゃないかと想像してます。←いったいどういう感想?

あいかわらず記憶力レベル最低な私はシャクヤの手袋の意味を忘れかけたりしております。だってつぼみの話がほとんど出てこなかったので……。あれ、なんで手が黒いの?としばらく考えてしまった(汗。

併録されてる昔の短篇をみると、すごく絵柄が洗練されていってるのがわかりますね。マンガ家さんの変化ってはっきり目に見えるなあ。あらためて言うまでもないことだけど(汗。

「金の光月の旅人」

冬木洋子さん作「金の光月の旅人」読了。
異世界ファンタジー。童話風。中編と長編のあいだくらい?
旅人の語る宇宙の神秘の幻想と、ヒロインのいる日常のリアル感。
少女の夢見る世界はガラス細工のようにもろくてはかなくて、だからこそ永遠に美しいのだなあ、と思いました。
だからこそ、大人になることを肯定する作者の態度が嬉しいです。

同著者の『イルファーラン物語』を読んだ人にはさらにいろんな楽しみ方ができるお話。

『ヴィンランド・サガ 4』

ヴィンランド・サガ 4 (4)
幸村 誠
4063144402

[Amazon][bk1]

読了。
11世紀のヨーロッパを舞台にヴァイキングの侵攻を描く歴史ものです。
今回の舞台はウェールズとの国境近辺。
セヴァーン川がでてくるだけで萌えられる私です(カドフェルー)。
いやこの話は殺伐とした戦の話なんでありまして、今回も予想にたがわずまたよりいっそう殺伐なエピソードがどどんとやってきました。うはー。寒いよ痛いよー。

あんなにも悪い人達がいるなんて


被害者に感動すらあたえるアシェラッドの悪ぶりは俄然冴えわたっております。底の見えない多面的な悪役ぶりが私は大好きです。このアシェラッドがアーサー王伝説に繋がるなんて、だれが想像するでしょう。

クヌート王子の超絶美形ぶりと反比例するような役立たなさに笑いをこらえつつ。
トルフィンとのやりとりが今回のほっと一息でした。
しかしトルフィン! はやくとーちゃんの偉大さに気づかんか!

ところで、どうやらこれはヴィンランドへの冒険の話じゃないようだなとようやく気づき始めた私です。
はー、つづきが読みたいですー。

20070225の購入

ヴィンランド・サガ 4 (4)
幸村 誠
4063144402

龍の花わずらい 3 (3)
草川 為
4592183355

夏目友人帳 2 (2)
緑川 ゆき
4592171594

夏目友人帳 3 (3)
緑川 ゆき
4592184467



快気祝いをおくりにいったついでに購入。
一冊手に取ったら買い逃していたタイトルがつぎからつぎへと発見され、思わずはじけてしまった模様。
『ヴィンランド』は山と平積みされている本がなぜか目に入らず、新刊として飾ってある棚からぶんどってきてしまいました。いやあの、タイトルが地味なデザインだと思いません?

「凍れる夢」

一枝唯さん作「凍れる夢」読了。
異世界ファンタジー短篇。ミランド・ストーリィ第二弾。

「His name is Kew-Raid.」

一枝唯さん作「His name is Kew-Raid.」読了。
異世界ファンタジー連作。ミランド・ストーリィ第一弾。
最新完結長編を読もうと思ったら第四弾だったのでシリーズ冒頭に遡ってみた。

まったく関係ないのですが、退院した後でクリエを見たらバッテリーが切れてデータが吹っ飛んでました。それは想定の範囲内だったのですが、その後、充電してアプリをインストールし直したくせについまたほったらかして、バッテリー切れ……。私は馬鹿かと思いました。

へろんへろん

一週間に三箇所の病院行きがようやく終わりました。
まだ一度に二千歩が限度の体調なので一日の歩行が六千歩超えると、もうへろへろです。
つーかーれーたー。
でも、今回の診療でようやくクビの装具を外す許可が下りたので開放感に浸っております。
つまり、うつむいてもいい、といわれたのです。
これで洗面器で顔を洗ってもよくなりました。湯船に肩まで浸かってもいいのね……丸首のパジャマも着られるのね……ああ、あれもこれも、できなかったことができるようになる……。

と、うっとりしていたら、装具を外したとたんにがちがちに肩がこりました。
どうやら頸の筋肉がすっかり怠けることを覚えてしまった模様です。
そりゃそうだよな。もうかれこれ十五年以上つけてたんだし……。
いきなり支えが無くなったら、びっくりするに決まっている。
それでなんだか危ない気がしたのでしばらく外出時には装具をつけていくことにしました。
その日に会った医師には「外さないとますます衰えるからね」と忠告されました。
はい、わかっております、重々。
筋肉の衰えを戻すのにはちと時間がかかるということも(なにしろ、毎日散歩しているのにいまだに一日二千歩どまりだし)。
でも夏にはすっきりさわやかになりたいな、という野望などはあるわけで。
というわけでがんばりますよ、ワタクシは。すこしずつ、だと思うけど(笑。

ところで、e-honから入荷お知らせメールが来たのでさっそく注文した本、在庫より注文が多かったとかでキャンセルされてしまいました。
しくしくしく。

『花の歳月』

花の歳月
宮城谷 昌光
4062631539

[Amazon][bk1]

読了。
中国歴史小説。今回の時代は漢です。
(春秋時代から戦国飛ばしてモンゴルを読んだりと節操のないことをしているせいで、歴史背景を理解するのに時間がかかりました。そうか、漢は劉邦のつくった王朝だったのね……)

主人公が女の子であるせいか、戦がないためか、どこかやわらかくてしっとりとした雰囲気のお話でした。
そしてなぜかどことなく懐かしいような気が。
よくかんがえてみればこの話、昔のヒロインの成功譚の定番オンパレードですよね。親を敬うとか、生き別れになった兄弟との話とか、弱者に寄り添う慈しみの心とか、謙虚さが尊ばれたりするの。
それでむかし読んだ日本昔話のヒロインみたいだなーと。考えてみれば昔は破天荒な主人公ってだいたい男ときまっていたよね。今はヒロインでも当たり前だけれど。というか、あんまりお行儀のよいキャラクターはいまや敬遠されるか茶化されるかではなかろうか。

そんなこんなを思いつつ、けれど文章は相変わらずすんばらしい! なにも抵抗無くすんなりと心に届いてくる。鮮明なイメージ。堪能致しました。やー、やっぱり宮城谷作品の文章は好きだわ。
あとがきに、漢字とひらがなの配分なども考えて書いてると書かれてあって、さもありなんと思いました。

ひとつだけ、宮城谷作品で残念なのはラストの印象がやや弱いこと。ワタクシ的にはこれだけ緊密に進んだ話はもうすこしきりりと終わって欲しいかなーと思うのですが。
この話に限らないけれど、歴史物はこういう後日譚をいれるのがふつうなのだろうか。
この間読んだ『風林火山』はみごとにすっぱり終わってましたが……作家によるのかなー。

『エルガーノの歌』

エルガーノの歌
井辻 朱美
4150303339

[Amazon][bk1]

再々読くらい?
幻想短編集。13編を収録。

半年くらい前に読みかけていたのを思い出してつづきを読んでみました。
いつ読んでも心洗われるようなうつくしい日本語です。
歌人であられる井辻さんの散文は、物語そのものよりもそれをつたえる言葉の響きのほうがつよくこころにうったえてくる気がします。その場に連れてゆかれるというよりも、それを歌う詩人の声を耳にしているような感じですね。
詩人を主役に据えた「エルガーノの歌」ではそれがとくに印象的でした。

余談。
1990年に出たこの本。ハヤカワ文庫の広告がまだ挟まっていたのですが、そのラインナップがえらく懐かしい。
マロリオン物語の四巻とか、グイン・サーガの34巻とかが並んでます。

『蒼き狼』

蒼き狼
井上 靖
4101063133

[Amazon][bk1]

家族の本棚から拝借して読了。
近日公開の映画とはこちら関係ありませんが(映画の原作は森村誠一)、私の選択には関係あったかなと(それ以前からモンゴルにはちと興味があったのですが)。
内容はモンゴルの英雄チンギス・ハーン(作品中ではチンギス・カン)の一生です。

読んでいてうーむと思うことの多い本でした。
なにがどう、うーむなのかというと説明しがたいものが。
とりあえず、戦争の経過を淡々と延々と語られてもあんまりおもしろくないかなあ。主役が主役だから戦が多くなるのはしかたないんだけども、教科書みたいな事実の羅列ではよほど背景を知らないと感情移入できなくて眠いです。
冒頭の文章は伝説のように格調高くて、わくわくしたんですけどねー。
ワタクシ的には戦は経過報告だけならはしょっちゃってくれてよかったんじゃないかと思いました。
ホント、文章は無駄のない刻印のような文章で、こういう書き方もあるのかと唸らされるところが多かったです。

物語的には主役に感情移入するのがむずかしい話であったかと思います。はじめから主役は人好きのする人間としては書かれてないんですよね。だから、どうしてかれのまわりに人間が集まってきたのか、よくわからない。それでも前半の、トオリル・カンを倒してモンゴル高原を統一するまではなんとか思い入れできたんですが、それ以降の侵略虐殺にはどうにもこうにもついていけませんでした。何百万人もの命を踏みつぶしたのがすべて自己確認のためなんですか……はあ。
それが根本にあるとしても、それだけじゃなー。
大陸を席巻したモンゴル軍の集団としての意識がどうだったのかとか、そういうところも読んでみたかったような気がしました。ま、そういう話じゃないんだろうけどね、これは。

あと、これは発表年代からして仕方ないのかもしれないけれど、固有名詞の表記が統一されていないので読みにくかったです。具体的にいえばモンゴル人の名前を漢字表記するのはやめてほしかった。全員を漢字で書くならゆるすけど、ごく一部だけなのが違和感ありありです。
いちばん困ったのが、主役の鉄木真。テムジンとルビをふってあるんですけど、私の頭ったら「スズキマコト」と変換してしまうんですよ……。モンゴルの勇者「スズキマコト」って……。

『のだめカンタービレ 17』

のだめカンタービレ #17 (17)
二ノ宮 知子
4063406326

[Amazon][bk1]

読みましたー。
千秋父、登場の巻。千秋って父親そっくりなんですね~。当人たちはそれどころじゃないんだろうけど、なんだかおかしいというか楽しい。征子ママはこのふたりのこと、どう感じているのかな。本人の言葉を聞いてみたいです。

一読した時には「今回はえらいシリアスだな」と感じました。読み返してみるといつもどおりのギャグ満載なんですが、とくにユンロンとのデートは笑えましたが、パリ編もヤマに入っているのかなーと。千秋とのだめが同時にたがいのことで葛藤するのは初めてのような。心理的にも距離ができているのがせつないですね。

それにしてもヨーダはのだめをどのようなジェダイに育てるつもりなんでしょかね。
ターニャの今後も気になります。とくに体重のゆくえが。わはは。

ところで、ドラマ化以降、のだめは次々と商品化されていて、コミックにもゲームや何やらの広告が入ってましたが、わたくし、先日「のだめののどあめ」をゲットしました。
弟に「こんなん知ってるー?」と自慢されてから二週間くらい探しまわりました。あくまで今の私にできる範囲で、ですが。
でも、手に入れてくれたのは妹だった……。

パッケージには指揮棒を持った千秋と鍵盤ハーモニカを持ったのだめのツーショットイラスト。中身はシール一枚とキャンディが4つ。はちみつレモン味のです。販売元はバンダイ。おもちゃ会社がお菓子を出してるんですね。ふおおおおお。今浦島がひとつ新たな知識を手に入れた模様。

ちなみにシールは千秋のでした。マングースのほうがよかったな(オイ。

20070213の購入

のだめカンタービレ #17 (17)
二ノ宮 知子
4063406326

花の歳月
宮城谷 昌光
4062631539

ベースボールマガジン社のムック『球場物語 2』も購入したのですが、アマゾンにもbk1にもデータがないようです。


積ん読がすべてはけた(!)ので、「のだめ」新刊発売に合わせて遠征(ワタクシ的には;)いたしました。
のだめは無事ゲット。
しかし駅前の書店ではジャストな新発売本しか手に入らないのですね。ちょっと前の新刊とか少し前の新刊とか一月前の新刊とかはもっと大きなところに行かないとダメだとあらためて認識致しました。
しばらく家族の本棚の世話になりますか……。

『チャリオンの影 下』

チャリオンの影下
ロイス・マクマスター・ビジョルド 鍛治 靖子
4488587038

[Amazon][bk1]

読了!
何か書こうとすると片端からネタバレになりそうなのですこしだけ。
おもしろかったーーー。
よくできたファンタジーである以上に、極上の娯楽作品だと思います。
読書中は驚きの連続でしたが……ああ、やっぱりネタバレになる。書きたいけど書けない~。
とにかくどきどきでわくわくでゴージャスな体験をしたという気分です。
ヘタレな男性35才(主役・教育係兼華麗)と勝ち気な少女16才(そのあるじ・お姫様)のとりあわせがとってもグーでした。

シリーズ物ですが、この一作できっちりと話に決着がついているので後腐れ無し。
ゆえにつづきはどうなるのかなとちらりと思いましたが、第二作は主役が交代するらしい。
鋭意翻訳中とのことで、ものすごく楽しみです。

『最後の夢の物語』

最後の夢の物語
ロード・ダンセイニ 中野 善夫 安野 玲
4309462634

[Amazon][bk1]

読了。
退院してからすぐ読み始めたので、だいたい三ヶ月くらいかかってようやく最後までたどり着いたということに……。いやいや、『時と神々の物語』よりはスピードアップしているはずです。たしかあちらは半年くらいかかった記憶が……(遠い目。

時間はかかりましたがつまらないわけではありません。ただ短編集で独自の視点での作品がたくさんつまっているため一気に読むには向かないと思い、寝る前にすこーしずつ読み進めていたのです。じつはそれがダンセイニに一番ふさわしい読み方のように思っている。

この巻は現実世界にしめる幻想の比率がかなり抑えめ。ほとんど法螺話のような雰囲気になっているので、ファンタジー苦手な人でも奇妙な味がお好きな人ならいけるのではないかと思います。
読んでいるうちに不思議な気持ちになってくる話が多かったです。出所のわからない噂話の、結末がわからないような。
おもしろかったー。

個人的には『時と神々の物語』のほうが好みですが。
時と神々の物語
ロード・ダンセイニ 中野 善夫 中村 融
4309462545

『チャリオンの影 上』

チャリオンの影上
ロイス・マクマスター・ビジョルド 鍛治 靖子
448858702X

[Amazon][bk1]

読了!
すんごく面白いです!
刊行予告が出たときから、わけもわからないながらなぜかずーっと待ちに待っておりました。あえていうなら直感?
最近すっかりさびついている直感なのでちと不安もありましたが、今回でいうなら大当たりでした。

奴隷としての生き地獄からようやく解放され故郷へと帰り着き、生きるためにかつての恩人を頼った主人公カザリルが、意に反して権謀術数うずまく政治の中心へとあれよあれよと巻き込まれていく、波瀾万丈、艱難辛苦、絢爛豪華、諸行無常(?)な物語。平穏な日々をのぞむ三十五才男性、奴隷生活で心も体も疲れ果て精神的にへたれていると自覚するおじさんが、ときに責任感からときに保護意識から、はじめはいやいやながらそのうち自暴自棄になって陰謀を切り抜けていく姿が見物です。

最初のうちは、ファーシーアのフィッツの大人版かと思うような悲惨な出来事ばかりが起きていたのでどうなることかと思いましたが、そのうち次第に舞台が華やかかつスピーディーになってきました。5つの神様の信仰もきちんと描かれ、主要人物はもちろん城代などの脇役にまで存在感があります。バオシア藩妃サイコーです。
びくびくしながら暮らすカザリルの日常から国内部の勢力バランスから敵対しあう近隣諸国の動静もおりまぜて、すみからすみまで退屈する暇なし。趣としてはサービス満点のエンタテインメントですね。読んでいてとても楽しかったです。

ところで。
主人公カザリルは苛酷な境遇で身体が傷つけられて思うように動けない人なんですが、ビジョルドのSFのシリーズの主役もハンディキャップのある人だったなーと思い出しました。こういう設定、好きなんでしょうかビジョルド。それはともかく心身共に痛めつけられた過去があると、心理面でへたれであることに説得力を持たせるのにたいへん有効だと思われました。こういうひとを嫌味のないように書くのはけっこうむずかしいんじゃないかと思うんですけど、たまたま現在そういう気分がよくわかる状態の私にとっては、大変親近感のある主人公であったもようです。

ところで、書くのを忘れてましたがこれは異世界ファンタジーです。五つの神を信仰しているので〈五神教〉シリーズと銘打たれている模様です。雰囲気は中世のヨーロッパかな。私にはなんとなーくスペインぽいかなと感じられました。イスラームとキリスト教がせめぎ合っている時のスペイン、のような気がする。

読んでいるととにかく政敵の宰相ジロナルが憎たらしいです(笑)。カザリルが教育係となる聡明で美しく誇り高い国姫イセーレが愛らしい。彼女に肩入れしたくなる気持ちはよくわかります。イセーレの弟テイデスはこのまま困ったちゃんになってしまうのかしら。
ハラハラドキドキ。つづきがとても気になります。ならば下巻をはやく読め。

『恋のドレスは明日への切符 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』

恋のドレスは明日への切符 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー
青木 祐子
4086008653

[Amazon][bk1]

読了。
恋のドレスをつくる仕立屋さんと公爵令息の恋の物語。シリーズ五作目です。

ずいぶん久しぶりに乙女成分を補給した気が致します。
苦悩する若い二人にひゃーはずかしーひゅーひゅーと野次馬根性しているうちはいいのですが、気がつくとのめりこんで「ああなぜにあなたはシャーロックなの」と身もだえしているのだから正直あきれます。
でも楽しい! 楽しいのです!
ヴィクトリアンな汽車はトイレがなかったそうなので今の私の状況で乗るのは拷問に等しいのですが、そんな非現実的なことはおいておき。
薔薇色の店内の描写がとてもすきなのです。
クリスのつくるドレスも素敵ですが、いま私が一番気になっているのはパメラがつぎにどんなケーキを焼いてくれるのかということだったり。イアン医師がちょーうらやましいぞ。

イヴリンの首尾一貫しているのかしていないのか、いまいち不明な犯行動機にちと不満はありますが、シャーロックが階級の壁を自分の内にも外にも感じているさまがリアルにつたわってくるところがとてもよかったです。
デフォルメされたキャラクターが多い昨今、かれは普通っぽい存在感に好感が持てるなと思います。

それはともかく、このヒーローの名前、前からとても気になってるのですよね、ファーストネームは某有名私立探偵氏をどうしても連想してしまうし、その愛称は某そばかす赤毛の夢見る少女を彷彿とさせられますし。

でもリチャードとかジョージとかだったら平凡すぎるかもなあ……。
関係ないけどうちの近所にはリチャードという猫がいます。

爪切り

手術前日に切って以来、後生大事にのばしてきた足の爪をついに切りました。
伸ばそうと思って伸ばしていたわけではないのですが、クビが装具で固定され「下向いちゃイケマセン」な状態では足の爪はどうやっても切れないので放置していたのです。

しかし、そんなに早く伸びないだろうと思っていた足の爪でもさすがに二ヶ月もたてばそれなりに不都合が出てきます。しかしここまで温存したのだからぜひ自分で切りたい、切りたい、切りたい。
そうやって粘っていたのだけど、不都合が思惑を上まわり、ついに家族に切ってもらうことに。

切られながら、
あー、もったいない……。
せっかくの長爪だったのになあ……。
と思わずつぶやいている私。

ちなみに五本ずつの足指ですが伸びた爪の長さは一定ではなく、左足の親指や薬指、右足の小指は申し訳程度にしか伸びてませんでした。他の指は二ミリ以上伸びていたみたいなんてすけどね。この違いの原因は何?

『百鬼夜行抄 15』

百鬼夜行抄(15)
今 市子
4257905727

[Amazon][bk1]

人ならぬモノが見える飯嶋律とその家族たちのちょっとばかり怖い日々をユーモアとともに描くシリーズ。
今回もたのしかった(?)です。
特筆すべきなのは、律に関係者以外の知り合いがいた、しかも友人! てとこでしょうか。
いやー、ようやく律にもふつうの友達ができたんですねえ……。はじめの頃は一般社会から落ちこぼれて悲劇まっしぐらのような気配がぷんぷんと漂っていたのに、ここまで世の中に順応できるようになったんだ。おばさんは感慨深いよ。願わくは近藤君に見捨てられないように……ガードが堅いから大丈夫だろうけどね。

ところで「迎えにきて」と「鬼の面」のふたりの藤岡さんにはなにかつながりがあるのだろうか。

『風林火山』

風林火山
風林火山
posted with 簡単リンクくん at 2007. 2. 7
井上 靖著
新潮社 (2005.11)
通常2-3日以内に発送します。

[Amazon][bk1]

積ん読が残り一冊となったところで家族の本棚から物色してきた本。
井上靖は西域を舞台にした短篇集を読んだことがあるような記憶がありますが、作風はあまり意識してなかったのでほとんど初読のような状態。で、どうしてこれを選んできたかというとNHK大河の原作だったから(笑。っても、私は大河ドラマのような根気のいるテレビ番組はほとんど見ないんですけどね。いつもオープニングタイトルとキャストが終わるとおいとましてしまいます。なんとなくタイトルに馴染みがあったから手に取ってみた、という案配です。

読み始めてのっけから日本史の知識のある人向けに書いてあるんだろうなーという雰囲気がひしひしと。さらに主人公がすでに五十を超えているのにちと腰がひけた。文章は高所から見おろすように解説する歴史小説によくあるようなところがなくて、かなり読みやすく、「起きていることをそのまま書いてある」のに好感が持てましたが、臨場感を味わうには細部が省かれすぎ。雰囲気としては中編って感じでした。登場人物も絞り込まれていて、ラスボスたる上杉謙信なんてほとんど名前しか出てきません。これを一年間も長々とドラマにするにはそうとうな脚色が必要なのではなかろうか。主役だってすんなりと感情移入できるタイプとは思えないし……。

お話としては、すでに盛りを超えた主人公がこれと見込んだ若者に託して自分も夢を追いかける、という感じでしょうか。戦には才があるけれども人間心理に疎いという山本勘助の人間像が、同じ最初の軍師でも太公望とはずいぶん差があって、ううむ、人間何もかも他人にたくすのはどうだろう……と考えてしまいました。本人は充実していたのかもしれないけどねえ。

説明や描写が少なく、わかるひとへのお約束の部分がたいへん多い気がいたしました。つまり、私のような「駿府ってどこ?」「このあと信玄はどうなったの?」なんて考えている無知人間には地名も人名も時代背景もそれなりに解説されたもののほうがかえって理解しやすいってことなのだろう。そのあたり、この物語を理解するにはそれほど必要ないから省かれたのだろうとも思いますが、それにしても日本史の知識がなさすぎです。もっと勉強しろ、自分。

『赤毛のアン』

赤毛のアン
赤毛のアン
posted with 簡単リンクくん at 2007. 2. 7
モンゴメリ〔著〕 / 村岡 花子訳
新潮社 (1987)
通常24時間以内に発送します。

[Amazon][bk1]

病室でBS2でのアニメの再放送を見ながら原作を読みたい~とおもっていたのをようやく実行しました。
いわずとしれた少女小説の名作。年代ははっきりとは書かれていないけど、ヴィクトリア朝時代のカナダを舞台にしています。
あの時代の風物になぜこんなに親近感があるのだろうと不思議だったのですが、どうやらルーツはここにあったらしい(笑。

中学生の時に読んだ時にはアン視点で読んでいたのですが、いまの私が感情移入してしまうのはやっぱりマリラだなー。この話、こども視点でも面白かったけど、大人視点で読むとさらにいっそう楽しめるなと思いました。子供が大人の真似をして大真面目にやってる姿を見て思わず笑いをこらえたことがある人には共感してもらえるんじゃないかとおもいます。子供の喜怒哀楽って日々の生活に変化と喜びを与えてくれるものなんですよね。うんうん。
それにしても、いやー、アンてほんとに面白い子だなあ……。

アニメではラスト近くになるとマシュウのことを思って毎回うるうるしていたのですが、原作ではそのあたりかなりあっさりと描かれていてちょっと拍子抜けでした。もしかして完訳版だともっとあるのかなーとおもいましたが、私の持ってるのは昭和五十四年の版なんで……。
アニメが大人たちの機微も丁寧に描いてくれてたんだなーと気づいてちょっと感動した。

プリンスエドワード島の自然がアンの成長とともにうつくしく描かれているのも、読んでいてたいそう嬉しいことでした。
村岡花子訳は古いけどいろいろと味わい深い。なにより中身がまったく古びていないのが素晴らしい。教訓的なにおいがしないのと、ひとびとをいっけん突き放しているようでいてじつは愛情を持って描いていることがつたわってくるからかなと思います。
うーん、やっぱりモンゴメリ、好きだなー。

機会があれば完訳版も読んでみたいと思います。
赤毛のアン
L.M. モンゴメリー Lucy Maud Montgomery 掛川 恭子
4062750619

『喪の女王 5 流血女神伝』

流血女神伝喪の女王 5 (5)
須賀 しのぶ
4086008742

[Amazon]

読了ー。
異世界ファンタジーシリーズ。
あいかわらずのジェットコースター。スピード感と急展開でぐいぐい惹きつけられました。
設定は実に地に足が着いているのにそれを必要最小限にしか提示しない。それでも国家にひそむ大きな問題がわかりやすく身にしみるようにせまってくるので、ふおおーと感心しました。
さらに人間ひとりひとりの視ている世界がじつに多様で隔絶されていることに寂しさも。
カリエちゃんのいる世界とイーダルのいる世界はぜんぜん繋がるところがないようなんですけど、それでもひとつの世界、なのですよね。
サルベーンの世界は極端から極端へと大きく振られているようです。
この話の主人公ってじつはサルベーン?
立ち位置がゆるがないのはひとりエドくらいですかねー。単純な石頭であるとも言えるけど。

そういえば、表紙イラストを見てまだかまだかと待ちかまえていたエドの出番は涙が出るくらい少なかったですね! かっこよかったから許すけど。

『おおきく振りかぶって 7』

おおきく振りかぶって Vol.7 (7)
ひぐち アサ
4063144372

[Amazon]

かなりリアルな高校野球マンガです。
球春到来! というわけでさっそく読了。中身は熱い夏の予選でしたが……しかも六回終了時から始まってまだ八回までしか進みません。野球って詳しく描こうとすればいくらでも長くなるよね、ふふふふふ。
この試合、やっぱり最後は負けちゃうんだろうなーと思うんだけど、そこに至るまでどれだけ盛りあがるかを想像すると楽しくてたまりません。
リアルでもときどきほんとにこういう試合って、あるのよねー。そんな試合を目の当たりにした時の興奮といったら!
奥付を見ると去年の一月号掲載分までしか入っていないので、連載ではもうとうに決着ついてるんですよね。なんてもったいぶった刊行ペースだろう……。

ところで、キャンプが始まったので他の番組を犠牲にしてスポーツニュースを必死でハシゴしてるんだけど、YB関連は工藤投手ばかりで予想通りといえば予想通りですが、工藤投手はその扱いにたる投手だとも思いますが、ファンとしては他の人々が何やってるのだかも見せてちょうだいよーと思ってしまいます。やっぱり夕方のニュースだけじゃダメか……。

20070201の購入

超・ひさしぶりにリアル書店へ出かけました。

流血女神伝喪の女王 5 (5)
須賀 しのぶ
4086008742

チャリオンの影上
ロイス・マクマスター・ビジョルド 鍛治 靖子
448858702X

チャリオンの影下
ロイス・マクマスター・ビジョルド 鍛治 靖子
4488587038

百鬼夜行抄(15)
今 市子
4257905727

おおきく振りかぶって Vol.7 (7)
ひぐち アサ
4063144372

恋のドレスは明日への切符 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー
青木 祐子
4086008653


以上購入。

およそ二ヶ月半あまりぶり?
退院してから出かけてはいたけど病院との往復に限られていたうえ、精神的な支障と物理的困難からひとりでバスに乗るのははじめてでした。駅前に着いた時には何か大きなことを成し遂げたような心持ちに。
おかげでついついたくさん買い込んでしまいました。
いや、積ん読ももうじき全消化されるし、これくらいならすぐ読める……はずだ!

そしてるんるんしながら帰宅。
しかし置く場所のことを考えていなかった、ということにあとからはたと気づくのでした。がくり。