枯草熱

雑草アレルギー、まだつづいてます。これはもうやっぱり花粉症以外のなにものでもないんだろう……。アレルゲンはイネ科、カモガヤあたりでしょーか。ううう。

うっとおしいので何か対策はないかとネットをいろいろとさまよっておりましたところ、カモガヤの花粉症はその昔枯草熱と呼ばれていた、という記述に出会いました。
枯草熱……というと、翻訳小説でなんどか目にしたことがありますが、えー、枯草熱って花粉症のことだったんだー。字面から「乾いた晩夏に高熱を出すつらい病気」みたいなものを想像していたのですが……なんだかイメージと違うなあ……でもアレルギーも症状の重い場合はそれくらいになるのかも。アナフィラキシーショックとか。

そういえば、蚊に対するアナフィラキシーショックを利用して殺人をするというミステリを読んだことがあったなあ……。全然関係ないけど(汗。

ところで、イギリスでは枯草熱がアレルギーだということをどのくらいの年代に知ったのでしょうね。日本で花粉症という言葉ができたのはごく最近のことらしいですが。

それにしても、目が痒い……。
散歩はやめたほうがいいのかなー。症状が出るようになってからいろいろとコースを変えてみたんですけど、近所には雑草が生えていない場所がぜんぜんないんですよ。でも、せっかく三千歩までいけるようになったので、できるだけ続けたいんですよね。むー。

『エビアンワンダー REACT』全二巻

エビアンワンダーREACT 1 (1)
おがき ちか
4758051143

[Amazon][bk1]

異世界ファンタジーコミック『エビアンワンダー』のつづきで完結編。
おもしろかったです。そして、いろいろと考えさせられるお話でした。神と悪魔の存在がもっと私に体感できてたら、さらにいろいろと感じられたんじゃないかと思うのがちょっと残念なくらいです。雰囲気的にひかわ玲子の「エフェラ&ジリオラ」シリーズのラストを思い出しました。あちらは対話で終わってるけど、こちらのほうは超越者と対等に渡り合ってるのがすごい。ファンタジーだわ。
それと、心に響く台詞が多かったなあとおもいます。

展開的には期待通りといおうか予想外といおうか(笑。温泉の当たりで「あれーそうなの?」と疑問だったのがなるほどこう繋がってたのねえーと楽しかったです。

たいへん楽しかったので、何度も読み返してしまいました。最初から(笑。
それでえーと、フレデリカの表情がもすこし豊かだとよかったかなーとくに最後のほうは、などという欲も出てきてしまいましたが。描線も歳月のあいだにかなり変わりましたね。だいぶポップな印象の絵になってる。それだけの年月かけても無事に完結されたことはたいへんに喜ばしいことだとおもいます。

読むならぜったいにREACTのついてない『エビアンワンダー』からで。

最後に叫んでおきます。
ハウリィ、かわいい!v

エビアンワンダーREACT 2 (2)
おがき ちか
4758052638

[Amazon][bk1]

『第九軍団のワシ』

第九軍団のワシ
ローズマリ・サトクリフ 猪熊 葉子
4001145790

[Amazon][bk1]

再読。
以前図書館でハードカバーを借りて読んだものですが、少年文庫にて刊行されたのでいそいそと購入しました。やっぱり素晴らしいです、サトクリフ。その場所にいて一緒に体感しているような情景描写、核心を言葉にすることなくじわじわとあぶり出してゆく間接話法、厳しい現実にやけになることもなく困難を道連れのようにして前へと進む登場人物たち。物静かな語り口に熱いものがにじみだしてくる、気品あるたたずまい。これで児童書なんて、贅沢すぎます。じっくり読もうと思っていたのに、半ばを過ぎたらまたどんどんと読み進んでしまいましたよ、あー、もったいね。
ローマ支配下のブリテンの勢力争いと文化摩擦を背景に、マーカスとエスカふたりの若者の友情を描いた物語と以前は読みましたが、今回はマーカスの叔父さんの存在感がゆったりとふところ深くしみてきました。歴史はこうして無名の存在によって編まれていくのだなあ……。

あしべゆうほの『クリスタル☆ドラゴン』や、ブラッドリーの「聖なる森の家」シリーズがおなじような時代を描いてますけど、作家によって雰囲気はまるで違いますね。あたりまえのことですが。私は『クリドラ』にけっこう影響を受けてるんだけど、すきなのはやっぱりサトクリフだなーとあらためて思いました。

これからローマン・ブリテン四部作の残り三作(『銀の枝』『ともしびをかかげて』『辺境のオオカミ』)もすべて少年文庫に入るということなので、続刊も楽しみに待ちたいと思います。

20070526の購入

ようやく本屋に届きました。

エビアンワンダーREACT 1 (1)
おがき ちか
4758051143


さっそく読みたかったのは山々なれど、昨日は小学校の運動会で心底疲れたので楽しみはあとにとっておくことに。このマンガはもっとすっきりした頭で読みたいのよ。

運動会はものすごく暑くてたいへんでした。前日に降った雨がしみこんだグラウンドは水蒸気でむんむん。まるで蒸し焼きにされているみたい。おまけに先日自覚した花粉症でずーっと目がうるうる状態。痒いというよりしみるんですよね。日焼け止めを塗りたくっていったけど、やっぱり服の袖のあとがくっきり(汗。
これで気温が27度なんてウソだ……ぜったい30度はあったと思うぞ。

姪っ子と甥っ子はそれぞれ活躍してくれたので運動会的には盛りあがって楽しかったです。
私は徒競走でこんなにはなやかな運動会って初めてだー、と言ったら妹に「それはお姉ちゃんだけだよ。私は一位をとった!」といわれ、あとで弟に聞いたら「俺も一位をとったことがある(笑」といわれてちょっと落ち込みましたが……そんなこといままで全然知らなかった。我が家的には運動はみんなダメなのだと信じていたのに……それになんで私だけが知らないのさ(苦笑。

『おおきく振りかぶって 8』

おおきく振りかぶって Vol.8 (8)
ひぐち アサ
4063144518

[Amazon][bk1]

いま最高にのっている青春高校野球マンガの最新刊。
二度三度と読み直して堪能しました←おバカ。
夏の埼玉大会一回戦、対桐青戦が終了。というわけで? この巻は桐青ナインが表紙です。
予想を覆す展開につぐ展開。うー、こういう結末になるのかーと思いながらも、そういう結末もあってもいいかなーと。何か書くとすぐネタバレになるので難しいですねえ。みんなで力を合わせて一試合を乗り切っていく姿をみていると熱くなります。桐青ナインの心理描写もよかった。とりあえず、田島君がかっくいー&かわいい! な巻でした。ひとり取り残されたまわりで動物たちがくつろいでいるのに笑った。とくに一心不乱で車を回しているハムにv。それと阿部君が俺様になっていくような……(笑。

深夜に放送中のアニメも見ています。人間のからだの動きがかなりスムーズなので嬉しい。やっぱりアニメは動いていなくちゃねーと思う。とくにスポーツ物ではね。

高校野球は関東大会が終了し、会場だった横浜スタジアムでは神奈川大学リーグをやっていました。テレビをつけたら偶然に中継をやっていたのでつい最後まで見てしまった(汗。

20070523の購入

このところ紫外線を避けて散歩の時間を繰り上げていたのですが、そんな時間に行っても本屋はまだ開店していないんですよね……。というわけで開店にあわせて出かけたのでしたが、陽射しが強くなると気温も高くなりますので今日の散歩はやけに疲れました。まだ暑さになれていないこの時期はちょっと暑くなるとへばってしまう。だからといって本格的に暑くなった時には大丈夫かというとそんなことはなくて、結局私は暑さにはとことん弱い人間です。

おおきく振りかぶって Vol.8 (8)
ひぐち アサ
4063144518


購入。

帰路の長さといったら、泣けてくるほどだった。影が足もとにすとんと落ちてるよ……。

ところで、最近プロ野球を見ることがつらくなってきて(笑、つらいんなら止めればいいのにと思うけれども今日は勝つんじゃないか、そのときの喜びを逃したら哀しいし、というわけで毎晩期待しては最後に落胆して眠りについていたわけなのです。
そんな自分の景気づけに、きのうは秘蔵のビデオを見ていました。1998年10月8日の阪神戦を録画したビデオテープを弟がDVDにダビングしてくれたので。
(これがとってもおもしろかった。選手の姿が懐かしかったり若かったりするのはもちろんですが、ユニフォームが少し違っていたり、野球場が少しずつリフォームしていたり、そんな些細なことでも十分に楽しめるんですよ。)

なんとなく心和んだのですこしやる気が出てきました。
そして……わーお。とうとう連敗脱出! 工藤投手今季初勝利おめでとう!

これで平穏に心おきなく『おお振り』をたのしめますv。

『人魚の森』『人魚の傷』

人魚の森
高橋 留美子
4091218547

人魚の傷
高橋 留美子
4091218555


本棚整理で発見。ちょうど『邪眼……』を読んで少年マンガの気分だったので読み返してみました。
やっぱり、このマンガはすごい。初読時のインパクトはさすがに感じない。でも、そのときにショックだった凄惨だったりグロだったりする表現に反応せずに読んでみると、このシリーズがとても哀しい人間の物語であるということにあらためて気づかされます。
人魚の肉を食べると不老不死になる。伝説が現実となった時に起きる悲劇の物語なんですね。

そういえば、この話の構図って能動か受動かの違いはあれど吸血鬼物とそっくりですねえ。それで、吸血鬼はその生態がある程度解明されている(というか説明されている)のに対し、この話の人魚はただひたすら奇怪な理解不能な存在としてあって、だからよりいっそう不老不死の理不尽さと悲劇性が強くなるのかなと思いました。
とにかく名作だと思います。
でもかなりグロなので、怖いのが苦手な人はやめたほうがよろしいかと。

ところで、私はこれを大判で読んだのですがとうぜんというかすでに絶版。かわりにシリーズすべてを収録したものが全三巻としてサイズを小さくして刊行されている模様です。
未読分を読みたいような、だけどダブっているのがあるし買いたくはないような(汗。

人魚の森
高橋 留美子
4091277411

人魚の傷
高橋 留美子
409127742X

夜叉の瞳
高橋 留美子
4091277438

『邪眼は月輪に飛ぶ』

邪眼は月輪に飛ぶ
藤田 和日郎
4091811973


[Amazon][bk1]

そこここで評判がよいようなので買ってみました。
……うはー、すごい。これはすばらしいです。あっというまに読み終えちゃった。その目に見られたら即死するという魔のフクロウを退治しようとするひとびとを追いかける、少年マンガの神髄を極めたような、怒濤のストーリーマンガです。なんといっても、フクロウの描き方がすごい。自分でも眼球から血をほとばしらせながら死をまき散らしていくそのすがた。ちょっと高橋葉介はいってますかね……。

そしてこれ、一巻で完結しています。続けようと思えばシリーズとして続けられそうですが、話としてはきちんとおさまっています。これは昨今のマンガ事情からするとわたしにとっては奇跡的なことのように思えます。
どんなにおもしろそうだと思っても、三十、四十と積み重なっているのを見ると買う気が萎えちゃいますものね。

この著者も『うしおととら』あたり気になっていたんですが、けっきょく全然読まずじまいで。
いや、ぜんぜんじゃなかった。一度だけなにかで暇つぶしにサンデーを買った時に始まったばかりの『うしおととら』を読んだことがありました。でも、キャラクターが山の中?を走っているだけの回でそれだけではどんな話なのかまったくわからず、はじまったばかりなので評判も耳にしていなかったので、そのまま遠ざかってしまったのでした。

そういえばあのときどうしてサンデーを買ったのだろう、あのころは何が連載されていたんだっけ? コナンはまだ載ってなかったし、犬夜叉もまだだったし……らんまだろうか。疑問になったので弟に尋ねてみたら「帯ギュじゃない?」という返答が。うーん、そうだったかなあ?

とにかく面白かったのでさっそく妹に貸しに行きました。弟はすでに読んでました。面白かったよーとお墨付きが(笑。

『エビアンワンダー』全二巻

エビアンワンダー 1 (1)
おがき ちか
4758051941

[Amazon][bk1]


積読山脈造山中】さんで絶賛されていたので買ってみました。んが、近所にないのでネットで注文。お取り寄せになってたのでなかなか到着せず。ようやく到着したのでさっそく読んでみました。そして……手間かけてよかった。おもしろかったです!

悪魔と契約したときの負債を返済するために悪人の魂を刈りながら旅をする美貌のヒロインとその護衛をするヒロインの弟の話。
斜に構えて素直じゃない勧善懲悪物というかんじ。
みえない神様と身近な悪魔。悪魔の眷属なのにかわいい妖魔。武闘派の僧侶。魔法学者でヒロインの前任者で師匠。キャラクターがかわす会話が魅力的。絵はすごく上手とは思わないけどスピード感があってとびだしてくるような力があります。健康的な色気も(笑。

孤独なたましいと悪魔に授かった命。ヒロインの旅の目的は……?

で、全二巻なんですが、実質的に話は終わっておらず、連載打ち切りだったのを別誌に移って完結させたのが「REACT」全二巻であるみたいです。
これはつづきを読まねばーと出先で「REACT」を探しまわりましたが、二巻しか見つからなかったのは前述の通り。しかたなく一巻はまたe-honで注文しましたよ。でもこの間は在庫ありだったのにいつのまにかお取り寄せになってたのでしばらく時間がかかりそうです。うー、読みたい……。

エビアンワンダー 2 (2)
おがき ちか
475805195X

[Amazon][bk1]

20070517の購入

昨日は通院日でした。これで今週は三軒目。これが一番の遠出でした。
というわけでやっぱり購入。

プークが丘の妖精パック
キプリング 金原 瑞人 三辺 律子
4334751210

エビアンワンダーREACT 2 (2)
おがき ちか
4758052638

邪眼は月輪に飛ぶ
藤田 和日郎
4091811973


こんなに買うつもりはなかったんだけれど、未読の文庫がもう手元になくて待ち時間がとても退屈だったのでおもわず。

衝動買いって三種類ありますね。ずーっと気にかけていたのに見あたらなかったタイトルについにであってしまった時。目的の本が見つからなくてその代償に目についたタイトルを買ってしまう時。一番衝撃的なのは見たことも聞いたこともない本にいきなり衝突してしまう場合ですが。

今回の場合、一冊目は最初のパターン。
二冊目は本命でしたが……(涙。一巻がないので当分読めません~。
というわけで三冊目がふたつ目のパターンでした。
そういえば三番目のパターンは最近ありませんね。

今回の驚いたこと。
薬局隣の本屋の売り場面積が半分になっていて、残り半分に別の店が入ってた。
Oデパートからエレベーターガールが消えていた。
三○堂書店がまた売り場のレイアウトを変えていた。これ、そんなに頻繁じゃないんだろうけど、たまにしか行かない私にはいつも変わっているように思えるのです。マンガ売り場を求めてさまよってしまった(汗。

20070516の購入

NHK BS-2のBSクラシック倶楽部で聴いたタブラトゥーラに一発で惚れて、iTSで衝動買いしてしまいました。

コレクション
タブラトゥーラ
B00005FDNA


西洋古楽器のアンサンブルなんですけど、古楽だけじゃなくてオリジナルも演奏しているようです。
番組で放送された「夜来る人」「風の丘」をまた聴きたかったのですけど入ってるのがない、のでコレクションを。でもこのアルバムもとても素敵。寝る前音楽にできそう。
しかしリュート弾きで主催のつのだたかし。つのだじろうとつのだ☆ひろと兄弟とは……びっくりした。

つのだたかしの音楽制作オフィスのサイト
ダウランド アンド カンパニイ

14日に放送されたデュオ・アストルも、うおーと思いながら聴いてたのですが、こちらは録音は出していないようです。残念。

20070515の購入

冬からいまだに止まらない鼻水に「もしやしてこれがあの花粉症というものであろうか」といまさらながらに思いいたっている最近です。この時期目が痒いのは毎年のことなんですけどね。それは光線アレルギーなんだと家族にしつこく言われていたものですから……。しかし散歩に行くたび鼻水がたらりたらりと落ちてくる現状をかんがみれば、やっぱり花粉のほうだという判断に傾いていかざるを得ないのでした。今の時期だと、イネ科アレルギーなのかな。カモガヤとか? たしかに周辺には雑草がたくさん繁茂しておりますが、カモガヤはあったかな?

そういえば近年増え続けている黄色い花の名がブタナだとしったときには興ざめでした。なぜにブタナ……。

エビアンワンダー 1 (1)
おがき ちか
4758051941

エビアンワンダー 2 (2)
おがき ちか
475805195X


強いプッシュ文を見てつい購入。

ゆうべは首位攻防戦(笑)の展開もさることながら、数時間に渡って頭上を飛びすぎる轟音にすっかりへたばりました。地上波の中継がないのにこれではラジオも聞き取れません。戦闘機の夜間離着陸訓練なんてだいきらいだー。

『中世を旅する人びと』

中世を旅する人びと ヨーロッパ庶民生活点描
阿部 謹也
4582474012

[Amazon]


ヨーロッパ中世の雰囲気をしりたいと思ってその昔(はるかな昔)に買った本。
本棚を整理していて処分しようかなーと手に取り、そのまま再読してしまいました。
この本最初に読んだ時はあんまり面白いとは思わなかったんですが、そのわりにかなり影響受けてるかもーと思いました。とはいうものの内容はほとんど覚えてなかったんですけどね。ただなんとなく、私のこの知識はここから得たのかもと腑に落ちたことがかなりありました。しかしティル・オイレンシュピーゲルの話などはまったくの初読のようだった。だから今回のほうが興味深いと感じるところが多かったです。というか前回は消化できなかったのかも未熟で(汗。

この本は残念ながら絶版ですが、こちらの著作集に収録されている模様です。あとがきに前著として挙げられている本はちくまから文庫になってるのですが。
阿部謹也著作集〈3〉中世を旅する人びと
阿部 謹也
448075153X

『妖精メリュジーヌ伝説』

妖精メリュジーヌ伝説
クードレット 森本 英夫 伝田 久仁子
4390115847

[Amazon]

本棚の整理をしていたら発見。これも社会思想社の現代教養文庫です。買った時のことは覚えているのに既読なのか未読なのか不明で、ならばと読んでみたらめでたく未読であることが判明しました。ははは。

15世紀のひとクードレットがパルトゥネ領主ギヨーム・ラルシュベックに命じられて書き上げた『メリュジーヌ物語、あるいはリュジニャン一族の物語』が原本。妖精との婚姻譚と、その婚姻によって生まれた一族の興亡を書いた物語です。

韻文を散文に直したためか繰り返しが多くて、かなり読みにくい文章でしたが、慣れるとなぜか快感に(笑。これが歌だったらどんな歌詞になるかしらんと想像しながら読むのが楽しかった。

内容は、妖精の話と一族の話があんまりうまく溶け合っていないというか、妖精物としては中途半端だなあと感じてしまったわけですが。むしろ、これが現実のわけないだろうというような荒唐無稽なところに史実が隠されているらしいのが不思議というか。妖精譚のはずが十字軍の話まででてきて、あのオーランド・ブルームの出ていた映画……えーとタイトルなんだっけ……のことを思い出させるようなエピソードまであったりして、いろいろと興味の尽きない話でした。

面白かったのですが、わたしとしては、メリュジーヌの生んだ息子達のほとんどが奇怪な外貌をしているのにそのことをだれも気にかけなかったり、メリュジーヌが去り際に命じたからと言ってなにもうたがわずに息子のひとりを殺してしまったり、なにか深い意味があるのではとおもうところがことごとく「とーぜんです」な雰囲気で流れてしまうのがずいぶんとひっかかりました。すべて神の御心のままに信仰の道に生きていけばゆるされるのです、みたいな書き方も、中世の作品だから仕方ないかなとは思うものの、ちと物足りないです。アヴァロンのモーゲンの姉妹が母親だというメリュジーヌはヨーロッパでは有名な妖精らしい。探せばほかにも何か見つかるかなあ。

『エロイカより愛をこめて 34』

エロイカより愛をこめて (34)
青池 保子
4253194540

[Amazon][bk1]

「ケルティック・スパイラル」の完結編に番外編「ケルトの幻想 マダムの妄想」がくわわっての一冊。
 本筋の事件がどーでもよくなるくらい、少佐が楽しかったです。あんなカッコやこんなカッコや、そんなカッコの少佐……! いやー、言葉にならないくらい嬉したのしの一冊でした。あんまり楽しいので歯医者で読むのを断念したくらいです。不審人物になってしまう……(苦笑。

あと、少佐に押され気味でしたが、フランス情報部のQも結構好みなんですよ。かれの変装も見事でした。迫力は少佐に負けるけどね。ふりかえってみると、「ケルティック・スパイラル」のはじめのほうではロレンスも阿呆な仮装をしていたし、伯爵もいつもどおりに変装してたので、今回は変装仮装大パーティーだったですねえ。マダムの妄想が膨らむのもたいへんよく理解できます。ロレンスじゃないけど私も伯爵と少佐の「ケルトの幻想」DVDが欲しいです(笑。

20070508の購入

暑いですねー。本屋と歯医者に行っただけで体力を使い果たし、だるくてなりません。特に脚。毎日散歩しているのになー。まだまだ体力は回復していないということか。

第九軍団のワシ
ローズマリ・サトクリフ 猪熊 葉子
4001145790

架カル空ノ音 1 (1)
吟 鳥子
475773431X

エロイカより愛をこめて (34)
青池 保子
4253194540


以上購入。
エロイカは買ったかどうかわからなくて本を手にさんざん悩みましたが、買って帰って正解。
そして『第九軍団のワシ』も買っちゃいました。ふと思いついていつもは行かない本屋の児童書売り場に行ったらあったので。

さらにその同じ棚に並んでいた少年文庫に、もの凄く気になる本を発見。

白い盾の少年騎士〈上〉
トンケ ドラフト Tonke Dragt 西村 由美
4001145774


中をパラパラしてみるとどうやら異世界ものらしい……岩波には珍しい、というわけでもないか、ゲドとかナルニアとかあるしな……うわ、これ、ものすごくディテールが細かいような気がする。さらに、挿絵も著者が描いている模様。うわー、読みたいぞう!

しかし、この本一冊でもかなり分厚いのに上下巻なのです。さらに以前に出た本の続編でもある模様。それは『王への手紙』というタイトルであるらしい。しかし棚には置いてない……。

というわけで、帰宅してネットで探してみたらありましたよ!

王への手紙 (上)
トンケ・ドラフト 西村 由美
400114574X
王への手紙 (下)
トンケ・ドラフト 西村 由美
4001145758


じゃーん、ごらんのとおりこれも上下巻です! ううっ、すごく読みたいけどこんなにたくさん買う金ないよ!
泣きながら「図書館に行ったら借りたいな本」のリストに書き加えておくことにいたします。どこまで増えるこのリスト……(涙。

「帰ってきた時効警察」

最近のお楽しみは深夜のドラマ「帰ってきた時効警察」です。時効を過ぎた事件(ほとんど殺人事件)を趣味で捜査する時効管理課の警官、霧山修一朗を主役とするシリーズ。前のシリーズの途中で妹に教えられて見始めたんですが、これが面白いんですよー。

時効管理課の面々の、どうでもいいような長会話がメインのストーリーに絡んでいたり絡んでなかったり。おふざけと紙一重のシュールな笑いをしつようなまでに追求していたり。いちおうミステリなのかもしれないけど、私は話の中にしこまれた無関係な笑いのみを楽しんでいるような……(笑。とくに霧山を相手に妄想爆発の交通課の女性警官三日月しずかさんがお気に入りです。妹は霧山をやってるオダギリジョーのファンなんですけどね。

今シリーズが始まる時にも妹から「始まるからね」と念を押され、毎週はりきって録画してみています。……この時間帯、私にはとてもリアルタイムでは見られません。遅くても十一時にはねてるし(汗。そのかわりというべきか、起床時間が日に日に早くなってるんですが。できることが限られている現在、あんまり起きていると間が持たないので困るんですけどねーうむむ。

それはさておき、というわけで先週分の放送を今頃見ていたわけですが、三日月さん、大活躍じゃーないですか!(笑。ぎゃー、楽しい! 大笑いです! ついでに公式サイトで三日月さんの日記を読んでまたしても思い出し笑い。あはは。
こんなに笑えるドラマは貴重だなあ。ぜんぜん真面目じゃないのがたいへんよいと思います。

「帰ってきた時効警察」公式サイト

時効警察 DVD-BOX
オダギリジョー 三木聡 麻生久美子
B000ECWZ7U

模様替え

創作サイトの模様替えをしてみました。といっても、スタイルシートをちょっといじって壁紙と配色を変えただけです。しかも、配色は以前からの使い回しで今回新しくなったのは壁紙だけ(汗。
羽根シリーズもいい加減飽きが来た頃だろうと感じて、クローバーにしてみました。秋になったらまた探さなくちゃ。

サイトのリニューアルは以前は結構頻繁に、自分の楽しみとしてもやっていたのですが、最近はすっかりモチベーションが落ちてしまいましたね。ときどきレイアウトも変えたいなー、と思ったりもするけれど、もっと便利で美しいサイトにという欲だけはあるので、本人のスキルがぜんぜん足りないなと。それを補う熱意が昔はあったんだけどねー。

掲示板も復活させようかと思ったのですが、やっぱりしばらくこのままでいきます。ご用のある方はメールフォームでお願いします。
(じつは感想サイトの掲示板へのリンクは生きてるんですが……ご利用がないので放置状態になってました。とりあえず、使用通知を出しておきましたのでしばらく消されることはないと思います)

『移動都市』

移動都市
フィリップ・リーヴ 安野 玲
4488723012

[Amazon][bk1]


読了。
「六十分戦争」のために荒廃した地球を舞台にした、少年少女の冒険SF。
都市が移動しながら放浪して、おたがいに喰らいあう、というユニークな設定が面白い。しかしもっとすばらしいのは微妙な風の具合や高低差、スピード感までをあますところなく伝えてくれる、文章だと思います。こんなに簡単に、クリアーに動く映像が細部まできっちりと浮かんでくる、目の前にあらわれる文章を読むのは初めてです。とにかく視覚的。文字を読んでいる感覚が消えました。著者はもともとイラストレーターであったそうですが、なるほどなあ。

というわけで、文章が喚起する映像にすっかり魅せられてしまった私。最初のうちはゆっくりとディテールを楽しみながら読んでいたんだど、中盤から手放せなくなって一気読みしてしまいました。展開もスピーディーで波瀾万丈でスペクタクル! 考えてみればかなりハードな結末ですけど湿度がないので読後感は晴れた空のようでした。

世界観も相まって、まるで宮崎アニメを見ているみたいだったなと。ナウシカとかラピュタのあたりの。
うんそう、アニメなんですよ。ディテールまで神経の行きとどいた丁寧なアニメ。だから手触りはあんまり感じない。そして、視点も高くも低くも近づきもしない。変化するのはカメラワーク。レイアウト。そして、この画面には感情の色が付いていない感じ。このすこし乾いた距離感がアニメっぽいかなあと感じるんだと思う。しかしたいそう上質のアニメです。直接的には表現されていないけれど、読み手に経験があればあるほど訴えかけてくる感触や感情はたっぷりです。どのキャラクターも生き生きしていて、でも必要以上には描き込まれていない。どのシーンもディテールが濃いのにこの一冊でおさまっているのは、必要なシーンだけを厳選しているからだなと思いました。うーん、すごいな。勉強になるなあ……。

とりあえず、面白かった!と叫んでおきます。
そして史学士のポムロイ先生、大好きー!とも。史学ギルドのファンになっちゃいましたわ。
このシリーズ、四部作だそうでつづきはこの巻の二年後から始まるそうです。また史学ギルドが出てきてくれると嬉しいんですが……むりだろなあ……。

『モンスターズ・イン・パラダイス 2』

自分は馬鹿です、と断言できるくらいテレビを見つづけて疲労困憊。ああ、馬鹿者。

モンスターズ・イン・パラダイス 2 (2)
縞田 理理
440354116X

[Amazon][bk1]

読了ー。
ふつーに楽しかったです。この感覚、久しぶりですね。最近守備範囲じゃないのをけっこう読んでいたので、むしろ新鮮な心地がした。ほのぼの展開でありながらさりげなくグロだったりエロティックだったりする文章がかなり好きだなあと思います。

エルモーライ様の謎がしりたーい!

ところでジョエルの故郷の中西部の田舎の描写。ソーダファウンテンのあるお店とかでてくるとなぜかブラッドベリの世界にあてはめてしまう自分に苦笑します。やっぱり影響受けてるんですねえ……。


さて。一日見つづけてたのは野球の中継です。ロッテ-楽天戦に阪神-広島戦、ソフトバンク-西武戦と阿呆のようにめぐりつづけてました。福盛投手が連続四球を出した時には楽天ベンチとともに青くなってました。じつはルーキーイヤーからのファンなのです。そういえばレッドソックスとマリナーズの試合も見たんだった。松坂……。そして読売-ヤクルト戦……。
すべては中日-横浜戦の情報が欲しかったためだったのですが、得られたのはほんのぽっちりだけ。そして横浜の連勝は止まりました。ああ、徒労感……。

20070502の購入

GWだからといって特別どこかにいったりなにかをするわけでもなし……
だから本もe-honで買ってたり。

モンスターズ・イン・パラダイス 2 (2)
縞田 理理
440354116X

あと一冊で終わりらしいです。

でも今年のGWは楽しいです。何故かというと横浜ベイスターズが勝ってるから! 地上波の中継はほとんどないのですが、他カード中継でやってる途中経過速報を延々と追いかけてます。なんと五月に入ったのに貯金が五もあるんですよ……嬉しすぎ。他チームがこけているからと客観的には思うけど、昨年の惨状を思えばできすぎという気もするけど、嬉しいのでいまのうちに楽しんでおきます。一瞬だけど首位にまで立っちゃいましたしねー。さー、これがどこまでつづくかわからないけど、選手の皆様、もうしばらく喜ばせてくださいねー。

あとは散歩をウォーキングに変化させようと努力中です。散歩は歩くだけだけど、ウォーキングはフォームをきちんとしないとだめなので難しいです……。いまだに25分の壁は破れないし。

『百万のマルコ』

百万のマルコ
柳 広司
4488463045

[Amazon][bk1]

マルコ・ポーロが牢屋の中でかたる東方での体験談を連作短篇にしたミステリ、というので買ってみました。私にとってはこれはモンゴルつながりですの。わーい、シルクロードすきー。
と思ったのだけど、かなり予想と違う雰囲気でした。いや、面白かったんですけどもね。

私がつかえてしまったのは、すべての話が物語の山である起承転結の転の部分がまるごと「なぞ」で、みんなで謎解きして終わる、というパターンがつづくこと。これがちと私の好みとは違うのですよね。話がもりあがる~と身がまえたところで現実に戻って肩透かしってかんじになって。ひとつずつは楽しく読めるんですが、同じ構造の話がたてつづくとお腹いっぱい。一晩に三編くらいが限度でした。

でもお話としてはおもしろかったです。異国の雰囲気を味わいたいという期待からは外れていたけど、それにミステリというより、法螺話に近いふんいきかな。「百万のマルコ」にはほら吹きマルコ、という意味があるそうです。雰囲気もあかるい。小説を読んでいるというより、クイズを読んでるみたいだったです。なんとなく一休さんのとんち話って感じ……(笑。フビライ・ハーンと元寇の記述から、以前読んだ井上靖の朝鮮の話と同時代のはずだと思うのですが、まったくべつの世界ですね。
クイズが好きな人ならあれこれ考えて楽しく読めるんじゃないかしら、と思いました。
私はミステリだって謎解きしないヤツなので……アハハ。つーか、現実にこんなことで言い逃れられたら怒ってるだろうなあ……頭が硬いから(汗。

解説は深町眞理子さん。
わざわざ当時のキリスト教徒の異教徒に対する偏見について説明されているところなど、私のいつもの守備範囲とはちがうものを好まれる層が読んでいる本なのかなと感じさせられたことでした。