『魔女 2』

魔女 2 (2)
五十嵐 大介
4091884628


はい、ひきつづき二巻読了です。
幻想奇譚というのかな、の一見は独立した連作読み切りシリーズです。
この巻も凄いインパクトでした。
で終わりたくなったくらい、衝撃をうけました。第3抄の「PETRA GENITALIX」を読み終えた時点で次の話になかなか進もうと思えなかったもの。

あなた自身のからだで…
世界を確かめて
いきなさい。



この魔女の生き方にはがーんと来ましたね。
体験以上の言葉をもってはいけない、というあたりがとくに。

話の展開はティプトリーの有名な話と似ているけど、ぜんぜん違った重みがあるなあと思いました。
魔女は地球のすべての代弁者なんですねえ……。

にしても、なにゆえバチカンのお偉方が人類代表みたいな顔してるのでしょうか。

第4抄の「うたぬすびと」がまたすごい短篇で。
これはかなり怖いなあ……とおもいましたが、「世界はうたでできている」という言葉には妙に共感してしまうところがありました。

最後のこれだけシリーズ以外の「ビーチ」は楽しかった。
ピシャーマという猫の名前につい池上永一『風車祭(カジマヤー)』を思い出しました。
猫のすがたがきちんとわかるカットがひとつしかなかったのがちと寂しかったけど。

非常に質の高い、ファンタジー読みの魂にぐぐぐと迫るすてきなマンガでした。
読んでいるあいだ幸せでした。

風車祭(カジマヤー) (文春文庫)
池上 永一
4167615029

『イスラム世界の人びと 1 総論』

イスラム世界の人びと (1)
上岡 弘二
449281261X



本の整理中に発見して処分してしまおうかと思ったものの結構お高いシリーズを新刊バリバリの時に買ったのにほとんど目を通していなかったことを思い出して、いまさらですが一巻から読んでみることにしました。

読了。
えーと読み終えるのに十日かかった……ような(汗。
でも凄く面白かったです。ファンタジーは魂と躯に震えが来るのが最良とおもいますが、こちらは知的な刺激の面白さでした。これが二十年前の本でなければ……と思うことしばしば(そうなのです、二十年前なのです;)。

この巻は総論ということで、どうやら他のすべての巻の編集を終えたあとで総まとめとしてつくられた巻の模様。

冒頭の「世界史の中のイスラム世界」(三木亘)のインパクトが凄かったです。日本人が「十九世紀のヨーロッパで創りあげられた歴史観でイスラム世界を見ている」ことに対する思いが、まさに力説という感じでつたわってきました。

なので返す返すも二十年前に書かれたものなのが残念。なにしろこの文章が書かれた時点てイランイスラム革命の記憶が新しく、イラ・イラ戦争がおきた直後、みたいなんですよね。

つまりその後のまた驚天動地というか世界中に衝撃を与えたあの事件もこの事件もまだ起きていなかったわけで。

でもパレスチナ問題のねっこ、みたいな部分やヨーロッパがイスラムに与えた影響、みたいな部分についてはきちんと書かれているので、応用してなんとなくの推測ができたような気がします。あくまで、できた気がする、というだけですが。

というか二十年前に読んでおけよ自分、と深く反省致しました。
しかし二十年前の私にはあまり理解できなかったのではないかと思うことが多いのも事実なのであった……(大汗。

あとは私には「聖地の構造」(山形孝夫)がものすごく興味深かったです。聖地というものは宗教にかかわりなく聖なる地なんですねえ。これはファンタジーにも使えるネタだ……。

それから、座談会がふたつ収録されているのですが、一本目の「イスラム世界を考える」も世界史の流れの中でのイスラムとキリスト教、さらにユダヤのひとびととの関係などについて語られていて面白かった。

二本目の「イスラム世界の暮らしの文化」は期待して読んだけど、こういう題材は座談会ではかなり物足りないなあと思いました。現物を知ってる人同士で話しているのをしらないひとが推測するのってむずかしいというか。もどかしいかぎりでした。守備範囲が広くて西は西アフリカ・マグリブ地方から東は東南アジア・マレーシアまで、食や一夫多妻や性区別の問題など、興味深いことがいろいろネタとしてあがっていたんですけど、これも二十年後の今ではまた相当変化しているのではないかという気がするし。


そんな私の読み終えての感想は、イスラム世界って広すぎる、これを大学四年間で網羅するのは絶対無理、ということでした。
その後勉強をカンペキ怠った私はこの本を評価する基準を何も持ちませんが、とにかく面白かったことはたしかです。

二巻も読もうっと(何日かかるかわかりませんが)。

最近のぐるぐる

最近のぐるぐる曲はテレビのビデオクリップ番組でみたコレです。

This Night
CHEMISTRY
B000RT3RBI


「これってアニメ『地球へ…』のエンディングだったような……」
と思いながらみていたのだけど、こちらのほうがよいです、断然、かっこいい!

というわけでなにかの拍子にあたまをフレーズがよぎる。
あんまり景気はよくないんだけどね……。

しかしアニメのエンディングとしてはまったく精彩を欠いているという気がします。
どちらにとってもメリット無かったんじゃないかしら。
毎回見ているわけではないが、こんなに気になる曲になるとは思わなかったもの。

音楽って流れる状況によってもかなり印象が変わりますね。
あんまりひとつの状況に結びつけられてしまうとそこから脱却するのが大変です。
たとえばショパンのエチュード「別れの曲」。
アレを聴くたびに某ドラマを思い出してしまう私は、どうしても曲の中に入り込めません(汗。

そして私にとって『地球へ…』はダ・カーポなんですが……。
いまさらあの曲が使われるとは思えないしなあ。いまのアニメとは微妙に違うよね雰囲気が。

『魔女 1』

魔女 1 (1)
五十嵐 大介
409188461X


『海獣の子供』があんまりすばらしかったので、つい購入。

これはまた未読時に抱いていた予想を裏切られましたが、それはだいぶ大きくよい方向に、でした。
これは陰湿な女あるいは女の子の復讐話なんかじゃなくて、いや、それもないことはないんだけどもそんなものは中心ではなくて、もっと壮大な歴史的で混沌とした無意識と繋がってる大きく怖い話だったのですねえ……感嘆。

なにより、第I抄ののっけから出てきた地図にノックアウトされました。
うわーん、これイスタンブル(コンスタンチノープル)じゃん……。
こんなアングルで見たの初めてですわ。でもすぐにわかったのでえらい自分と褒めてしまいました。アハハ。

高地とおぼしき荒涼とした風景もバザールの雑多な光景も私をすっかり魅了してしまいました。

途中、歴史への無知から、あれ?というところも無いわけではなかったですが、そうじて私の趣味にどんぴしゃ。
ちょうどイスラム世界についての本を読んでる最中なんで(なかなか進まないんだけど)、そのことも相まってまさに時期を得た読書だったと思います。
この話を読めてとても嬉しかったです。

薦めてくださった響子さん、ありがとう!

この魔女ってどことなく巫女って感じだなあと思いました。
二巻も楽しみです。

魔女 2 (2)
五十嵐 大介
4091884628

「Down Town Hero」

広瀬まおさん@【ことば日和】作「Down Town Hero」(通称「DTH」)読了。
ニューヨークを舞台にしたハードボイルドふうアクション長編小説。完結。

キーワードは孤独、裏切り、暗殺、嘘、友情。だけど雰囲気がどこかほのぼのしていて読みやすかったです。主人公が子供寄りの少年だからでしょうか。ラストは少しうるうるきました。

完結済みの続編と、連載中の続々編がある模様。

ネット小説を読もう。】の「読書報告用記事」にトラバしています。

「コレクター」

忍野Gさん@【G.OSHINO】作「コレクター」第一章まで読了。連載中長編。

しまった、まだ連載中の話に手をつけてしまった! と後悔。面白いので続きも読もうと思いますが、そのことをいつまで覚えていられるか……トリ頭は辛いぜ。

ふだんオンラインでは異世界ファンタジーしか手をつけないのですが、今回はめずらしく現代が舞台でファンタジーじゃない話。大きく分ければミステリかな。

孤高の怪盗が残したコレクションを狙う羽目に陥った、男三人組の話。おたがいに腹の探り合いやウソをつきあって暴力沙汰ありの貞操の危機もありのぜんぜんまっとうじゃない世界の話が展開されます。基本的にはコメディーかと思われますが文章が洒脱で大人っぽい。かるめの翻訳ミステリを読んでるみたいでした。

わたしはむかーしの内田美奈子の雰囲気を思い浮かべました。朝日ソノラマで書いてる頃の……と書いてもなんのヒントにもならないような気がしますが(汗。

ジョン・ファウルズの『コレクター』とはなんの関係もありませんので念のため。

ネット小説を読もう。】の「読書報告用記事」にトラバしています。

20070825の購入

ひさしぶりに子守りお出かけ。
というわけで、今回の購入は自分とはなんにも関係がありません。

こぎつねコンとこだぬきポン (フォア文庫)
松野 正子
4494026646


ポケットモンスターダイヤモンド・ポケットモンスターパールパーフェクトクリアBook―全国ずかん完成&殿堂入り後の冒険&最新バトル講座
ニンテンドードリーム編集部
4839922500


私はほとんどいつもひとりで行動しているので他人といるとペースが乱されて疲れます。
それが管理責任を負わねばならないちびっこたちだともうもう……目がまわった。
とくに一年生の甥っ子。ワガママでだだっ子で自分の世界に住んでいてしかも可愛いという悪魔のような存在です。
姪っ子はやたらに気がついて、100円ショップで糸ようじをみつけ「あ、これもううちにないんだー」といっていそいそと買いに行くような女の子なのですが。こちらも可愛いんだけどね。苦笑。

『Landreaall 5』

ひさしぶりに夜更かししたら眠くてたまりません。

Landreaall 5 (5)
おがき ちか
4758051100


異世界ファンタジーシリーズさらに。
相変わらずたのしく学園ものしています。
勝手に敵対する相手により自分への意趣返しに妹を利用されて怒るDX。顔が波立たないだけに底知れぬ怖さが感じられます。型だけで相手を圧倒するシーン、面白かったです~。

学園編はDXがこの環境に馴染んだり馴染まれたりするのがひとつの目標だったりするのでしょうか。しかし王位継承権がやたらに顔を出すからなー。
それに正体不明のアンちゃん……あなたは何者ですか?

短いインターバルの短篇が楽しかった。とくに五十四さんと教官の話とか。あと、DXとイオンちゃんが拳法(?)の使い手になった原因は笑いました。いやーん、むちむちのちびっこ可愛い!!

つづきは入手できてないのでまたしばらくお預けでございます。しゅん……。

ところで寝不足の原因は久しぶりにあったBSでの野球中継でした。神宮でのヤクルト戦なんてもう何ヶ月も映像で見てないもんねーとおもって見始めたのだが……十時を過ぎても決着がつかん!!!

しかもがんばってがんばって頭を起こしてみてたのに最後は延長十一回サヨナラ負け……。

まあさ、ホセロが出た時に勝負はあったなと思いはしたけど途中まで予想外にちゃんと投げてたもんでつい期待しちゃったのさ……。ああしょぼしょぼ……。

『Landreaall 4』

朝になって涼しくなっても夜眠れなかった分の疲れはそのまま残るのであった……。寒冷前線が南下してくる時の蒸し暑さって地獄です。涼しくなると疲れが自覚されるのね……。

Landreaall 4 (4)
おがき ちか
4758050864



異世界ファンタジーシリーズの第四巻。
前巻で一区切りだったので、ちょっと間をあけて読みました。
うってかわっていきなり学園物ですが、いーやー、面白いですねえ!

ふつーに学園寮生活ものみたいなところもありながら、ちょっとずれてるところもあり。なにより新登場のキャラクターがたくさんで新鮮でした。
外面いいけどつかみどころのないDXと外も中身も単純明快で可愛いイオンちゃん。噂先行で周りに溶け込めず溶けこみたいともおもってない兄と、なんの疑問も持たずに楽しく馴染んでしまう妹。それぞれに違う周囲への対応と反応がみられて楽しいです。個人的に興味ありなのは堅物のケリー女史とイオンちゃんの攻防……かな(笑。

これからどういうお話になっていくのか、正直さっぱりぜんぜんわからないのですが、そういうところがかえってわくわく感をそそる巻でした。

さー、つぎは五巻だー。

『イムリ 2』

イムリ 2巻 (BEAM COMIX)
三宅 乱丈
4757736371



二巻目読みましたー。
おお、一巻よりもさらに怒濤の展開!
前回で主人公デュルクには秘密があるとほのめかされていましたが、その秘密によってかれはマージでもルーンでも特別な待遇を受ける定めにある模様です。
初めて降り立った母星ルーンで好奇心丸出しのデュルクにつぎつぎと災難が襲いかかります。
そして呪師系と軍事系の上層部による権力闘争と陰謀とクーデター。
どこまでもどこへいってもおとこたち、しかも美しくも何ともないオッサンたちのたたかいって妙にリアル感を覚えるなー。

結果、ラルド覚者ともはぐれてかつての母星で生きつづけるイムリたちのなかに否が応でも飛び込んでゆかなければならなくなる――というところで、ああ続きはどうなるの状態です。
このあとデュルクはイムリの中で生きのびていくんだろうなーと思うわけですが。

デュルクを守るために最善を尽くすという決意を衝撃的な形で実現するピアージュさんに涙を捧げつつ――

あー面白かった。
ちょっと歯がゆいのはこの双子星がどんな位置関係にあるのか、つまり『東の地平 西の永遠』みたいな関係なのかとか、惑星同志の行き来が簡単にできるくらいならほかの宇宙のこともわかってんじゃないのとか、そういうあたりがまったく書かれていないことなんですけども。このお話は閉じた世界の話でだからファンタジーと銘打っているのかしらとか、そういうストーリーとは関係ないところでふと疑問を覚えたりするわけですが、

そういうことはおいておいて純粋に続きが楽しみです。
続刊をお待ちしています。

『フレッドウォード氏のアヒル』文庫化

マンガ家の紫堂恭子さんのブログの「「グラン・ローヴァ物語」文庫版」という記事に、先日好きだーと騒いでいた牛島慶子作『フレッドウォード氏のアヒル』の文庫版が10月から刊行予定とありました。

ぎゃーーー。うれしいーー。買いますよーー。

ついでだから『辺境警備』も文庫で揃えて以前の版を処分しようかなーと考えたり。
角川版のほうが番外編などがあって充実しているのだけど、小学館版のほうが紙質がよいのでいまだに両方持ってるんですよね……場所ふさぎとは思いつつ。

ただ、『グラン・ローヴァ物語』の潮出版社版は、ぜったいに手放せません。なんつってもサイン入りがありますから!

「薬草園の魔女の弟子」

真乃 旦(まの あきら)さん@【オブリガート】作「薬草園の魔女の弟子」読了。
色とりどりでありながら上品な、キラキラした光の注ぐイングリッシュガーデンみたいな異世界ファンタジー長編。完結。

きゃー、この話、すんごい好みです。
昔大好きだった、ちょっと素直じゃない魔女のでてくるリリカルというかメルヘンな、でもちゃんとファンタジーしてる、そして世界の隅々まできっちりと作者の美意識で統一された少女マンガ群が思い出されました。
あれって全部手放しちゃったんですよねー。
最近文庫で出ているらしいのでみつけたら眺めてみよう。

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『海獣の子供 2』

海獣の子供 2 (2) (IKKI COMICS)
五十嵐 大介
4091883699


期待を違わない面白さ。舐めるように読みました。
ふしぎな少年たちと物語世界の一端があきらかになってきても、いやだからこそ、謎はどんどん深まり知らない世界との接近遭遇にどきどきします。知的好奇心と未知への不安。自分の存在までが危うくなりそうなそんな恐怖。ここまで読んで設定はSF的なのかなあと思うようになりましたが、この変わりつつある世界を感じとって足を踏み入れていくヒロインの描き方にはやはりファンタジーの香りを感じてしまいます。

星の星々の
海は産み親
人は乳房



星の歌の意味はなんなんだろう。
つづきが待ち遠しいのです。

ラッキーの新刊

創元推理文庫から10月に〈ヴァルデマールの風〉第3部『伝説の森(仮)』上下巻が出る模様です。
とうとう完結編かー。

と思ったら
高さんの記事によると、中央公論新社のC・NOVELSからタリアが主人公の『女王の矢』が再刊行される模様。
シリーズタイトルは「ヴァルデマールの使者」。
社会思想社で二巻だけ出てたシリーズですが、今回はちゃんと完結してもらえるのでしょうね。
こちらは9月25日発売予定だそうです。
期待半分、不安半分。

メイン掲示板復活

ながらく休止していましたメインの掲示板へのリンクを復活させました。
じつは感想サイトからはずっとリンクしたままだったのでしたがご利用が無くて、ステータスが放置状態となっておりました。
もうほとんど需要はないかなあとは推測致しますが、一応このブログからもリンクをしておきます。自サイトリンクの一番下です。
記事とは関係ない用事や話題の時などにご利用下さいませ。

感想掲示板は検討中です。こちらはどこにもリンクを貼ってないのにスパムがやたらに来るんで困っているところなのです。
そういえばこのブログにも最近スパムコメントが多くて嫌になってしまいます。このあいだスパムは嫌いと書いたせいでしょうか。

それから創作サイトの壁紙をすこし涼しめのものに変えてみました。
こんな更新しかなくてごめんなさい~。

「ドラゴンは笑わない」

あるてみすさん@【空中移動基地】作「ドラゴンは笑わない」読了。
異世界ファンタジー連作短篇。シリーズ全30話。完結。

ハーフドラゴンの魔法薬学者と、喋るスライムと、死人の重剣士のほのぼの日常生活……かと思いきや、いろいろとグロやら黒やらバイオレンスもあったりした。面白かったです。
けど、お子様には向かないのではと思う。
それと、かなり長いですので区切り事に少しずつ読むが吉。

続篇に「ドラゴンは眠らない」(完結)、「ドラゴンは滅びない」(連載中)とある模様。

ネット小説を読もう。】の「読書報告用記事」にトラバしています。

どうでもいいんですけど、クリエのジョグダイヤルがお馬鹿になってきて困ってます。
ページ繰るのにどうしてこんなに悪戦苦闘しなくちゃならないのだ(涙。

20070817の購入

ものもの凄い蒸し暑さの最中に到着。

魔女 1 (1)
五十嵐 大介
409188461X

魔女 2 (2)
五十嵐 大介
4091884628

あ、一巻に書影が入った。

ふふふ、もう今月は買わないと決意したあとに三冊も買っちゃいました。
コレを堪能したら、ほんとにもう買いません。来月になったら買うケド。

夕飯食べてからじっくりとっくり読もうと思っていたのですが、思わぬ雷雨により私的スケジュールがぐちゃぐちゃになって延期です。
なんの前触れもないんだもんなー。たしかに夕焼けでもないのにいやに周りが赤いなあ、ブキミだなあと思ってはいたけど。いきなりの豪雨と同時に突風が吹き荒れることになろうとは。
となりでやってた盆踊りが中止になってくれて助かったけど(すみません、うるさくてうるさくて神経がイカレかけてたんです)、そこに遊びに行っていた姪っ子と甥っ子と家族はずぶぬれで帰還したのであった。

でもおかげで今日はずいぶんと涼しいですね~v
このまま至福にまみれてころがり過ごしそうな自分が予想できて不安ですが(苦笑。

『鳥籠荘の今日も眠たい住人たち 2』

鳥籠荘の今日も眠たい住人たち 2 (2)
壁井 ユカコ
4840237271



読了。
ホテル・ウィリアムチャイルドバードなる古い洋館のアパートを舞台にした、住人達のお話。連作短編シリーズ。基本コメディー。『キーリ』とかとくらべると若干ゆるめの雰囲気ですがそのぶんギャグがおかしくて、それに登場人物の変人度もかなり上昇していると思います。面白いです、好きです。

今回は母親同士が双子姉妹という有生と由起の小学生時のエピソードがすんごく楽しかった。
微妙にグロかったり神経質だったり、そういう著者の資質をこどもの無邪気さにくるんで、夏の日の想い出にする当たり、侮れないなと思います。
さらに、その出来事がきちんとその後の展開にも生かされていてそのへんもふふふと楽しめました。

そして、このお話、必ず最初に無人の鳥籠館からはじまって、また無人に戻るのですが、それが過去の話なのか異次元の話なのか、物語世界のすべての輪郭を遠くノスタルジックなものに感じさせてくれるのがいいなーと思います。この辺が『キーリ』と似てる、と感じるところかな。

さて、三巻もひきつづき読みます……。
いつのまにか積ん読山をひとつ作ってしまったので、山道をうねうねとのぼることになりそう(汗。

それにしても暑いですね。ゆうべは一度寝て目が覚めたらまだ午前一時でした。二時間しか寝てないじゃん! これでは睡眠薬の意味がない……と水を飲もうと立ちあがろうとしたらふらふらとよろけて倒れそうになりました。あー、薬は効いてるんだ。ただ暑いだけなのね。アイスノンも途中ですっかり温まってしまうし、もうこれ以上どう工夫すれば快適に寝られるのかわかりません……しくしく。

「夢売りの話」

冬木洋子さん@【カノープス通信】作「夢売りの話」読了。
ファンタジー短篇。やさしげな雰囲気なのにちょっとブラックな展開ですが着地はメルヘンふうでした。

ネット小説を読もう。】の「読書報告用記事」にトラバしています。

20070815の購入

用事で出かけることになり、まずいそいそと本屋に行って参りました。

海獣の子供 2 (2) (IKKI COMICS)
五十嵐 大介
4091883699


わーい、購入。田舎の本屋ゆえ一冊しかなかったのでドキドキしてしまいました。

しかし最高気温が摂氏36度を超えるような猛暑の日の、午後一時過ぎなんぞに出かけるものではありません。
冷房の効きまくった室内ともうもうと陽炎の立ちのぼる外気との差で、あたまがくらくらしてきちゃいます。
そして冷えてこわばった全身をほぐすためには二十分以上湯船に浸からねばならないのです。
あーつーいー。どこにいってもいつになってもあーつーい。
せめて途切れてくれ熱帯夜……。

収穫はとちゅうでお茶したヴィド・フランスで飲んだ白桃ジュースでした。おいしかったー(涙。

『イムリ 1』

蝉のぬけがらと蝉の死体をながめつつ、蝉のスコールの中を散歩する日々。
家にいても蝉の声がBGM。まるで蝉の世界に漂っているようです。

イムリ 1巻 (BEAM COMIX)
三宅 乱丈
4757736363


これもまた各所の評判を見て購入してきました。
四千年前に母星ルーンを凍結して隣の星マージへと移り住んだ種族カーマ。かれらは特殊な能力を行使して苛酷な身分制を施行していた。ルーンの氷が溶け始め、カーマは母星への帰還を始める。そこにはかつての敵であるイムリが住み続けていた――。

というわけで、呪師系寄宿学校の新入生となった少年デュルクが権力闘争にまきこまれたり身分制度に疑問を持ったり出生の秘密やらがあったりとさまざまな災難に遭いつつ、成長するはなし……になるんではないでしょうか、というのがワタクシの推理。

「壮大なるファンタジー巨編」と帯に銘打ってありましたが、私としてはこれはSFなんじゃないかと思う。

ありあまるエネルギーをもてあましているような画面と、ちょっと不器用なかんじのペンさばきは洗練されているとは言いがたく、はじめはかなりひいたのですが、お話はかなり面白いです。余計な説明を挟むことなくどんどん進んでゆくストーリーにひきこまれる。しかし読者に対する親切度は低いのはたしかなので、わけのわからないままに自分で設定を読み解いていく、という作業が億劫な人には向いていないかも。

キャラクタはけっこう型どおりなんですが、それぞれに役割がはっきりしているので込み入ったストーリーと並べるとちょうどよいのかも。少女のような顔そのものに純粋なデュルク君と、いかにもくせ者なイイオトコ、ラルド覚者とその従者。この関係の雰囲気はすこし佐藤史生のマンガのキャラクターに似ているカモ。
デュルク君のおかあさまピアジュさまはミステリアスな悲劇の人。
しかし私にとってもっともインパクトがあったのはミューバちゃんのお化粧姿でした。ごめん一瞬、化け物かと思ったよ(汗。

二巻も入手済みなのでひきつづき読みたいと思います。

『海獣の子供 1』

海獣の子供 1 (1) (IKKI COMICS)
五十嵐 大介
4091883680

海のはなしを
しよう。
まだ
誰も知らない
海の物語りを。



各所で評判がよいようなので購入してみました。
読み終えてしまった! と思いました。なんで二巻も買ってこなかったんだー。
これすごいです。すごく面白いです。
ジャンルでくくれば海洋冒険ファンタジーなのかな。
周りになじめない孤独な女の子がジュゴンに育てられたという不思議な男の子たちと出会ってこころがゆれうごくさまと、ふしぎでなおかつ壮大な事件が同時進行ですすんでいる、というようなおはなしが、まるでスケッチのような気負いのない線ですみずみまで描き込まれた、なおかつ表情に色気のある絵によって雄弁に表現されたマンガです。
海のはなしなので海が主役。モノクロなのにこんなにいろんな海の表情がわかるなんてすごいです。そして水族館好きにもよいかと。協力として名が記されていた新江ノ島水族館、そういえばリニューアルされてから一度も行ってない……。

海の幽霊とか、琉花(ヒロイン)はおなじニオイがするとか、皮膚感覚に訴えるような言葉遣いも素敵。

コレはファンタジーであるなあ、と感じます。

お話はまだ冒頭。ああ続きが読みたいー。
今月はもう買わないと誓ったはずなのに、ついe-honで検索してしまったワタクシですが、在庫がなかったので一時断念しました。

いまこんなに暑くなければすぐに駅前まで出かけてくんだけどなーーーーー。
海獣の子供 2 (2) (IKKI COMICS)
五十嵐 大介
4091883699


おなじ作者さんの『魔女』も読みたくなってしまったよ……。
魔女 2 (2)
五十嵐 大介
4091884628

↑一巻に書影がなかったので。

またしてもDSにハマる

姪っ子に買ってやったDSの漢字書き取りソフトにふたりでハマってしまいました。

DS陰山メソッド 電脳反復 正しい漢字かきとりくん
B000NNNQ96


小学生で習う漢字しか出てこないのに、なかなか合格できないんですよー。
どうやら字の形やらバランスやらハネや払いや止めやらなにやらも厳密に採点されてるらしく。
書き流す癖のついた私よりも姪っ子のほうが合格率が高い模様……。
たしかに合っているはずだと確信しているのに入力してもらえない時には、クリエでメモをとろうとしてなかなか認識してもらえなかったあの哀しさを思い出しました。
しかし、ドリルなんてやってると次から次へと問題が出てくるのでなんだか止められなくなるのですよ。
ふたりで二時間近く続けてしまい、手はこわばるは目は疲れるはでへろへろになりました。
姪っ子には「三十分以上は続けちゃダメだよ」と注意しておきましたが、果たして……。

散歩半年

二月の中旬から始めた散歩ですが、半年も経って少しマンネリ気味になって参りました。
何しろ毎日暑いので木陰をたどってなんとか歩いてるわけですが、それだと毎日同じ道しか通れないのね。自然の移り変わりを見るのは楽しいですが、それもこのところの猛暑と蝉の大合唱でうんざり気味。
しかもあついので距離を伸ばそうという意欲もなくなり、いまではあんまり暑いといいやサボってしまえと開き直る始末。

これではいけない。すこし目先を変えようとちょっとお高いですが歩数計を新しくしてみました。

TANITA 3Dセンサー搭載歩数計 防犯ブザー付 シルバー FB-722-SV
B000H6K3YA


いままで使用していた物は歩数と消費カロリーしか出なかったのですが、こちらは歩行時間や歩行距離まで表示してくれる優れもの。防犯ブザーまでついている。
そしてストラップをつけて首から提げれば、まるで携帯音楽プレイヤーだ(笑。
暑くなってから腕時計でかぶれるようになってしまった私には時計がついているのもなんともうれしいばかりです。
初日、以前のと両方つけて比べたところ、そうたいした誤差もでないようなのでコレ一本で行くことにしました。

それで判明したこと。
私は一度に23~24分歩いている。
歩行距離はだいたい1.2キロメートルである。
この歩行で消費されるカロリーはおおよそ55キロカロリー。
これは体重に換算すると1.9グラムである。

うへー、二グラムにもならないのオ!

だから体脂肪が(体重も)増えてくばかりなのか……。

反省しました。
もう少し距離を伸ばします。
せめて30分くらい歩こうと努力しよう……。あくまで気持ち的にだけど(汗。

『夏目友人帳 4』

夏目友人帳 4 (4) (花とゆめCOMICS)
緑川 ゆき
4592184475


あやかしが見えるために孤独な生活をしてきた少年が祖母の残したあやかしの名簿を手に入れてよりつぎつぎとあやかしがらみの事件に巻き込まれるという連作集。

あいかわらず、しみじみとせつなくこころ温まるお話が多いです。
少年夏目をみちびくニャンコ先生がたのしいし、おたがいまだうち解けないながらも確実に距離を狭めつつある名取氏との関係もいい。
孤独にさいなまれながらもまだやわらかな魂を持つ夏目少年の、あやかしへの視線が優しいです。
意外なところから窮地に陥ったり手がさしのべられたり、まさに危機一髪人生ですが、全体的にほの暗さのなかでひそやかにともる灯り、みたいなふんいきのおはなしがとても好きですわー。
いいマンガに出会えた喜びを感じます。

とにかく私はニャンコ先生が好き。

ひとつ疑問なのは夏目の祖母レイコさんがいつもセーラー服シルエットで登場することです。

それと、このシリーズと『龍の花わずらい』ってなぜかいつも一緒に出るんですよね……それがなにというわけではないですが。どちらも好きなので。

『龍の花わずらい 4』

龍の花わずらい 4 (4) (花とゆめCOMICS)
草川 為
4592183363


じつは薬待ちのあいだに読みました。
緑陰のオアシスでくり広げられる、龍の王女とふたりの婚約者のドキドキファンタジーコメディー(?)。
今回も大変楽しく読みました。ヒロインがかーわいいなあ、特にドラゴン姿の時v。
そして私はクワンのファンなのですが、応援するのはルシンだったりするのであった。
背後にはオアシスを揺るがせる陰謀があるようですが、ふたりのあいだでゆれるシャクヤに「うう少女マンガだわー」と乙女心を刺激されています。でもってドキドキするのはクワンの時なんですよね。以下、冒頭に戻る。

今回はシャクヤの侍女のルピナのエピソードがよかったです。るるん(?)

メタルiMacに触ってみた

めちゃくちゃ暑いです。二回も昼寝をしてしまいました。
きのうの通院日はまだ少し元気だったので、カメラ量販店に寄り新しいiMacを見てきました。
発売されたばかりだからか、Mac売り場にめずらしく人だかりがしてました。

第一印象はほんとにメタルだよー、でした。これでかわいさがすこし減ったかも。そして20インチからしかないのでずいぶんデカく感じます。これが狭い部屋にあったら威圧されるかもと思いました。それと液晶画面がツルツルなのに違和感。
それでスリムになったらしいんですけど、私がもちあげようとするとかなりずしり。いや、うちのiMac(フラワーパワー)だと持ちあげることすらできなかったのだからこれでも軽くなったのだろう。

でも、キーボードは気に入りました。ノートのキーボードにタッチが似てるんですよ、やわらかいというか。これなら力のない私でも扱えそうです。デモのiMacのテキストエディットに「caps lockキーの場所が変わった」とぼやきが入力されてたのであーそうかと気づきましたが私はあんまりcaps lockは使わないので、素直にこのキーボードはいいなあと思います。

機能のほうはわたしにはあんまりよくわかりませんでした。
先日Tigerにしたので使いかたはなんとなく把握してますが、だからよけいに驚きはなかったような。

うーん、私としてはモニタは19インチくらいがいいんですけど、だからmac miniに他のモニタをつけたいと思っていたりもするんですけど、スペックがやっぱり物足りないので安く買うならやっぱりiMacかなと思ったり。

いつ買えるかわからないのでしばらく悩もうと思います。
とりあえず本の整理ですね←まだ終わってナイ(汗。

20080809の購入

通院日でした。暑さで寝不足のまま朦朧と出かけていってなんだかこんなことに。

Landreaall 5 (5)
おがき ちか
4758051100

海獣の子供 1 (1) (IKKI COMICS)
五十嵐 大介
4091883680

イムリ 1巻 (BEAM COMIX)
三宅 乱丈
4757736363

イムリ 2巻 (BEAM COMIX)
三宅 乱丈
4757736371

龍の花わずらい 4 (4) (花とゆめCOMICS)
草川 為
4592183363

夏目友人帳 4 (4) (花とゆめCOMICS)
緑川 ゆき
4592184475

鳥籠荘の今日も眠たい住人たち 3 (3) (電撃文庫 か 10-13)
壁井 ユカコ
4840239355


以上購入。
一軒でそろわなくてはしごしているうちにいつのまにか買ってしまった。
途中、袋いりますかと問われていりませんと断ったのですが、本を突っ込んだ薬のビニール袋が角にかかってきれいに避けてしまい、中身があふれて焦りまくることになりました(汗。
なんとか鞄に押し込んだけど持ちにくいことこのうえないのでまた本屋に。一冊しか買わないで袋を要求するのはためらわれてつい余計に購入。

このあいだ自重すると宣言したはずだったのに……。
もうもう今月は買わないぞ!

こんなに本を一度気にそれもマンガばかり買うのは久しぶりです。大学生の時以来かな。
すべて自力で情報を仕入れていたのに月に十冊は買っていたのですよね。
あのころネットが無くてよかったなーと心底思う、今日この頃。

ロリーナ・マッケニットの?

アマゾンでおすすめされた、アルバム。

Nights from the Alhambra
Loreena McKennitt
B000SO7OM0


三枚組、そしてラインナップのそこここに知っている曲がある、ということはコレはベスト盤なのでしょうか。それともライブ? って感じはしないんだけどなあ……。英語のレビューが読めればわかるんだろうけど、ううむ。

発売は8月21日だそうです。

『あなたに眠る花の香 ヴィクトリアン・ローズ・テイラー』

あなたに眠る花の香 (コバルト文庫 あ 16-16 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー)
青木 祐子
408601050X


読了。

ヴィクトリア朝を舞台にした、仕立屋の女の子と貴族の若者の恋を描くミステリ仕立てのシリーズ八冊目。今回は短編集です。

本編に唐突に登場したシャーロックの従姉妹フリルちゃんの話から「薔薇色」の日常的な事件がつづられてます。

クリスとシャーロックの絡みがあまりないのですが、それだからよけいに各話のゲストキャラクターの物語が印象に残ります。役者に入れ込むエルの突拍子もない思考回路には笑いました。
表題作の「あなたに眠る花の香」は予想を裏切る展開で予想の結末に至ったという意味でも、なつかしのSFのような雰囲気でも一番気に入った作品。

クリスとパメラの出会い編はこのシリーズにいままで現れなかったヴィクトリア朝の階級と貧富の差が描かれていて、興味深い一編でした。