20080130の購入

ひさびさに暖かい陽射しの降りそそいだ半日。
「一日晴れ」という予報はほとんど当たったことがありません、昨今の天気予報。

イムリ 3 (BEAM COMIX)
三宅 乱丈
4757739702


大奥 第3巻 (3) (ジェッツコミックス)
よしなが ふみ
4592143035


ELECOM DGP-006 液晶保護フィルム
B0002QNHR0


以上、購入。

清水玲子の『秘密』の最新刊、買おうかどうしようか悩んだ末に、保留した。
前巻みたいな話だと、とてもついていけないと思ったので。
最近、というかここ十年くらい、あんまり辛い話は読めなくなっちゃったんですよねー。とくに現代が舞台だとダメ。
すごくこころが弱くなったなあと思います。が、痛みがわかるようになったのだと思いたい。

『闇の棲む城 上』

影の棲む城 上 (1) (創元推理文庫 F ヒ 5-4)
ロイス・マクマスター・ビジョルド 鍛治 靖子
4488587046

[Amazon]


読了。
中世西洋風異世界ファンタジー、三部作の第二作。
『チャリオンの影』のつづきです。

去年の私的ベストにめでたく輝いた前作でしたが、今作も期待に違わず、いや期待以上に面白いです。
ヒューゴー、ネビュラ、ローカス賞のトリプル受賞はダテじゃない。
この感想メモを書くために下巻を読むのをストップしているのですがそれがもう苦痛で苦痛ではやくつづきを~というかわいた状態がはや二、三日……。そんなこと言わずにとっとと書け! てだけの話ですね。スミマセン。

今回の主人公は世間的にはすでに隠居の身である国太后のイスタ。
娘が即位するまでのあいだ艱難辛苦を舐めてきたうえその苦労をまったく他人に理解してもらえなかったイスタですが、平和の時代が訪れてがんじがらめの生活から解き放たれたいという願望から巡礼の旅に出ます。そこで彼女は解放された生活を味わうどころか、またも神々の思惑によってとんでもない役目を背負わされていることに気づくのでした。ああ、四十代イスタの恋と冒険の運命はいかに。

てな感じのお話です。

前作の主人公カザリルもくたびれ果ててましたが、かれはまだ三十代。そして男。
いっぽう、イスタは宮廷内権謀術数の経験値は高いものの、女としての幸せを得たことはない四十代。
私としてはどうしたってイスタにより深く感情移入してしまいます。

最初のうちはまさかこの庶子神の神官さんがお相手なんじゃないでしょうねと不安を抱きつつ読んでいたし、せっかく魅力的な男性と出会ったのにすぐに妻帯者とわかったシーンなんて、「ああ、なんてことなの。運命のバカ!」と心の中で叫んでしまったくらいです(苦笑。

そのあととんでもないことが現在進行形だとわかった時の絶望感。
うわー、なんてこったい。

と、イスタの運命はまたもややこしいことになってますが、彼女が得た新しい侍女のリスがとっても可愛くて実際的で魅力的なのが清涼剤になってます。
彼女が出てくるシーンはふっと新鮮な空気につつまれて息抜きできる感じ。

行方不明の神官さんと魔の熊に憑かれた騎士はどこへ行ったのか。
アリーズとその弟のあいだに介在するアリーズの若い奥方のかなり自分勝手だけど怖ろしいほど強い想いの行く末は。

ああ、このあとどうなるの。
とってもとっても気になります~。
というわけで、ここまで書いたので続き読みます。

影の棲む城 下 (3) (創元推理文庫 F ヒ 5-5)
ロイス・マクマスター・ビジョルド 鍛治 靖子
4488587054

『生霊わたり クロニクル千古の闇2』

クロニクル千古の闇〈2〉生霊わたり
ミシェル ペイヴァー Michelle Paver さくま ゆみこ
4566024121

[Amazon]


読了。

紀元前六千年のたぶん北西ヨーロッパの大自然を舞台に、数奇な運命を背負わされた少年の旅と成長をえがく、児童向け先史時代ファンタジー。
『オオカミ族の少年』のつづき。

前作でもかなり「これは……」と思っていたのですが、この巻で決定的になりました。
私はこのシリーズが大好きです~。

原始時代の人びとの畏怖をかきたてずにはおかないきまぐれな大自然。
縄張り意識と所属意識の強い定住民たち。
生い立ちからどこからも歓迎されずに、けれど数少ない公平な目を持つ人びとの信頼を勝ち得ながら、困難に立ち向かってゆく少年。
そして少年の相棒である若いオオカミ。
かれを心にかける、狩人であり呪術師見習いでもある少女。
シリアス児童文学の王道を行く端正な文章で淡々とつづられた波瀾万丈な物語のもつ、おごそかなたたずまい。

ああ、いいなあ~。

まだまだ物語は始まったばかりのようですが、〈魂喰らい〉という呪術師たちに目をつけられた主人公のトラク少年のであう出来事はこれでもか、というくらい厳しいです。
この巻のラストでトラクの生い立ちのかなりの部分が明らかになりますが、これがまた、かれを絶望のどん底に突き落とすような展開で!

全六巻ということなのですが、このあとトラクがどうなっていくのか、知りたいような知りたくないような複雑な心境になってしまいました。いや、絶対に読みますが。

ところで、以前はファンタジーというと三部作が定番だったのに、最近どんどん長くなるようですねえ。もちろん充実した大長編なら大歓迎だけど、児童文学のハードカバーでシリーズが延々つづくのって、財布の負担じゃないのかな~。とくに子供に購入してやっている親にとっては。

とりあえず、このシリーズの既刊はいまのところ第三巻までの模様。

魂食らい
ミシェル・ペイヴァー 酒井 駒子 さくま ゆみこ
456602413X

2008年 このファンタジーがよさげ…

Leonさんのところのトラックバック企画「2008年 このファンタジーがよさげ…」に参加する記事です。

今年で四回目だそうです。
私は去年は残念ながら体調不良のため不参加でした。一昨年の分はたぶんこのブログのどこかにあるはずです。

要領は

・2007年内に出版されたもの(*)のうち、個人的なベスト3(1~2冊でも可)のタイトルと著者名
・締め切りは1月末まで
・ジャンル特定が難しいものもあると思いますが、「ファンタジーと思ったものがファンタジー」の方向で
・トラックバックに限らず、コメントで寄せられたものも集計の対象に致しますので、blog を利用していない方もお気軽に!
*: 初出タイトルはもちろんのこと、文庫化されるなどして新たに書店に並んだものや新訳、復刊を含みます。(増刷は対象外です。)




となってます。

それでは私のベストスリー。

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『パイレーティカ 女海賊アートの冒険 下』

パイレーティカ 女海賊アートの冒険 下巻
タニス・リー 築地 誠子
409452018X

[Amazon]

読了。

19世紀初頭のヨーロッパ大西洋~カリブ海~インド洋のパラレルワールドを舞台にした、海賊冒険ロマン。
『パイレーティカ 女海賊アートの冒険 上』のつづきです。

最後までなんとなく読んでしまいました。
盛りあがったのは宝探しのところと、ゴールディ・ガールとの女同士の決闘。それにラストシーンかなあ。

とくに宝の地図を読み解いての冒険行は推理ものめいているところもあり、奇想天外な動物仕掛けあり、でかなり面白かったです。

ただ、人間ドラマがひかえめというかあんまり表立って書かれていないので、ラブを目的に読みたい人にはものたりないかも。

それとこのはなし、どこがファンタジーなんだーと悩んでしまう。
リーのファンとしてもかなり物足りなかったです。

そういう先入観がなければ、若い読者向けのパイレーツ・オブ・カリビアンて感じのお話でした。
男装の麗人にハンサムで謎な青年、さらには狡猾な美少女と個性的な脇役たち、蒼い海、白い帆船、はでな立ち回りとそろってるので、アニメなどの映像作品にしたらよいのではないかと思ったです。

20080126の購入

Panasonic デジタルカメラ LUMIX (ルミックス) DMC-FS2 シルバー
B000RLTC6A


大昔に買ったデジカメが家族に貸したまま放っておいたら行方不明になってしまったので、このところずっと物色していたのです。
行方不明機はなんとか発見したのですが、バッテリーがへたれてて一時間も持たない。
もうこんな古い機種のバッテリーは売ってないだろうとの観測を元に、あらたなデジカメをゲットすることにしました。

いろいろと事前に情報を得ていたにもかかわらず、売り場でいちばん使いやすそうでいちばん割引の大きかった機種を選択……もう、画質やなにやらより使い勝手よ。

「古いデジタメを下取り。最高一万五千円から」という幟があったのでちょっと期待したんだけど、200万画素の機種からしか下取ってもらえないことが判明して撤退。うちのは100万画素だったのさ。それでも本体だけで三万以上して、バッテリーチャージャーやパソコン接続用キットは別売りだったのですよ。高かったなあ。

今回は720万画素の本体(パソコン接続キット、バッテリーチャージャー込み)と、一ギガのSDメモリカードで二万二千円とちょっとでした。
安くなったなあ。

今回デジカメが必要となった本来の使命はまだ始まらないので、しばらくこれで遊んでよう。

『獣の奏者 II 王獣編』

獣の奏者 II 王獣編
上橋 菜穂子
4062137011

[Amazon]

読了。

異世界ファンタジー、完結編。
孤独な少女と神聖な王権を支える獣との交流が、政治的な駆け引きに巻き込まれていく物語。

上巻を読んでいた時にはまさかこんなところまで話がひろがるとは思ってませんでしたが、それでもきっちりとまとめられてた。
非常に禁欲的でそぎ落とされた展開でしたが、物語世界の空気やひとびとの情感はひしひしとつたわってくる。
たいそう上質な物語を読ませてもらったなーと嬉しかったです。

以下、ちょっとネタバレ。


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『パイレーティカ 女海賊アートの冒険 上』

パイレーティカ女海賊アートの冒険 上巻 (1) (小学館ルルル文庫 り 1-1)
タニス・リー 築地 誠子
4094520074

[Amazon]

読了。

19世紀初頭ヨーロッパのパラレルワールドを舞台に、パイレーティカと呼ばれた母を持つ少女がみずからを解き放ち海へととびだす、虚実ないまぜの冒険ファンタジー。開幕編。

パラレル歴1712年(西暦1802年)、イギリス共和国。良家の子女の通う全寮制の女学校で歩行訓練を受けていた時、アートは突然失われていた記憶を取り戻した。アートの母親はパイレーティカと呼ばれていた女海賊であり、幼い頃は自分も母親とともに船での冒険を日常としていたのだ。母親の死後、ひきとられた父親に押しつけられた生活に我慢ならなくなったアートは、クリスマスの当日女学校を抜け出した。めざすは昔の仲間たちのいる港、リンドンだ。ところが仲間たちとの出会いはアートにとって驚くべき事実を明らかにする。



『オーバーンの城の夏』が思いもかけず楽しかったので借りてみたルルル文庫です。
タニス・リーは昔かなり読んだ作家ですが、最近はご無沙汰中。かなりのブランクがあって『鏡の森』を読みましたがそれからまたけっこう時間が経ったなーという印象です。
果たしてあの絢爛豪華で残酷でエロスの香り漂うリーの世界がルルル文庫に馴染むのか、という不安は、別の方向で裏切られた気がします。
手加減されている。というか、違う系統のリーなのかも。

たぶんこの作品はジュブナイルとして書かれたのだろうなと思う。
『闇の公子』や『死の王』ではなく『冬物語』でもなく、『白馬の王子』の系統の話かなあという気がします。断言できないのは『白馬の王子』の内容がかなりうろ覚えだからです。たしか、期待にたいして肩すかしを食らわしながら、さいごにはあらけっこうまともなところに落ち着いたわ、というような話だったと……おぼろげな記憶ですが。

雰囲気は豪奢というより軽妙で、色鮮やかな描写はいつも通りですが、テーマやらなにやらも軽妙さに中に隠されている。ようするにユーモア作品なんですね。

奇想天外すぎる展開と、少女小説というにはすこしキャラクターに距離感があるのとで共感するのが難しいので、話の中に入り込むのがちと難しかったです。
読み進めるうちにだんだん面白くなってきましたが。

果たしてアートの記憶は真実なのか、事実誤認なのか。
そのあたりに興味津々です。

それといま夢中なのは、アートのためにさんざん災難に遭わされつつも行動を共にするハンサムな絵描きフェリクス・フェニックス。いったいかれは、人殺しは嫌いだ、アートは趣味じゃないといいつつ、何故船から下りないのでしょうねえ。

下巻はスタンバイ中です。

パイレーティカ女海賊アートの冒険 下巻
タニス・リー 築地 誠子
409452018X


絶版の『白馬の王子』。
白馬の王子
タニス・リー 井辻 朱美
4150200483

装画が中山星香。このころの絵柄がいちばん好き。

『獣の奏者 I 闘蛇編』

獣の奏者 I 闘蛇編
上橋 菜穂子
4062137003

[Amazon]

読了。

「守り人」シリーズの著者による、流浪の民の母を持つ孤独な少女の運命をえがく、異世界ファンタジー。開幕編。

うーーーん、おもしろい。けどまだまだ具体的な言葉にならない。
速く続きを読みたいぞう、というところで終わりにしたいような。

舞台は、真王と大公のふたつの存在が統べる、アジアっぽいとある国。
真王は神の子孫として権威を持っているけれど武力を否定しているため、実際の権限は大公が握っている。
大公の力の源は闘蛇とよばれる巨大な蛇を使役していること。
ヒロインのエリンの父親は闘蛇衆の長の息子で、霧の民とよばれる流浪の民の娘と結ばれエリンが生まれるが、早くに亡くなる。
母ソヨンは肩身の狭い思いをしながらも霧の民の知識を買われて獣ノ医術師として闘蛇の管理を任され、エリンを育てる。
しかし、ある日闘蛇の中でももっとも強い牙と呼ばれるものがいちどに死に、責任を問われたソヨンは刑罰を受けることになる。



というような感じで話が進みます。

いまのところ、印象に残るのは闘蛇や王獣といった獣たち、かれらに対するエリンの並々ならぬ共感と知識欲。この欲、むしろ業と言ったほうがいいような強烈な衝動です。
おかげで、特別な獣だけでなく出演する生き物たちの生態がいきいきと詳しく描かれているのが嬉しいです。

それと、上橋作品ではいつものことですが食べ物がおいしそう。

あとは真王と大公の関係が天皇と征夷大将軍みたいだなとか。
「獣ノ医術師」というネーミングが「パーンの竜騎士」みたいでうれしいとか。

やくたいもない感想でスミマセン。
それとこれはまったく本編とは関係ないのですが、わりと分厚そうなハードカバーだけど、紙が軽いのか持っていても手が痛くならなかった。
中身も二段組みとかじゃないのでわりと素早く読めました。

さあ、つづきを読むぞー。

獣の奏者 II 王獣編
上橋 菜穂子
4062137011

『空中飲茶飯店 下』

空中飲茶飯店 下 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)
かまた きみこ
402213111X

[Amazon]

温室効果ガスによる地球温暖化がすすんだ近未来。
以前の自然環境を取り戻して高級茶葉と高度な技術を武器に世界の財閥と渡り合う中国を舞台に、茶運人の若者と人質として軟禁される客人たちの交流をえがく、SFファンタジー。

いやー、この話はよかったです。すっきりと上下二冊でまとまっているところも嬉しい。
上巻を読んですぐに下巻が購入できたのは幸運でした。
おなじように地球温暖化がひとつのテーマだった池上永一『シャングリ・ラ』を読んだ直後だったことにもなにか関連性を感じてしまいます。
ぜんぜんテイストは違うんですけど、やはり創作は現実から生まれるものなのだな。

惜しむらくは、はじめにこころを捕らえられた描線の美しさがストーリーが進むに連れてしだいに減じていかなければなあと。
スケジュールが詰まってきたのかもしれないけど、最期まで緊張を保った描線で読みたかった、デス。

加藤博一氏、死去

昨日のニュースで知って、愕然としました。
そういえば最近見かけないなあと思っていたのですが、まさか癌を患っていらしたとは。

スーパーカートリオなどと派手にぶちあげられたわりに、プレーは地味で堅実な方でした。
スーパーカートリオは、もしかして横浜大洋の最期の看板だったのかな。
蒲田行進曲を使用した応援歌は歌いやすくて好きでした。

個人的な想い出というと、妹とスタジアムに観戦に行った時。
すでにシーズン終盤、例によってペナントレースからは脱落して久しい雨が降りそうな試合前のこと、選手と写真を撮りませんかと通常ならば抽選が必要なイベントに人数不足から誘い込まれて参加し、ふかふかな人工芝を踏みつけて感動していたとき、妹が「あ、ササキ様!!」と叫んだその先に、大魔神と博一さんがぎょっとしてふりかえっていたのでした。

あのときの先発は関口投手だったなー。
ゲーム前に降り始めた小雨がずっとふりつづき、エラーが続出で、ファウルゾーンまで必死の形相でボールを追ってきた万永選手の顔が忘れられません。

横道に逸れました。
歳をとると想い出ばかりが語りやすくて困ります。

親しみやすいキャラクターで解説者としての経歴が長くなっていましたが、じつは後進の指導に当たりたいと夢を語っていたという博一さん。
実現していたら……と思うと寂しいですが、ご冥福をお祈り致します。

『アマデウスの詩、謳え敗者の王 黄昏色の詠使いIII』

アマデウスの詩、謳え敗者の王 (富士見ファンタジア文庫 174-3 黄昏色の詠使い 3)
細音 啓
4829119411

[Amazon]

読了。

名詠士をめざすものたちのための専門学校を舞台に、青少年たちの青春と活躍を描く、たぶん異世界ファンタジーシリーズの第三巻。

存在しなかった夜色名詠を学ぶ少年と、規格外の才能を発揮し始める赤い少女はおたがいを意識し始める。
かれらに覆いかぶさるのは、灰色名詠を駆使する敵の影。
未来と過去と謎が入り乱れる、複雑な展開になって参りました。

が、やっぱり私にはこの物語世界が足場のないものに感じられてしまっていまいちのめり込めないのでした。
名詠者の意味はわかるんだけども、かれらのこの世界での立ち位置がいまだに納得できないんです。
名詠者以外の一般人がまったく出てこないことが気になります。

お姉さんぽいクルーエルと年下のネイトくんなど、キャラクターの絡みはけっこう興味が持てるのですが、うーーん。
常時感じている違和感を凌駕するほどではないらしい。

とりあえず、このつづきは機会があったら借りる方向に行ってみようかと思います。

寒さによる妄想

最近とても寒いです。あまりの寒さのためかiBookが挙動不審を繰り返しています。ATOKを読み込まずに立ちあがったり、カナ/かなキーと英数キーでの入力切り替えができなくなったり。

私も寒いところで作業するのが辛いので、思い切ってAirMacなんたらを導入してみようかと心が動きました。
しかし、わがiBookにはAirMacカードがついていなかったことが判明。そういえば購入する時に「無線LANなんて我が家には無関係でしょー」とケチったのを思い出しました。

くー、MacBookを買おうかなー。このあいだの診察でMacBookにはモニタが外付けできるんですよーとお医者に教えてもらったのでツルツルモニタは無視して外付けのを買って、ふだんはデスクトップとして使うの。それで必要な時には移動して、居間でプロ野球の途中経過をみたりするの。

……考えることはいろいろ考えるんだけど、実行力がともなわないのね。

『火の国、風の国物語 戦竜在野』

火の国、風の国物語―戦竜在野 (富士見ファンタジア文庫 182-1)
師走 トオル
4829119721

[Amazon]

読了。

中世西洋風異世界ファンタジー。
えーと、どっかの書評に載ってたのに興味を持って買ってみました。
富士見ミステリー文庫で「タクティカル・ジャジメント」シリーズを出している作家さんの初ファンタジーだそうです。

物語世界の地図がどこかで見たようなとか、固有名詞の言語系統がごちゃごちゃとかいうのは、もうありがちなのでなにも言いませんが……。
私にとって真性ファンタジーとは魔法の気配のするものをいうのですが、これにはまったくそれを感じませんでした。
といっても、ファンタジー設定が皆無というわけではないんです。そしてその設定はあるだけではなくてきちんと話にかかわってくるんです。が、なんだか非常に雰囲気がドライでクリアな感じがするんですね。法廷ものを書かれていたそうなので、そういう資質をお持ちの作家さんなんだろうな。魔法の気配というのは神秘的というか幻想的というか、どちらにしろ曖昧なものだと思うので、そのあたりが私にファンタジーを感じさせないのかなあと思うわけですが。

でも、こんなこだわりを持つわりに私にとってはファンタジーか否かは面白さのバロメーターではないので、この話は面白かった、といえると思います。
たぶん、そのドライでクリアなあたりが新鮮で面白いのね。

と、話の周囲をぐるぐる回るような感想で申し訳ありません。
なんと説明したらよいのかよくわかっていない現状でできる範囲で努力してみますと。

死の淵で力を願ったヒーローは超自然的な存在にその力を与えられる。
その代償に、他人には見えない助言者を受け入れること。
助言者はつねにヒーローを戦いの方向へと導こうとしているようだ。
その証拠は、嘘は言わないが選択に必要なすべての情報を開示するわけではないからだ。

というわけで、ヒーローは意図的に小出しにされた情報と助言者のバイアスのかかった言葉を頼りにみずからの行動を選択していくことになる。
その結果、どのような出来事が招かれようと……。

という感じのお話です。

キャラクターはラノベらしいの一言。
ヒーローは絶大な戦闘力と名声を有するものの、誇りが高すぎて挑発に弱い、単細胞の元伯爵で近衛騎士アレス・ファノヴァール。
ヒロインはヒーローに想いを寄せつつ未成熟な身体を気にする王国のツンデレ王女、クラウディア。
性格の悪いアレスの助言者、精霊パンドラ。
アレスの従者でドワーフのガルムス。
アレスの義妹で従軍神官となるエレナ。
というあたり。

きわだった個性があるわけではない、お約束のかるい台詞の応酬で進んでいくストーリーですが、助言者とヒーローのドライな関係が面白いと思いました。

クラウディアの命令で国中を悪者討伐に駆けまわってきたアレスが、隣国の勢力と手を結んだ国内の反乱軍との戦いに身を投じることになる、という筋立てでストーリーの開幕です。

読んでる途中で本屋に行ったら新刊が出ていたのでつい購入してしまいました。
あんまり長々とつづかなければいいなあ……。
でも打ち切りになるのは哀しいので、きちんと話が完結する程度に人気が出てくれればと思います。
私的には五巻ぐらいが理想なのですが、昨今の平均からすると短すぎるのか?

雑誌の連載ではアレスの敵方、反乱軍の首魁を主役としたストーリーが展開されている模様です。

火の国、風の国物語 (2) (富士見ファンタジア文庫 (182-2))
師走 トオル
4829132531

20080119の購入

甥っ子のペン習字が市の児童書写展に展示されたというので見物しに行ってきました。
先生がどういう基準で選んでくれたのかがかなり謎ですが、身内としてはちと嬉しかったです。

ついでに当然本屋にゴー。

空中飲茶飯店 下 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)
かまた きみこ
402213111X

火の国、風の国物語 (2) (富士見ファンタジア文庫 (182-2))
師走 トオル
4829132531

かくて宿命の扉はひらくトワイライト・トパァズ3 (ファミ通文庫)
佐々原史緒 瑚澄遊智
4757722524

かくて背信の旅はおわる トワイライト・トパァズ4 (ファミ通文庫)
佐々原 史緒 瑚澄 遊智
4757724306


以上、購入。

このところ底冷えのする寒さが続いておりますが、家の中より交通機関や外の建物のほうがずっとあたたかいなと思いました。
とくに電車の中は半日くらい住んでいたいと思うほどぽかぽかと居心地がよかった……すっかり居眠りしてしまいました。

『トリニティ・ブラッド Rage Against the Moons V バード・ケージ』

トリニティ・ブラッド バード・ケージ Rage Against the Moons V (角川スニーカー文庫)
吉田 直
4044184135

[Amazon]


読了。

豪華絢爛な遠未来SFアクションファンタジー、「Rage Against the Moons」シリーズの第5巻。
収録作品は以下の通り。


ROMAN HOLYDAY(ロマン・ホリディ)
BIRD CAGE(バード・ケージ)
RADIO HEAD(ラジオ・ヘッド)

トリニティ・ブラッド外伝 BROKEN SWORD(ブロークン・ソード)

あとがき



目次に「HOLYDAY」と書いてあるのでそのまま入力しました。これって誤植……じゃないのかなあ。わざとかもしれないなあ、ともおもうのでとりあえず忠実に。

RAMのシリーズは長命種と短命種の抗争というよりヴァチカンと薔薇十字騎士団の裏抗争のほうがメインなのかなと、いまさらのように感じた私。
それと、なぜMoonsと複数形なのかなあという疑問も、いまさらのように甦ってきた。
これだけ読んできて私はまだその理由はわからないままです。

それにしても、この次の巻でおわりなのかと思うとやはり亡くなった作者さんは無念であったろうなと思います。さらに、もし次の巻でも疑問が解けなかったら私は永遠にこの謎をひきずったままなのですね……。作者様とは比べものにならないけれどもこちらも無念。

しかし、外伝として延々つづいてきたソード・ダンサーの私闘は決着を見たようなので、ユーグ・ド・ヴァトーひとりだけは心静かに退場のようです。
そういえば、ROMのシリーズにソード・ダンサーってでてきたっけ?
……すっかり忘れているな、私。

と、とにかく、今回はトレス・イクス神父の出番が大幅に増えたのでよしとする。

最終巻は近いうちに借りてこようと思います。

『空中飲茶飯店 上』

空中飲茶飯店 上 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)
かまた きみこ
4022131101

[Amazon]


近未来、中華風SFファンタジーコミック、上下巻二巻完結の上巻。

こちらは『百鬼夜行抄』の投げ込み広告の中にみつけて気になっていたもの。
出先の本屋でみつけたので試しに上巻のみ購入してみました。

……しまった。下巻も買ってくるんだった。
このマンガ、とても好きだ~。

ちょっと硬質だけれど丁寧で美しい絵柄と、24年組系列のお話作りと雰囲気が気に入りました。
抑圧されて感情を失ったうつくしい娘と、まだまだ現実がわかっていない青年の出会いがとてもよいです。

いろいろと出てくるお茶に関するうんちくも、謎めいて神秘的な物語世界の雰囲気作りに貢献しています。
といっても、私ときたらいい歳なのにお茶の味がまるでわからないお馬鹿なんですが(汗、だからこそいっそうお茶に関する言葉は魔法のように感じられます。

つーわけで、下巻もゲットです。

『シャングリ・ラ』

シャングリ・ラ
池上 永一
404873640X

[Amazon]


読了。

近未来SFほら話ファンタジー大長編。

『風車祭(カジマヤー)』を先日知人に貸して存在を思い出し、図書館から借りてきました。
今回は沖縄ではなく、首都東京の物語。


温暖化がどんどん進んで経済が炭素を基準に回るようになった近未来。
日本は空中炭素固定装置なる大発明により炭素を新素材として活用する方法を得、第二次関東大震災によって荒廃した東京を遺伝子改造を施した植物による強引な緑化を推し進めることで炭素経済の先頭を走るようになった。
緑のジャングルと化した東京の首都機能はアトラスと呼ばれる炭素素材で建造される巨大な塔に集約されたが、塔に居住を認められなかった下層階級のものたちは打倒政府、打倒炭素経済を叫んでレジスタンス組織メタルエイジを結成する。
それから五十年。
総帥凪子によって時代のメタルエイジを背負うものとして育てられた少女、國子が女子少年院より帰還するところから物語は始まる。



というような感じのストーリーです。
ギリシア神話や日本神話がサブカルチャーとごった煮されたような設定で、骨格だけを見れば壮大なSFファンタジーなんだけれども、読んでいる時に受ける雰囲気はあれです、少年向けの過激なギャグマンガ。

個性的というだけではおとなしすぎる、めちゃくちゃ破滅的にとんがったキャラクターがはじけてはじけて爆発しまくる、というシーンがつづきまくるのです。
ノリは最高によくて読んでいてくすくす笑いが絶えないのですが、かなりお下品でもあります(苦笑。

この雰囲気、なにかに似ている……と考えていたのですが、木曜日の夕方六時過ぎに気が付きました。
アニメの『銀魂』だ!(つまり見ていた)

しかし、『銀魂』は男性陣がはじけてますが、こちらは女性陣のパワーがすごいです。
だいたいこの作者さんは男性陣はわりと地味なのに女性はとんでもなく強い話を書くのがお上手なんですけどね。
今回も、トリプルヒロインの國子や美邦、香凛もすごい女の子たちですが、その脇を固める貧乏のクラリス、マッドなサディスト小夜子、超人涼子はさらにすごい。迫力です。

そして無敵のニューハーフ・モモコさんの迫力とかわいらしさたくましさといったら!!

モモコさんの必殺技にはなんども失神させられそうでした。
最終兵器の出現には阿鼻叫喚でしたよ、あうあう。

というわけで、サブプライムローンのことがわからないワタクシ的には炭素経済の仕組みもあまり理解できたとは言えないのだけど、読んでいてとっても楽しかったです。
ぜんぶが終末と再生の祝祭的なお話だとおもいました。

そういえば、読み始めた時には古川日出男の『サウンドトラック』にちと世界が似ているのかなーと感じたのだけど、文章の質感がぜんぜんちがいました。どちらも好きだけど、古川日出男のほうが生々しくてブンガクっぽいかなと思う。

個人的にはもっとオバァみたいなキャラに出てきて欲しかったかな。
掲載紙が『ニュータイプ』だったようなので、老人よりも若者を中心にしたのかも。
というか、『ニュータイプ』に小説連載があるということをここで初めて知りました。
あ、でもそういえば竹下文子さんが『ニュータイプ』に書いているとかいうことをどこかで読んだような……。

風車祭(カジマヤー) (文春文庫)
池上 永一
4167615029


サウンドトラック〈上〉 (集英社文庫)
古川 日出男
4087460770


サウンドトラック〈下〉 (集英社文庫)
古川 日出男
4087460789

『水妖の森』

水妖の森
廣嶋 玲子
4265820034

[Amazon]

読了。

第四回ジュニア冒険小説大賞、大賞受賞作。
ってのは出版元岩崎書店主催の賞なんでしょうか、寡聞にして存じませんが。

これはたしか、よもぎの森さんのところで知った本です。
みつけてからすぐに図書館で予約を申し込んだのですが、もうじき到着というところで入院が決まり、泣く泣く予約解除。退院して体力つけて出かけられるようになってようやくまた予約をすることができました。

児童向け幻想童話としてなかなか面白く読むことができました。
清らかな水の精霊水妖と出逢った少年が、黒い水のためにおぞましく変化してしまった巨大な魚ウラーに対抗しながら月の湖をめざすという物語。
どこかアジア的な湿潤な森の空気と清涼な水とを感じます。
あくまで傍観者である少年視点だからか、ファンタジーの幻想たっぷりというよりどこか昔話めいた雰囲気のあるおはなしだった。

装画の橋賢亀さんはひかわ玲子『アーサー王宮廷物語』のイラストの方ですね。
私はモノクロイラストよりもカラーのほうが好きかなー。

作者の方は件の賞だけでなく、第二七回パレットノベル大賞や第四回長編児童文学新人賞、第一八回フーコー短編小説賞などで佳作、優秀賞を受賞されている模様です。

で、驚いたのが読んだ本が著者サイン入りなのですよ。図書館の本なのに。
しかも発行日の翌日の日付入り。
地元出身の方みたいなので、献本でもされたのかしらん。

その後、児童文学のほうでつぎつぎと本が出ているようなので、機会があったら借りてみようと思います。

はんぴらり! 1 (1) (フォア文庫 B 354)
廣嶋 玲子 九猫 あざみ
4494028118


盗角妖伝 (新・わくわく読み物コレクション 6)
廣嶋 玲子 橋 賢亀
4265060765

『あたまの漂流』

あたまの漂流
中野 美代子
4000220187

[Amazon]

読了。

『西遊記』の翻訳などでしられる著者のエッセイ集。
私にとっては『眠る石』や『カスティリオーネの庭』の作者さん。
朝日新聞社PR誌『一冊の本』に掲載されたものに加筆したものらしいです。

収録タイトルは以下の通り。


藤九郎の島
置き去り(マルーン)
パリの異邦人
島のいろいろ
ヤクザーンの子ハイイ
「絶海の孤島」のアーティストたち
「国宝」の条件
月から見える長城
ヤーコポ・ダンコーナの旅
タタール人の砂漠
キャプテン・クックからラ・ペルーズまで
ラ・ペルーズの最期から
玄奘の見たアフガニスタン
インド洋の不思議な島
テレメンテイコの島
タージ・マハールのドーム
カシミール美人および……
黄砂が降るとき
インド帝国のイギリス人たち
チベット楽園幻想
タリムのミイラ
偽書(フェイク)への夢想

あとがき
参考文献書誌



読んでいて、博覧強記というのはこういうことをいうのかしらんと、ただひたすらその知識の豊富さ、範囲の広さ、地理的・時間的な広がりに感心しておりました。

タイトル通り、記されている事柄は連想のままにあちらこちらにさまよっていきますが、それにすべて学術的な裏付けがあったり、自身の体験を踏まえたものであったり、それをまたよくもまあというほど細々と覚えてらっしゃる。参考文献には高野文子の『絶対安全剃刀』まで出てくるんですよ。すげー。

この百科事典のような頭脳をおもちのかたの興味が、私のささやかな間接体験とときおりまじわったり、それを補って下さったり、さらには別の方向への興味をかき立てて下さったりと、なかなか興味深い読書体験をさせてもらったなーというのが読後の感想です。

読んでいて思い出したのは、当然ながら「カスティリオーネの庭」のほか、中井久夫「関与と観察」、映画の「パイレーツ・オブ・カリビアン」、ロフティング「ドリトル先生月へ行く」、マーフィー&コクラン「グランドマスター」、毛利志生子「風の王国」、井上靖「敦煌」「楼蘭」、NHKの「新シルクロード」、文中にも書いてあるけれどフォースター「インドへの道」、さらにはいま読み途中の池上永一『シャングリ・ラ』などなど、でした。

あんまりいろいろとあらたな知識が入ってきたのでしばらくはこの波に翻弄されそうです。
参考文献に書かれてあったいろんな本が読みたくてたまらない……。根性がないのでたぶん一、二冊で終わるんだと思うけど(汗。

西遊記〈1〉 (岩波文庫)
中野 美代子
4003202015


カスティリオーネの庭
中野 美代子
4163171703

『大奥 2』

大奥 (第2巻) (JETS COMICS (4302))
よしなが ふみ
4592143027

[Amazon]

徳川将軍家の将軍を女性が継ぐようになり、大奥は男の世界というジェンダー逆転歴史コミック。

第一巻に驚嘆して第二巻を購入、読了しました。

うはー、なんというかうちのめされた。
第一巻の終わりで暗示されたように、なにゆえ男女逆転大奥が誕生したかの謎があきらかになっていたわけですが、これはもう、「もし」の世界の遊びはとうに超えちゃってますね。
たぶんほんとうの大奥でも存在したであろう悲劇が男女ところを変えたからこそ鮮明になるというか、人間の根本的なところをえぐるような描写が深く心を打つ物語になっています。

欲望や妬み、からだとこころへの暴力など凄惨な話がつづくのですが、それでも品を失わず、まだどこかに希望をもってしまうのは、このエピソードの主人公若き僧侶として登場した万里小路有功のすがしさ美しさ(!!!)、まだおさない将軍のあやうさ、いじらしさ(vvv)のためだろうか。
ラストシーンで抱き合う二人の姿が切なくて、うううん、なんて書いたらいいかわかりません。

でもなー、このさきこのふたりに幸せが待っているとは全然思えないんですよね。
春日局は家光の血を残したいばかりを念じているかもしれないけれど、ほかのひとびとは徳川の体制を維持することが大事だと思って荷担しているわけですよね。
制度を維持するためのエネルギーって、どうしても人間性を犠牲にしなければ生まれないものなのだろうか。
いっそのこと、むかしのイスラム商人のようにすべては一代限りの個人勝負、遺産もなしってことにすれば、みんな身の丈にあった生き方ができるのかな。
でも、一国の政府が一代限りでどんどん移行していったら、国民は混乱しっぱなしだもんなー。
うーむ、むつかしいものです。

とりあえず、こんど出かけたら三巻買おう。

大奥 第3巻 (3) (ジェッツコミックス)
よしなが ふみ
4592143035

一日に四回、おなじドラマを見る

月曜日の話なのですが、四回も見てしまった理由はNHKの朝ドラ『ちりとてちん』の最初の放送を半分以上見逃してしまったからです。
二回目の放送は身仕度をしていて始まる時間にテレビの前に駆けつけるのが間に合わず、
三回目は録画していたべつのビデオを見ていて時間に気づいたのがすでに始まったあと。

草々さんが妻であるB子(ヒロイン)の実家にいった理由がわからないままの私は、義父と盛りあがる草々さんを見ながらどうしてなの~と半日もだえ苦しんでしまいました、
というのはウソですが。

四回目にちゃんとテーマソングから見られてようやく疑問に回答を得た時には、何とも言えない充実感に満たされました。
朝ドラなのにすでに朝ではありませんでしたが(笑。

というわけで、最近はまってます『ちりとてちん』。
不器用でぬけてて地味でかなり後ろ向きですぐあきらめるというヒロインが、落語に出逢って一生懸命になることを知り、はたからは笑えるような人生を真剣に生きていく、というお話です。
落語が絡んだエピソードづくりがうまいなあとおもうし、なにより個性的な脇役のひとたちが小ネタを惜しげもなく演じてくれるのがたいそう楽しいドラマです。

視聴率的にはあんまりよくないようですがね。
私的には前作よりこちらのほうがずっと好みなのだな。

このドラマでとっても得をしているなあと思うのは、ヒロインの母親役の和久井映見。
五木ひろしファンの天然マイペースおとぼけ母さんのエピソードはいつ出てきても笑えます。
『夏子の酒』のヒロインが母親役をやるようになったかと思うと感慨深いですなあ。

ふらわーぱわーをあげる

iMac フラワーパワーを下げ渡す。
昨年末からの姪との約束をようやく果たしました。

もともと、一昨年くらいからネット関係ではあまり使用できなくなっていたCRTのiMacでしたが、退院してからほとんど触ることがなくなっていたため、ただの机ふさぎとなっていたのです。
それを冗談で姪に「あのパソコン、欲しい?」と聞いたら「うん、くれるの?」と答えたので「じゃああげるよ」となったのでした。
事後に訊ねた妹はいや~な顔をしてましたが(汗。

その後、正月あけてから「いつくれるの、いつ、はやくしてよ」とせっつかれつづけたのですが、机のコンセント周りに支障が生じて電源を別のところからひっぱってこなければならなくなったりいろいろあったため、ようやく連休になって調整を始めました。



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20080113の購入

二日続けて本屋に行ったものの手に入らなかったので最後は外出するという妹にむりやり頼み込みました。

影の棲む城 上 (1) (創元推理文庫 F ヒ 5-4)
ロイス・マクマスター・ビジョルド 鍛治 靖子
4488587046


影の棲む城 下 (3) (創元推理文庫 F ヒ 5-5)
ロイス・マクマスター・ビジョルド 鍛治 靖子
4488587054


ようやくゲット。

しかし欲しい本が手に入らないとどんどん欲しさが増していきますね。
手に入ってもすぐに読めるわけでもないのに、空振りするたびにできるだけ速く手に入れたくなるのは悔しさなのか意地なのか。

『オオカミ族の少年 クロニクル千古の闇1』

オオカミ族の少年 (クロニクル 千古の闇)
ミシェル ペイヴァー 酒井 駒子 さくま ゆみこ
4566024113

[Amazon]

読了。

六千年前のヨーロッパ北西部を舞台に、父親を熊に殺された少年が誓いをはたすために苦難の旅路を行く、原始時代サバイバルファンタジー(?)、開幕編。

面白かったです~。

文明以前の時代を舞台にした物語というと、「始原への旅立ち」シリーズとか「アリューシャン黙示録」シリーズとか、あとはエリザベス・マーシャル・トーマスの『トナカイ月』(←これはとっても好き!)が思い浮かびますが、今回の「クロニクル 千古の闇」シリーズはほかのものがその時代の人びとの信ずるものがそうだからという理由でファンタジーであったのとは違い、確実にファンタジーを意識して描かれたもののように私には思えました。

それと主役がまだ年少の少年であることで他作品より確実に子供を意識して描かれている模様。(「始原への旅立ち」ははじめは児童書でも通ったけどシリーズが進むに連れてどんどん大人向けになり、児童向けがメインの出版社で出していていいのかと不安に思ったものです。結局、いまではべつのところに移って「エイラ 地上の旅人」シリーズとしてでている模様。)
このまま子供が読める原始ものファンタジーとしてつづいてくれるといいなあ、と思います。

原始時代や狼の実態をしらない私が読んでいてすごくリアリティーを感じるといっても説得力がないと思いますが、六千年前の自然とそのきびしさにたいする人間たちのかかわりかたがとても細やかに描かれていて、児童書の王道の臨場感ある疑似体験ができる作品です。

とにかく、少年トラクと子狼ウルフのコンビがサイコーv
(しかし狼の名前がウルフというのは芸がないような;)

シリーズはすでに三巻まで出ている模様です。

クロニクル千古の闇〈2〉生霊わたり (クロニクル千古の闇 2)
ミシェル ペイヴァー Michelle Paver さくま ゆみこ
4566024121


魂食らい
ミシェル・ペイヴァー 酒井 駒子 さくま ゆみこ
456602413X



こちらはシベリアの、たしかマンモスハンターの女性の生涯をえがく作品……だとおもったけど、スミマセン内容うろ覚え。でも好きな作品です。
トナカイ月―原始の女ヤーナンの物語〈上〉
エリザベス・マーシャル トーマス Elizabeth Marshall Thomas 深町 真理子
4794204817


トナカイ月―原始の女ヤーナンの物語〈下〉
エリザベス・マーシャル トーマス Elizabeth Marshall Thomas 深町 真理子
4794204825

『戦う司書と神の石剣』

戦う司書と神の石剣 (集英社スーパーダッシュ文庫)
山形 石雄
408630306X

[Amazon]


読了。

遠未来SFファンタジー?「戦う司書」シリーズの第四巻。で、『戦う司書と黒蟻の迷宮』の続編です。

人が生を終える時に残す『本』を管理するバントーラ図書館の武装司書。
自分の幸福を追求するために他人の人生を犠牲にする神溺教団。
武装司書ミレポックは、敵対する双方から禁忌とされている伝説の人物ラスコーリ=オセロを求めて旅立った。彼女を「殺すしかない」と言う館長代行ハミュッツの意志にそむき、武装司書マットアラストはミレポックを追う。そしてまたひとり、神溺教団の裏切り者アルメもラスコーリ=オセロをあるじの仇として追いかけていた。
武装司書と神溺教団の闘争がふたたび幕を開ける。



シリーズ四巻目にしてはじめて、多分フツーの人・ミレポックがヒロインを務める第四巻。
矛盾だらけの人間たちが苦しみながら戦い続ける様が、あいかわらずの冷静というか感情を排した文章によって一定の距離を置きつつも熱く描かれております。ええ、多分。

だれにも感情移入させない代わり、キャラクターの個性はかなりきわだっているなあと思われます。
というか、出てくる人がみんな極端な状況にいるというのか、とくに神溺教団の人はアニメの敵側ゲストキャラのように極限の中で生きている感じ。

いっぽう武装司書さんたちはまだ余裕があって、今回は武装司書のマットアラスト氏がその魅力を全開に。ニヒルにダンディに、銃をあやつるかと思えばトロンボーンを見事に奏で、ミレポックさんをかわいがる素敵な上司です。しかしハミュッツの元恋人という記述にはちとひきました。

今回はこの世界にも人が生と引き替えに残す『本』以外の娯楽があることがわかりまして、興味深かったです。
映画や音楽、そして「絵本」。
手にとって一度に複数の人が見ることのできる出版物というものも、存在するんですねえ。
ふーむ、なるほど。

こうして物語世界の光景が次第にひらけていくのは私にとってはたいへん面白いことなのです。
今後もこういう面白さがつづくとよいなあ。

ぼんやりしているうちにシリーズ既刊は七冊になってました。

次の巻はこれ。

戦う司書と追想の魔女 (集英社スーパーダッシュ文庫)
山形 石雄
4086303337


そして最新刊はこちらです。

戦う司書と虚言者の宴 (集英社スーパーダッシュ文庫 や 1-7)
山形 石雄
4086303728

20080110の購入

大都会へ通院。

勢い込んで本屋に突入したのにお目当ての本がまだ出ていなかったのでしゅんとなりました。
上旬発売って、ふつう十日が期限じゃないの?

それはそれとしてバーゲンをしていたデパートで財布を買えたのが嬉しいです。
もう十五年くらい使い続けていたので、ボロボロだったのですよ。
変えようと思って探し続けて十年くらい(汗。
とても買えないと思っていた品がかなりお安くなってたので即ゲットしましたv

大奥 (第2巻) (JETS COMICS (4302))
よしなが ふみ
4592143027


空中飲茶飯店 上 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)
かまた きみこ
4022131101


以上、購入。

ところで今回は医師と病状そっちのけでMac話に花が咲いてしまいました。
机に新品のMac Bookの黒があるのをみつけて(以前はシルバーのPower Bookをお持ちだった)つい告白してしまったのです。

トラックパッドをデスクトップで使いたいんですけどねーというと「そういえばトラックパッドって単体では見ませんねえ」といわれましたが「気がむいたら探してみます」と言われました。
毎回いろんな約束をして下さるもののいつも忘れている方なのであんまり期待はしてないんですけど、ちょっと楽しい診察でした。

『オーバーン城の夏 下』

オーバーン城の夏 下 (3) (小学館ルルル文庫 シ 1-2)
シャロン・シン 東川 えり
4094520457

[Amazon]

読了。

面白かったです。
上巻の感想にはいろいろと書いたけど、最終的にはこころよい読後感に満たされて終わりを迎えました。
この本の雰囲気は、昔の「若い女性をターゲットとして立ち上げられたばかり」のハヤカワ文庫FTのものとよく似ていると思います。
あのころのマキリップやリーの力作と同列に並んでいたらちょっと落ちるかなと思いますが、リーのジュブナイルとおなじくらいの優しさに満ちたロマンティックなファンタジーだと思う。
あと、話の構造としてはいろいろな事が進行したクライマックスに事件が発生する、何故、どうして、だれが、というミステリ的な要素もある話でした。

というわけで、今のラノベのレベルとは比べものにならないほどその方面の描写は健全です。
しかもヒロインのコリーがとってもおニブさんなので、相手役の青年が気の毒なほどです。
魔法で周囲が見えるようになったといっても、まだまだ人の心の機微をすくいとるほどまでには至ってないんだよねえ。
エリサンドラもロデリックもケントも(ブライアン王子だけは排除)、ほら、みんな瞳で語ってるじゃないの、気づけー!!
と唸りながら読んでましたよ。

それからそこはかとない色気、これがやさしげな空気の中にも漂ってます。
異界の住人アリオラたちの存在にそれが集約されている……ような。
読んでいて、これはまっとうな少女の成長物語であると同時に夢と現実が切りはなされていく物語でもあるのだなあと思いました。
アリオラ狩りの先頭に立っていたジャクソン叔父の存在は、その象徴でもあるようでした。
お伽噺の終わり、みたいな幻想的なエピソードで、なんとなくはぐらかされたような気がするかもしれませんが、私はこの終わり方は好きだと思います。

それほど傑作というわけではないけれど、じつにひさしぶりに好きな雰囲気のファンタジーを読んだなあという嬉しさが余韻となっております。
リーの『冬物語』とか『死霊の都』あたりがお好きな人にお勧めです。

オーバーン城の夏 上 (1) (小学館ルルル文庫 シ 1-1)
シャロン・シン 東川 えり
4094520384


冬物語
タニス・リー 室住 信子 森下 弓子
4150200432


死霊の都 (ハヤカワ文庫 FT 50)
タニス・リー 森下弓子
4150200505

『大奥 1』

大奥 (第1巻)
よしなが ふみ
4592143019

[Amazon]

疫病のために男子が極端に生まれにくくなった江戸時代の日本では、女性が社会を動かすようになる。
徳川将軍家も例外ではなく将軍は女性。後宮である大奥では若く美しい男たちが将軍の寵愛を競ってすさまじい毎日をくり広げていた。



もし、江戸時代の大奥で男女の役割が逆転したら、というつまりSFでいうならばifものです。
しかしこれはもの凄いマンガです。
怖い物見たさもあるかもしれませんが、興味深いし、リアリティーあるし、好奇心をかき立てるし、なんといっても面白い!のです。

江戸時代のこまやかなディテールの描写にはきちんと調べて書かれているんだなーと思うし、大枠はともかく大奥の内実にはたいそう現実味があります。
男同士の陰湿ないじめや色恋沙汰などは、ちとボーイズラブ風な味付けも設定を思うとうなずけるし、それだけでなくひとつのエピソードが時代劇の人情もののようなたたずまいの「いい話」になっているところも上手いなーと思う。
フェミニズム的な読み方もできるし、あれこれ状況を推理する楽しさもあります。

いや、すごいもの見てしまったという感じです。

私が気になるのは日本国内だけならこのジェンダー逆転現象をそのまま受け入れて無邪気に生きていけるかもしれないけど、外国とのおつきあいで非常に無理矢理なことをしているのを不自然と思わないのであろうかという点です。この習慣を作ったひとはきちんと問題点を把握していただろうと思われるのにいまの将軍家ではどうやら上層部も理解していないみたいなんですよねえ。

これってもしかして、最後に「女性だった」春日局が残すように命じたという文書であきらかになる、のかな?
わくわく。
いま、すっごく続きがよみたい!と思います。
でも本屋になかったのでお預けです(涙。

それにしても、男だらけの大奥って客がひとりだけのホストクラブみたいですねー(汗。
それと、女の人たちが有能な話ってスカッとします。
吉宗公、かっこええ~v

『風の騎士 グイン・サーガ105』

風の騎士―グイン・サーガ〈105〉 (ハヤカワ文庫JA)
栗本 薫
4150308268


[Amazon]

読了。

図書館の書架の前で、自分がどこまで読んだのかさんざん悩んだ末に賭をするような気分で借りてきました。
賭けには勝ちましたが、この前の巻、どういう流れでこういう話になっていたのかは読んでも思い出せませんでした。いやはやなんとも。

でも、あの仮面の騎士の正体はすぐにわかりましたよ!
だってあいつしかいないじゃん!
こんなになにもかもが激変したあとで時代錯誤の阿呆のように登場するといったらさ!

そのうえシリーズの始まったばかりで姿を消されて延々とそらもう延々と! 潜伏していたというのに、その間の事情がこれっぽっちの説明で済まされてしまうという不遇っぷり!

あ……書きすぎ?(汗。

借りられないでいるうちにシリーズがどんどん刊行されていくのを本屋で眺めていて、あーこれに追いつくのは至難の業だなーと溜め息ついていたのですが、一冊読んでみると大したことのないような気がしてきました。コンスタントに借りられるのならあと十冊くらいでもすぐに読めそう。たぶんそんなことはしないけど。

なにしろ読むのにストレスがほとんどない文章。これはすごいと思いますが、これだけ物事のなかなか進展しないシリーズもかなりすごいのではないかと。まるで週一の連続ドラマみたいな進行だ……。

というわけで現在の時点での最新刊。

クリスタルの再会 (ハヤカワ文庫JA ク1-118 グイン・サーガ118) )
栗本 薫 丹野 忍
4150309116


うわ、もう118巻なんだ……。ほんとにすごいなあ、この刊行スピード……。