譜読み能力を失ってる

昨日は姪と甥を連れて出かけた後、連れ帰った妹宅で姪とこんなゲームをしてました。

Wii Music
B000IUAT4O



ようするにコントローラーをいろんな風に操りつつ、曲に合わせて楽器演奏を楽しむソフトです。
どこで弾けばいいのかは、画面に音階のない譜面として表示されます。
その音符に従って、コントローラーを振ったり、左右にひいたり、ボタンを押したりすると指定した楽器の音が鳴るという仕掛けです、

姪っ子はリコーダーがおきにいりなので管楽器を選択することが多く、主旋律を担当したがるので牧歌的な演奏となることが多いです。

私は妹のアドバイスに従い、ベースかコードを担当。
笛吹動作は不可能なので、できるだけ叩く物か振る物を選択することに。

単純なコントローラーで行う動作だから、音階は無視。
ひたすらリズム感覚で突っ走るのが快感なのです。

しかし、電子ピアノを習っていた頃から数十年、高校では美クラだった私は、なんともなさけなくというかある意味当然というか、譜読みの能力をほとんど失ってました(汗。

譜面見ながら腕を振ろうとすると、なぜかリズムに遅れてしまうのです。
それもだんだん慣れてきたところで姪っ子が選択したのが後拍でリズムを取る曲で、これがもう、めちゃくちゃにノリ遅れというかノリ外れというか、自分でやってて「なんだよこの気持ち悪い演奏は~(涙)」な感じでイヤンになったよ。

それでもだんだんに上達してはいったと思うんだけど、姪っ子がどんどん難しい曲を選択するので困難なことはぜんぜん変わらず。
妹の言うとおりコードを選択し続けていたところ、ヴァンゲリスの「炎のランナー」で死にそうになりました。「あー、これはコードは大変だと思ったよ」なんてあとから言うな(涙。

最後に姪っ子がマドンナの「マテリアルガール」の主旋律で悲鳴をあげ、溜飲を下げたところでひとまずおしまい。

やー、楽しかった!
子供だましだ、楽器をするなら本物の方がいいと某弟達に散々言われましたが、音楽に親しむ程度のレベルならコレで十分なんじゃないでしょうか。

少なくとも私は闘志を燃やしました(笑。

20081128の購入

なんだかこの項目書くの久しぶりです。

翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)
妹尾 ゆふ子
4344814932


今回はリアル書店でゲットできました。二冊並んでましたよ、やほーv
めずらしくあとがきから読んでみましたら、なんとジェイサルド様がご活躍とか!
続編の刊行もほぼ決まりのようで、嬉しいです。

『泣き虫弱虫諸葛孔明 第弐部』

泣き虫弱虫 諸葛孔明 第弐部
酒見 賢一
4163251200


[Amazon]

読了。

言わずとしれた中国の歴史伝説『三国志』を様々な資料を基に現代的な突っ込み(解説と感想)を入れつつ作者視点で描き出す、大河歴史戦記注釈付き小説。

いやはや。
こんなに面白い三国志は初めてです……といえるほどには三国志を読んできてはいない私ですが、こんなに奇天烈な三国志はこれ以外ないだろうということだけは断言できます。

その奇天烈さはというと、滅多なユーモアでは吹き出さない私が可笑しさのあまり読んでるページを見失わぬよう指で必死に押さえたまま笑いつづけたこと数知れず、というとんでもなさ。

ちまたに流布する『三国志』『三国志演義』、正史(とされている)『三國志』をふまえつつ設定したという登場人物たちをあくまでも資料に従っているといいながら奇想天外に活躍させては、堂々と大爆笑のツッコミを入れつづけるという、博覧強記の作者にしか許されないであろう前代未聞の『三国志』小説であります。

酒見せんせいの筆にかかると劉備は元手もなしに博打をうちつづける賭博ジャンキー、外見は化け猿。趙雲は人殺ししかしてこなかったために女性に免疫のないある意味少年のような心を持つ、外見はぐれ恐竜。

タイトルロールの孔明は、諸葛孔明は、泣き虫弱虫どころか、奇人変人、意地悪妖怪、口から出任せ、暗躍奇行のコスプレ変態ということにあいなるのです。

もちろん関羽と張飛だってそんじょそこらの関羽と張飛ではありません。

これでいいのか! と思いつつもその根拠は作者によって延々と語られるので納得せざるを得ません。その突っ込みのように挿入される解説話がこれまた抱腹絶倒なのです。

この本、面白さの割に読書スピードがまったく上がらないので私、自分がどうにかなったかと思いましたが、終わりに近づくにつれて理解しました。

この本の面白さは小説にのめり込んで得る面白さではない。
この本の面白さは、歴史解説書の面白さであると。

というわけで、お話に吸いこまれて物語世界をシリアスに満喫したいという向きにはあまりお薦めできない本かと思われます。
作者とともに三国志の世界をネタに楽しもうという、遊び心にあふれた方にお薦めします。

あと、サブカルチャー系のパロディーが頻繁に挿入されますので、そういったものがお好きな方にも楽しめるのではないかと。

途中で幾度も、「これ『銀魂』じゃないよね……」と呟いたのは私です(汗。

ところで、このシリーズ、まだ完結していません。
前巻は孔明が劉備軍団に迎えられたところで終わってましたが、この巻は長坂坡の戦い(逃走)の終わりまでが収録されています。

なんだー、赤壁まで行ってないんだー。

じつは私、絶賛公開中の映画『レッドクリフ』を見たくおもい、その予備知識を得られるのではと期待して第弐部を読み始めたのでした。

が、そんなこと以前にこのような『三国志』で予備知識をつけたらとんでもないことになるであろう。

赤壁まで描かれてなくてむしろよかったのでは。
いや、すでに手遅れという感がありありという気もいたします。

だからこの本、映画に便乗して宣伝したり文庫化したりしないのかもしれませんね。
本編も2007年刊行のあとつづきも出ていないしな。
もしかしてシリアス三国志ファンの顰蹙とお怒りを買ってしまったのかしらなどと勝手に推測したりして。

うーーーん。どうしよう『レッドクリフ』。
見たら映画館でひとり大爆笑してしまいそうな予感がするよ。
そんな不審人物になってまで見たいのか、自分? と問うているところです。


調べてみたら、このつづきは『別冊文藝春秋』にて連載中、だそうです。
映画はともかく、本の続きは絶対に読む、と心に決めました。

シリーズの第一巻はこちら↓。

泣き虫弱虫諸葛孔明
酒見 賢一
416323490X


本棚買い替え!

目標達成が遥か彼方と思えた自室の模様替えも、ようやく最終地点が見えてきました。
とうとう本棚の買い替えに着手です。

元々あった本棚は、スライド式で高さも奥行きもかなりあるものでした。
だけど私にとってはものすごく不満だらけのブツでして。
なぜかというに、棚板の位置がほとんど変えられず、増やすことも出来なかったため、大型本をたくさん持ってるわけでもなくハードカバーもそれほど無く、蔵書のほとんどがマンガや文庫という私には使用不可能なデッドゾーンが山ほどできて、じつに効率の悪い本棚だったのです。

だからずっと欲しかったのは、背が高くてできれば天井突っ張り機能がついていて、奥行きは大型本が入るぎりぎりでよく、幅が80センチくらいのもの。棚板の位置はフリーで追加も出来る、できれば扉つき。

奥行きがありすぎる本棚に身体中ぶつけまくって痣だらけだった私は、本が日焼けするのがなによりも嫌な人だった。

そんな条件であれこれカタログを見たり家具屋に行ったりしましたが、いまいちこれというものが見つからず。
ひとつだけ、希望そのものというのを発見して小躍りしたところ、寸法を測ってみたらうちの部屋には背が高すぎて入らないということが判明して、一気に消沈したこともありました。

そこで得た教訓。
天井突っ張り物件は入らない可能性大なので、天井突っ張り棒を使うことで妥協する。

条件を緩和してようやく見つけたのが今回購入したこの本棚、IKEAのBILLYです。

本棚1

続きを読む »

必殺技詠唱構成成分分析

【必殺技詠唱構成成分分析】なるものを某所で教えていただいたので私もやってみました。


必殺技詠唱構成 成分分析:ゆめのみなとの診断結果

ゆめのみなとの64%は、地獄の火とならん で出来ています。
ゆめのみなとの24%は、地に潜む者 で出来ています。
ゆめのみなとの9%は、星を紡ぐ五つの光 で出来ています。
ゆめのみなとの2%は、胸中に眠る星の火 で出来ています。
ゆめのみなとの1%は、まばゆき光彩の刃 で出来ています。

うーむ。
なんだかえらく綺羅綺羅しいではありませんか。
とくに1パーセントの「まばゆき光彩の刃」ってまったく意味不明ながらカッコイイ!
でも64パーセントは「地獄の火とならん」なんですけどね。
ま、いいか。寒いより熱い方が病気にはいいし。←そういう問題か。

『犬夜叉 13』

犬夜叉 (13) (少年サンデーコミックス)
高橋 留美子
4091255833



読了。

現代日本から戦国時代へとトリップした女子中学生日暮かごめが、半妖の犬夜叉と出会い、四魂の玉の欠片を求めて旅をすることになる。ギャグと因縁と初恋の伝奇冒険ファンタジーシリーズの十三巻目。

夏場の停滞はどこへやらなにか異様な速度でつづきが用意されてゆく昨今。気分的に追いつかなくなってきたので少し間を置いてみようか。などと考えつつもやっぱり続きがはやく読みたい、どっちつかずの曖昧読者は私です(苦笑。

この巻は、前巻からひきつづいての奈落の蟲毒エピソード、奈落にさらわれた桔梗を助けにいって罠にはまり、助けたはずの桔梗にかごめちゃんが四魂の玉の欠片を奪われるエピソード、そして犬夜叉の鉄砕牙を造った刀鍛冶・刀々斎の登場と鉄砕牙を奪いにやって来た殺生丸との対決エピソードの途中まで、が収録されています。

かごめちゃんと犬夜叉と桔梗と奈落の関係はどんどん泥沼化していきますねえ。
とくに桔梗と奈落という人ならぬふたりの存在が、感情を伏せて描いてある分、ストーリーに深みをあたえています。

奈落は絶対的に犬夜叉と敵対しているけれど、その奈落と犬夜叉の間に挟まれた桔梗はじつに複雑なうごきをみせます。敵なのか味方なのか、わからない。犬夜叉への想いはかごめちゃんへの嫉妬心としてときに敵対的な行動をしてみせますが、彼女の真情はもっとべつの次元にあるのだと私は推測しています。なにしろ、彼女は稀代の巫女だったわけですから。

桔梗への思慕断ちがたく半妖と化した奈落も、桔梗に対しては割り切った態度が取りにくい模様。

わー、面白いなあー。

と思う反面、少年マンガとしてはなんとなく居心地が悪いような気もします。

そこで出てくるのが犬夜叉と殺生丸の対決。
こちらにも父親を挟んでの確執があるわけですが、力と技を駆使してのバトル、という点でじつに少年漫画的なエピソードでございますね。

犬夜叉が鉄砕牙を使いこなしていない、という話もまた闘争心を煽る展開。
そのことをズバリと告げる刀鍛冶の刀々斎のおっちゃんがまたいい味出してるんだ、これが(笑。

犬夜叉にくっついてる蚤妖怪の冥加じいちゃん、殺生丸の腰巾着の邪見とか、下っ端キャラクターがでてくると妙に嬉しくなる私でした。

さあ、つづきを予約するぞー。
と、まだデータが更新されていないのか? されていなかった……。

犬夜叉 (14) (少年サンデーコミックス)
高橋 留美子
4091255841

『翼の帰る処 上』

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)
妹尾 ゆふ子
4344814665


[Amazon]


読了。

隠居生活を楽しもうと思っていた役人が、飛ばされた田舎でなぜか皇女の補佐役をさせられる羽目に陥る、ゆたかな日常性と深い幻想の交錯する異世界ファンタジー。上巻。

あー、楽しかった。
読んでいる間中いろんな意味で笑ったりにやにやしたり陶酔したりしてしまう、私にとってはツボ直撃のお話でした。

主人公的にいうと、隠居願望壊滅ファンタジー(笑。

世渡りが下手なゆえに閑職に飛ばされることになり、けれど本人、これでようやく隠居して悠々自適生活がと夢見ていたところ、赴任地がとんでもないど田舎で住人達がとんでもなく自分たちの状況に無関心。責任感だけは無駄に持ってる主人公は自分でも思ってみなかった台詞を口走ってあげく余計な仕事をやまほど引き受けざるを得なくなる。それだけでも溜息ものなのに、なぜか赴任地のど田舎が皇女の領地となり、太守としてやってきた皇女の副官にされてしまう。

という、なんとも哀れかつ貧乏くじひきまくりのヤエトの息絶え絶えの奮戦記、という様相でストーリーは進んでいきます。

そもそもこの作者さんの書かれる作品がもともと好きというのもありますが、冒頭の格調高く幻想性豊かな期待を裏切らない導入部から第一章を開いたとたん、ぽん、と日常そのもののユーモア世界に引き出された時には、まさに突き飛ばされたような気分になりました。

お、面白すぎる。

暗闇に息づく夢の世界からいっきに陽光のふちどる賑やかな世界へ、というにはあまりにも楽しい展開に、おもわず吹き出してしまいそうになりました。
こんなに日常的コミカル展開を見せる妹尾作品は、初めてのような気がします。
いや、『パレドゥレーヌ』がちょっとそれっぽかったかな。それでもオリジナルとしては初めてなのではないでしょうか。

そんなたのしい展開を見せつつも、妹尾作品ならではの幻想性、異世界のその土地に足を踏み出して大気の香りを嗅ぎ、風を頬に感じるような臨場感も健在。

さらに、いままで書かれていた神話や伝説そのものからすこし距離を置いて、いまや歴史となった神話をすくない手がかりをもとに追い求める、という要素が加わっていて、これがまた私のツボでした。

隠居願望の強いヤエトですが、土地の言い伝えやわずかばかりの記録には異様な興味を示します。
そもそもかれ自身の故郷である古王国から帝国へとひきつがれた尚書官という歴史文書を司る役人であることもありますが、ヤエト自身が知りたいという欲望によって生きている人間なんだなあと思わされる場面が多々ありました。

こんなに忙しいのに病弱なくせに、フィールドワークやってますよこの人は!

それはおそらくヤエトが持って生まれた恩寵の影響もあるのだろうなー。
このあたりはこの後の展開に大きく関わってきそうだなといまから期待が高まっています。

それから、舞台となっている北嶺郡という土地がとても楽しいv
寒くて山脈と空が近い土地、というだけでもツボなのに、ここではなんと馬の代わりに巨鳥が乗用として使用されているのです。

でてきたとたんに思いました「これ、チョコボ?」

しかもこのチョコボたち、乗り手と心を通わせる事が出来るというではありませんか。
『パーンの竜騎士』のドラゴンたちみたい~きゃーきゃーきゃー!

さらに北嶺の人たちが怒鳴り合う《夏入りの祭り》の紛争解決の日は、アイスランドのアルシングを彷彿とさせて感動でしたし、そういえば尚書官の存在自体も中国の史家みたいでぐっときたし、砂漠を渡ってきた帝国の人びとの行軍はなんとなくモンゴルの軍隊を思わせたし、あああ、なんということでしょう。私の憧れ要素がそれぞれ見事に一つの世界を有機的に創りあげていて、もう黄色い悲鳴どころではないのでありました。

なんだかぜいぜいしてしまうくらい興奮して読みました。

登場人物にはほとんど触れてきませんでしたが、主人公のヤエトも、皇帝の末娘で男前でだけどまだ子どもで女としての不安を抱えている皇女殿下も、彼女の騎士団長ルーギンも、皇妹の騎士団長ジェイサルド様も、厩舎長も、北嶺郡のまっすぐでうるさいセルクも皇女のお付きの女官ナオも、みんなみんなそれぞれに人生を生きているひとたちだと感じられる奥深さを感じられて、人間ドラマとしてもたいそう楽しいです。

このなかで、ヤエトと皇女は当然大切な役ですが、じつはセルクが展開的に鍵を持ってるんじゃないかなあ……というのは私の勝手な憶測です。

あと、やっぱりね、ヤエトを乗せてくれる巨鳥シロバはとってもかしこくてかわいいなと!

というわけで、とってもとっても面白くすみずみまで楽しんで読みました。
つづきを待ちこがれています。

下巻の発売は今月十一月の末だそうです。

この本に雰囲気が近いかなと思われる。ゲームノベライズですがゲームを知らなくても大丈夫(私もやってないです)。
パレドゥレーヌ~薔薇の守護~ (コナミノベルス)
妹尾ゆふ子
4861558336


作者様が【積読山脈造山中:翼の帰る処(上)】で感想トラックバックとコメントを募集されています。
ので、どきどきしながら送ってみようと思います。

『七姫物語 第五章 東和の模様』

七姫物語 第5章 (5) (電撃文庫 た 15-5)
高野 和
4048670182


[Amazo]


読了。


天下をめざす胡散臭い二人の男についていくと決めた女の子の、健気で貪欲で前向きでなおかつしなやかでたおやかな異世界戦記ファンタジー。シリーズの五作目。

ようやく五冊目が読めました。
あいかわらずの端正で冷静で、なおかつ女の子視点のもつやわらかさ叙情性たっぷりの文章がステキです。

戦乱の時代のシビアな駆け引きや悲惨な出来事、都市の荒廃や人死にの重なる重苦しいものがたりを正面から見すえるストーリー展開の凄惨さを、季節の移ろいと人の心の動きを丁寧に追いかける叙情性と、ヒロインである空澄姫=カラさんはじめ、姫宮たちのまなざしと心を通して語られる言葉の気品とあどけなさが救い、かかげる目標を浄化しているという気がします。

この巻はこれまでにも増して密度の濃い、意外な展開の多い話運びでした。
ヒロインのカラさんは空澄姫として一生懸命に自分の仕事をこなそうと頑張っていますが、その後ろで傍観を決め込み遊んでいるかのような七宮カセンの軍師と将軍のふたりの、底知れぬ懐の深さが示される話だったなと思います。

四都市同盟は前巻からの流れですが、一宮シンセンと二宮スズマの緊迫の対峙は圧巻。
その関連で一宮と二宮の確執の詳細がわかったのが嬉しかったです。
それと、いきなり飛び出てきた中原のひとびと。モデルは中国だろうなと思いますが、この他国を平気で利用する御仁は東和の国にとってどのような影響を及ぼすのか。
ラストで姿をあらわしたあの方の行く末も見逃せません。

ほんとに盛りだくさんの巻だったなー。

姫宮たちが華やかな空気を振りまくので陰に隠れがちですが、登場する武人たちの存在感もぴかぴかしています。

最初から最後まで、読んでいてとてもとても幸せでした。

あとがきにあったヒカゲくんと忍者軍団のお話と黒曜さんと遊撃長のお話、読んでみたいですねえ。

でもなによりもつづきを楽しみに待ってますv

シリーズの一巻はこちらです。↓
七姫物語 (電撃文庫)
高野 和
4840222657

『オペラ・アウローラ 君が見る暁の火』

オペラ・アウローラ―君が見る暁の火 (角川ビーンズ文庫 56-8)
栗原 ちひろ
4044514089


[Amazon]


読了。

華麗かつ硬質な筆致で世界の奏でるうつくしい旋律と苛酷な運命に立ち向かう青年と少女を描く、本格的異世界ファンタジー。シリーズ完結編。

刊行順に読みたい私としてはここで『オペラ・メモーリア』に突入したかったのですが、なぜか図書館の予約数がとても多くてなかなか順番が巡ってきそうになかったため、先に完結編を読むことにしました。どうしてかこちらのほうが予約が少なかったので。

それでも前巻の『オペラ・グローリア』からひと月も経ってしまったので、それまでの話を思い出すのにちと時間がかかりました。えーと、カナギとソラは最後にどうなってたんだっけ? いつものことながら短期記憶が長期記憶に移行しないままだったみたいです……。

そんなこんなで初めのうちは思い出しながら少しずつ読んでいたのですが、ああ、なんて素敵な大がかりな展開!
これぞまさしく本格異世界ファンタジーといいたくなるような、壮大かつ華麗な話運びにはかなくも美しいシーンの連続!

半ばひきずられるようにして一気に読み終えてしまいました。

うわー、凄かったあ。
こんなに話が広がって大丈夫なのかと心配していたのも杞憂でした。
話としてもドラマとしてもファンタジーとしても、うつくしく感動的に完結しています。

大人数の登場人物にもなにかしらのフォローが与えられて、それぞれに役割を果たし、心おきなくみずからの運命に身をゆだね、あるいは抵抗をし続けて、意志をまっとうしていく姿に、いちいち納得させられ、幸せになりました。

カナギとミリアンの主人公たちの正統派でぎこちないのロマンスも、バシュラール様とシュナルさんたち脇役のちとずれた大人の恋愛も、壮大な世界のドラマの中にあってかすむことなく、キラキラとした輝きを放ってました。

恋愛をしていない光魔法教会やラングレー氏など脇役の方たちもまた、ニヤリと笑えるような台詞で自己主張をしています。

すみずみまで心配りの行きとどいた、劇的な終末と再生の物語だったなーと思います。

世界の王と鳥の神の神話の真相とその結末の哀しさ切なさに、暁の大空にひろがる光と大地を埋めつくしてゆく花々の生命の輝きが深く印象に残るお話でした。

読み終えて、ああ、よかったなーと思うと同時に。
この作品を書かれた作者様をかなり羨ましく思ったことでした。

シリーズ初め方はちととっつきにくいけれどだんだんどんどん面白くなりますので、本格ファンタジー好きのかたにはぜひ読んでいただきたいシリーズです。

さて、今度こそ番外短編集を読みたいと思います。
まだ予約が混んでるのが哀しい。

オペラ・メモーリア―祝祭の思い出 (角川ビーンズ文庫 56-7)
栗原 ちひろ
4044514070


CDレンタル

生まれてから云十云年。
この歳にして初めて、CDレンタル屋さんに行ってまいりました。

いや、レンタル屋そのものは未経験ではないのですよ。
以前行った時はまだCDが生まれてなかったので、レコードレンタル屋だったってだけです。……それって化石級?

もとへ。
うちから見晴るかす風景の中に去年突然出現した高層ビル。
そのなかにかの有名なTSU○YAがあるという噂は、開店直後から伝わっておりました。

風景的にかなりお邪魔なやつでテレビやラジオの電波を遮ってくれたりもするので、あまりよい感情は持っていなかったのですが、出来てしまったものは仕方がない。

それなら出来たものを活用しようと、ついに妹と二人出撃することで合意。

現地集合という約束で、私はバスで妹は徒歩で、それぞれに目的地をめざしました。
バスの方が遠回りをするので所要時間はどちらも二十分。

店内に足を踏み入れて、しばし恍惚とした時間を過ごしましたよ。
いままで買える見込みがないとあきらめていたCDが山ほど!
目移りして収拾が付かなくなりそうだったのですが、それほど手持ちに余裕があるわけでもないふたりはそれぞれ二枚と三枚、あらたに会員カードを作成してもらった上で借りてきました。

しかし、私の本命はことごとく見つからなかったです。
マイナー好きですから、予想はしていましたけれどね……。

というわけでお初にレンタルしてきたのは以下の二枚です。

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX O.S.T.+(プラス)
TVサントラ Origa Gabriela Robin
B000197M2O


クエスチョン・オブ・オナー(CCCD)
サラ・ブライトマン
B000CSUYM4


『攻殻機動隊』はDVD版のエンディングが聴きたくて。タイトルを覚えていなかったので複数枚出ているサントラ盤の中のどれを借りればいいのか悩みましたが、間違ってなくてよかった(苦笑。

サラ・ブライトマンは買い逃していたものです。が、レンタル店で見ただけではCCCDだなんて全然わかりませんでした。とりあえずリッピングしてみたんですけど、不安でまだ聴いてません。いまさらCCCDなんて。『ハレム』もCCCDだからリッピングしてないのに。むー。

『犬夜叉 12』

犬夜叉 (12) (少年サンデーコミックス)
高橋 留美子
4091255825



読了。

現代日本から戦国時代へトリップしてしまった女子中学生日暮かごめ。彼女が半妖の犬夜叉と仲間たちとともに四魂の玉の欠片を求めて旅をする、伝奇冒険ファンタジー。シリーズ12巻目。

ちょっと借りるペースが速くなってきました、わーい。とか思ってると落とし穴があるからな。

この巻は、奈落に弟を人質に取られた珊瑚ちゃんが犬夜叉たちを裏切ってしまうエピソードのつづき。
かごめちゃんが犬夜叉と二人だけで珊瑚ちゃんの薬を求めに行って、半妖の地念児と出逢うエピソード。
奈落の張った蟲毒の結界に犬夜叉が無謀にも飛び込んで、さらに桔梗が誘い出されてくるエピソードの途中まで、が収録されています。

話が進むに従ってかごめちゃんと犬夜叉の距離が縮まっていくと、同じだけふたりと桔梗の間の葛藤も強まっていくのがわかります。
それに桔梗に横恋慕していた奈落が絡んでくると。

この話って基本はメロドラマかもしれませんな。

珊瑚ちゃんが仲間たちに受け入れられて涙するシーンとか、地念児の姿に自分を重ねて思わず本音を語る犬夜叉とか、いいなあと思うシーンがたくさんありました。

そこここにちりばめられたギャグも楽しいです。

さあ、はやくつづきを予約しなくては!

犬夜叉 (13) (少年サンデーコミックス)
高橋 留美子
4091255833


『子産 上』

子産〈上〉 (講談社文庫)
宮城谷 昌光
4062738724


[Amazon]


読了。

中国春秋時代の小国・鄭の名将、子国とその嫡子、子産の生涯を描く、格調高い歴史小説。
吉川英治文学賞受賞作。

あー、そうなんだ。
タイトルからこの本の主人公は子産なんだと思いこんでいたけれど、じつは父子ふたりが主人公の話だったんですね。
話を要約しようとしてカバー裏のあらすじを見てようやく納得いたしました。
そうか、そうだったんだ。
なかなか子産が活躍しないなーと思ってじりじりしていたのは私が浅はかだったことの証明だったのね……。

というわけで、久しぶりに宮城谷作品を読み終えました。といってもまだ上巻だけだけど。なにをそんなに感慨に耽っているのかというと、これを読み終えるのに費やした延べ日数に対してであります。読み始めたのが8月31日って……何? 私はその間何をしていたの?

じつのところ、何度か中断してました。で、そのたびに冒頭に戻って読み直してました。つまらない訳じゃないです、面白いです。でもいろいろと事情がありまして、一気読みできる環境になかったものでして。

でも一気に読もうとしてからもずいぶん時間がかかりました。
こんなにすごい魔法の本は未だかつて無かった。魔法の本、イコール面白いのに読んでると眠くなる本というのが私の定義です。宮城谷作品は魔法の本率がかなり高いのが私見ですが、これほど常に寝落ちする本は初めてでした。

寝落ちする本はどこまで読んだかわからなくなるのでどんどん時間がかかるようになるんですよねー……。

まあ、そんなことは私の事情であってこの本にはなんの関係もないのですが、とりあえず、そんな苦労をしても読み終えたかった本ということで。

話は最初に書いたとおり、タイトルロールである子産の父親、子国の活躍を描くところからはじまります。

春秋時代における鄭という国は、晋と楚というふたつの大国の間に挟まれて、生きのびるために節操なく主国を変えつづけた国として知られているようです。

徳だの信だのを規範としていただく時代にあって、鄭の存在は蔑まれこそすれ、けして尊ばれるようなものではありませんでした。

そんな外交を展開せざるを得なかった鄭の内情はいかなるものであったのか。

という問題を鄭の臣である子国と子産を通して描いていくのがこの物語なのかなーと、私は感じております。

時代的にはこの前に読んだ『沙中の回廊』のつづきといってもいいのかな。
乱世一歩手前というきな臭い時代を生き抜く厳しさ、困難な状況に立ち向かう人びとの姿勢と行動が格調高い文体で静かに描かれていく様は圧巻です。

上巻の終わりに来てようやく子産が成人となり、表舞台に名乗りをあげるところまでやってきました。ながかった……(苦笑。

下巻は手元に控えているのでできるだけすみやかに読みたいと期待しています。

子産〈下〉 (講談社文庫)
宮城谷 昌光
4062738732


『ケロロ軍曹 5』

ケロロ軍曹 (5) (角川コミックス・エース)
吉崎 観音
4047134961



借りて読了。

地球侵略にやってきたカエル型異星人ケロロたちとかれらを居候させている日向家の、非日常的な日常へっぽこギャグマンガ。シリーズの五巻目。

また読んじゃった~v

てなわけで五巻です。
今回も比較的ネタに反応することが出来て楽しゅうございました。

とくにケロロの作った地球侵略双六はネタの宝庫でしたね。
一番印象深かったのは「海が好き」でした。前振りに「高橋留美子先生ごめんなさい」てあるからある程度予想はついていたけどね。

そうやって夏美ちゃんがいちいちコスプレさせられてるのがなんとも……。
さりげなくダーティペアネタがあったことにウフフと笑いました。

「シクシク訪問録」って「水曜どうでしょう」なのかなー?
昨日の夕方にtvkで一年送れてる放送をつい見てしまったのでなんとなくそう思った(横浜訪問記だった)。

ストリートファイターネタは弟がいなかったら反応できませんでしたね。
アクションゲームはことごとくパスしてきた私です(汗。

最後の話では赤いポストを知らない世代になったのかと感慨深いものがありましたが、南村山でこけた(笑。

そのうち六巻も読むことになるのではなかろうか。

ケロロ軍曹 (6) (角川コミックス・エース)
吉崎 観音
4047135321

『「トゥーレの王」とローレライ』

「トゥーレの王」とローレライ
エルンスト・ボイトラー 山下 剛
4896422406


[Amazon]


読了。


 “ライン川を見下ろす断崖に坐る美しい乙女”ドイツ人なら知らぬ者のないローレライ神話。それはゲーテからはじまる詩人たちの創作だった――



ドイツロマン派詩人たちの系譜をローレライ神話を軸に考察する、ドイツ人ゲーテ研究の大家によるエッセイです。

エッセイ。これがエッセイなのか~。
日本国内で一般にいわれているエッセイとは比べものにならない研究的な文章でした。
そういえば、もともとエッセイは身辺雑記をさす言葉ではない、というような文章を読んだことがあるな。
世界的には、学者が一般人向けに研究内容を紹介するようなものはエッセイに分類されるのかもしれませんね。

ドイツロマン派にはまったく門外漢の私でも、それなりに楽しめる内容でした。
ただ、これはドイツ語のわかる人がドイツ語で読んだほうが絶対に面白いだろうな。
詩の内容だけでなく詩の韻律にも踏み込んだ解説がなされているので、日本語で読んでいても実感できない部分がありました。
とくに重要と思われる部分には原文が添えられていているのですが、それを味わう素地が欠けていれば意味がないというか。

詩って内容も大切だけど響きも大切だからなー。

しかも私はゲーテを読んだことが一度もないという奴でして、そんな奴にこの本は猫に小判、豚に真珠だったなと。
あまりにも有名な『ファウスト』はタイトルだけは存じてましたが、内容はというと「え~?」だったし、その他のドイツロマン派というとノヴァーリスを一冊読んだくらい。自分でも失礼にもほどがあるよなーと感じました。

それでも、ローレライ伝説がでっち上げだというのには驚きましたね。
ローレライというのは精霊や女神ではなくて、怨念のために成仏できない女の幽霊、地縛霊だったんだ。しかもその地縛霊になった女は実在していないとは。

すごいなー。このどんでん返し。
まるでフィクションみたいですね。

読んでいて、私はローレライとセイレーンをごっちゃにしていたんだと思いいたりました。

そのほかにもいろいろと興味深いことがありましたが、あんまり書いてこれから読まれる方の妨げになるのもアレなのでやめときます。

本文の後には訳者による詳細な解説が付されています。
おかげで時代の背景がよくわかりました。

最後に残った感想は、やはり創作者は自分のことしか歌えないんだなということ。

それと、どうも私にはドイツものが合わないんだよなー、何故なんだろうということでした。

現代のドイツファンタジーも読んだけどあんまりぴんと来なかったんですよね。
ハンス・ベンマンの『石と笛』は面白かったけど寓話的な感じがしてファンタジーとして楽しんだような気はしなかったし、ミヒャエル・エンデは自分の感覚が間違っているのかと思うほど肌に合わなかったです。

ファンタジーじゃないシュティフターはけっこう楽しいんだけどな~。

メモ:片倉もとこ(追記あり)

忘れないように自分用メモ。

NHKラジオ第1放送『ラジオ深夜便』枠内の「こころの時代」で、文化人類学者片倉もとこさんのインタビューが放送される模様です。

オンエアは今日の『ラジオ深夜便』。
つまり、明日の午前四時からです。

なんじゃーその時間は~と思われるかもしれませんが、『ラジオ深夜便』ですよ、「こころの時代」ですよ、だからそういう番組なんですよ。

ちなみに私がこの情報をゲットしたのがまさに今朝の「こころの時代」でした。
まだ布団の中でときどき眠りに入ってたりはしましたが、ほとんどフツーに聴いてました。

最近、明け方早く目が覚めちゃうことが多くてほんとうに困っているのですよ。
眠るのにも体力が必要らしいから、歳をとったせいということなのでしょうかね~。

その代わり、夜は眠くてたまらんのですが。


--------------------------

2008.11.15追記。

本日、目覚めたのは午前四時四十分でした。
話の中心はほぼ終わってて、まとめ部分しか聴けませんでした、しくしく。
いつも寝つけずにまんじりとしてるのに、どうしてこういう時に限って目覚めないんだ、しくしく。

『野獣の薔薇園』

野獣の薔薇園 (ファンタスティック・ラブ・シリーズ)
Donna Jo Napoli 久慈 美貴
4902584131


[Amazon]


読了。

アメリカ人作家の描く『美女と野獣』の野獣視点版ファンタジー。



16世紀のペルシャ。青年オラスミンは心優しく気高い王子だが、国王や民の期待通りに雄々しくふるまえない自分を恥じてもいた。かれは犠牲祭のためにせずともよい断食をしてそなえていたが、犠牲にされるラクダに汚れを発見したことを見逃してしまった。汚れたラクダはそれとは知られずに犠牲に付された。その晩、オラスミンは恨んだラクダから、父である国王の手にかかって死ぬだろうという予言をされた。オラスミンは自室にこもってけして姿をあらわさぬようにと父親に言い含められるが、ラクダの怨念を利用する精霊に呪いをかけられ、かれを心から愛する女性が現れない限りけして解けないと言い残された。翌朝、めざめたオラスミンは自分がライオンになっていることを知る。




ふうーっと、読み終えて息をつきました。
面白かったという言葉では言い表せない、ドキドキした感覚の残る後味でした。

もともと「美女と野獣」という作品をきちんと味わったことのなかった私ですが、大筋はだいたい知っていたつもりです。
中山星香のマンガにもありましたしね、『グリフォン・ガーデン』というのが。あれはまったくファンタジーではなかったけれど。

だから、舞台が西洋風の庭園を持つ美しい館だという先入観がありまして、読みはじめたとたんにそれが吹き飛んだので驚きました。

え? なんでペルシャ? なんでスーフィー? なんでラクダ?

出てくる固有名詞にも事物にもたいへんに馴染みがあるのに、なにゆえこれが「美女と野獣」になるのか。ぽかーんとしたまま読み進めましたが、これがたいそう面白い。

わー、なるほどなるほど、そうかそうだったのね!

と、ここで作者覚え書きによると、広く知られているボーモン夫人版から着想を得た、チャーズ・ラムによる王子視点の詩が、この物語の元になっている模様です。そこでライオンに変えられたのがペルシャの王子オラスミンであると書かれているそうな。

そんなこととはつゆ知らず、私は王子オラスミンの話にのめり込みました。
否応なしにライオンとしての本能に目覚めてしまい、人間から遠ざかったしまう苦悩、孤独、その末の彷徨。

救いを求めてついにフランスまでたどり着いてからも、かれには苦難ばかりが襲いかかります。

というわけで、ベル視点で語られる従来の『美女と野獣』に重なる部分は後半も半ばを過ぎてからです。
けれど、それまでのオラスミンの道のりがベルとの出会いをより切実なものとして受けとめるための下準備を果たしていることはいうまでもありません。

大作ではないし、傑作ともいいがたいけれど、ペルシャの華麗な文化と薔薇の香り、それとは対照的な野性のライオンの暮らしが印象的な、佳品ともいうべき作品であると感じました。

好きだなー、こういう話。
欲を言うならもうすこし華麗な文章で読みたかったかも。

ドナ・ジョー・ナポリはよく知られた民話や伝説を語り直した作品を著している作家のようです。

ほかにも翻訳が出ているようなので、機会があったら借りてみたいと思いました。

わたしの美しい娘―ラプンツェル
金原 瑞人 桑原 洋子
459110494X


逃れの森の魔女
Donna Jo Napoli
4899980035


最後に素朴な疑問。
ペルシャというのは現代でいうならイランという国にあたるのですが、ペルシャがイランと呼ばれるようになったのはいったいいつ頃の話だったんだろうか。
なんとなく、イスラム以前がペルシャでその後(七世紀半ばぐらいから?)はイランなのかと思っていたんだけど、サファヴィー朝は十六世紀だよと。むー。

念願のオイルヒーター

とうとう買ってしまいました。
ここ数十年間恋いこがれてきたデロンギのオイルヒーターを!

毎年シーズンになって姿を見かけるたびに「欲しいなー。でも高いなー」と指をくわえていましたのですが、今回見つけた品は狭い部屋に対応したいままでのものより格段にリーズナブルなもの。
しかも、ネット通販でさらにお安く!

というわけでとうとう物欲に負けてボタンをぽちりと押してしまいました。
それからブツがやって来るまでの時間の待ち遠しかったこと。

おりしも急激な冷え込みで寒さに耐える日々を送ることになり、毎日毎日「はやく来い、はやく来い、まだ来ないの、いつ来るの、あああ、ううう」と呪文のようにうめき唱えてました。

ようやく出荷メールの届いた時の嬉しかったこと!
それから午前中に配送予定だったのが実際やってきたのは午前十一時四十分過ぎというギリギリまで待たせてくれて、わたしゃ終いにはろくろっ首になっちまうかと思ったでござんすよ。

やってきたのはこのオイルヒーターくんです↓。

DeLonghi オイル・ラジエターヒーター L字型フラットフィン8枚 ライトグレー R730812TFS 【3~8畳用】
B001ET6CKI



中にオイルが詰まってるだけあって重いのなんのって。
でもキャスターがあるのでひっくり返した後は楽々と動かせました。

スイッチを入れたらじんわりと暖かくなってきて、ほわほわ~。
う っ と り、ですわv

散々待たされたけど嬉しい!

ちなみに散々待たせてくれたのは@ニ○ティです。
ええ、「最短5日で発送」としっかり書いてあるのを真面目に受けとめなかったのが私が悪いのです。自己責任です。わかっておりますとも!

『ポケモン ピカチュウ・ニャースの大ぼうけん』

ポケモンピカチュウ・ニャースの大ぼうけん (小学館ワンダーランドブックス)
ふくやま けいこ
4092532202



読了。

2004年度の『小学一年生』に連載された人気ゲームのコミック化作品に、番外編などおまけをつけた、フルカラーの本です。豪華だ。

コミック化を担当されたのはふくやまけいこさん。
かわいくてあたたかな作風が魅力のマンガ家さんですね。

お話はポケモンの中でもポピュラーなピカチュウとニャースを主人公にした冒険もの。
絵本の延長のような作品で、マンガを読み慣れた身にはすこし読みづらいところがありましたが、一コマ一コマを食い入るようにみつめる子どもの視点からするとこういう描き方もありなんだろうなと感じました。

ストーリーはいたって単純ですが、キャラクターも原作に即しつつふくやまけいこ風にまるく可愛らしく描いてあって、読んでいて楽しくほのぼのとさせられました。そういえばこのストーリーもマンガというより絵本的かな。

というようなマンガを何故購入して読んでいるかというと、それは国語が苦手な甥っ子になんとかして日本語に馴染んでもらいたいというおばさんのお節介心のなせる技であります。

漢字の書き取りを五回するのに涙を流しているらしい甥っ子ですが、ポケモンなら読んでくれるかなあと……あわい期待を抱いております。

ふくやまけいこさんといえば、私は初期の「エリスとアメリア」シリーズのファンなのですがあの本はもう手に入らないのかしら。手放してしまったことがいまさらのように悔しいような気がする。

そういえば姪っ子も『星の島のるるちゃん』を楽しく読んでくれたなあ。
ふくやま作品は安心して子どもに手渡せるので他のシリーズも読ませてみたい。
とかいいつつ、実は自分が読んでみたいのだったりして。

こんなのとか↓

まぼろし谷のねんねこ姫 (1) (ハヤカワ文庫 JA (801))
ふくやま けいこ
4150308012


『ケロロ軍曹 4』

ケロロ軍曹 (4) (角川コミックス・エース)
吉崎 観音
4047134554



借りて読了。

地球侵略にやってきたカエル型異星人ケロロ軍曹率いるケロロ小隊と、かれらが居候する日向家に巻き起こる非日常的な日常を描くへっぽこギャグマンガ。シリーズ四巻目。

またしても借りてしまいました、三巻はネタがわからないことが多くていまいち楽しめませんでしたが四巻はかなり向上。わたしのツボが刺激される場面が多々ありました。

うーむ。やっぱりこのマンガ、パロディされてるネタがわからんと面白さが半減……いや、三分の一くらいに落っこちるなあ。
ある程度の年齢以上か、もしくは年齢を超越するマニアでないとついてゆけないマンガかもしれないです。

作者さんはいったいお幾つなのだろうとちと調べてみましたら、うちの某弟とほぼ同じでした。なるほどねー。

つーか、うちの弟よりずいぶん記憶力がいいような気がするわ。
『ミクロイドS』なんて覚えてるかなー、奴は。

というわけで、四巻でもっとも私の心を刺激したのは豆まきの話でした。
といっても伝わらないか。高橋留美子『うる星やつら』が素材になってるエピソードです。

困ったものだなと思うのは、年食ったせいか、比較的新しい作品が扱われているばあい、知っていてもスルーしてしまうことが多いことです。エヴァはリアルですべてみているはずなのに、ほとんどのネタに反応できませんでしたよ。フッ。

ケロロ軍曹 (5) (角川コミックス・エース)
吉崎 観音
4047134961


『幻影博覧會 1』

幻影博覧会(1) (バーズコミックス)
冬目 景
4344805070



借りて読了。

大正時代の日本を舞台に私立探偵とその助手である少女が事件に挑む。時代ミステリ短編集。

どこか冴えない青年探偵松之宮のもとに、知人の紹介によりやってきた少女真夜。洋装で断髪姿の彼女は助手としてもちこまれる事件の解決に異才を発揮するようになる――帝都東京を舞台にどことなくきな臭い時代の雰囲気の中で営まれる日常と非日常を、淡々とした筆致で描く探偵ものです。

この作者さんの作品を読むのははじめてです。
雰囲気のある絵というか、キャラクターを描く方ですねー。
第壱話の線が多少細かすぎというか多すぎというか、ペン先を使いこなせてないような感じを受けたのですが、第弐話あたりから線ががらっと変わりました。もしかして、鉛筆線のままの原稿なのでしょうか。

キャラクターのシルエットがなんとなく柴田昌弘っぽいような。
手の描き方がぜんぜん違うので、たんなる個人的な印象ですが。
そういえば、手ゆびのつめがとても長くて整ってるのが印象的だ。

お話は『夢幻紳士』よりはるかに現実的で地に足が付いてます。
事件そのものよりも、真夜ちゃんの謎がどんなふうにあきらかになるのかに興味がありますね。

彼女のキャラクターは明らかに特異。
この時代におかっぱ頭でこんな薄い洋服でしかもこんなミニスカートをはいて、さらに一人歩きしている女の子なんて、ぜったいに普通じゃありません。普通の人は奇人変人だと感じるに違いない。

ということをこのマンガを読んでいる人のどれくらいが気づいているのかなーと、いまちょっと考えてしまいました。

その奇異さがこの作品の中ではあんまり際だってこないんですよね。
大正時代の背後にあった不穏な空気はひしひしと感じられますが、表向きの明るくて開かれていた部分がほとんど眼に見えてこないというか。
真夜ちゃんが文明開化を体現するような装いをしているのに暗い印象の存在だからかな。

私が大正時代の事物に初めて接したのは大和和紀『はいからさんが通る』だったから、あのにぎやかな雰囲気がまったくないこのマンガには少々とまどってしまいました。

まあ、大正時代といってもいろんな側面があるわけで、みんながみんな浮かれていたわけではないでしょうから、こういう話があってもいいんだよなと、そういう結論に達しました。

お話そのものはちょっと薄味かなとは思いましたが、それなりに楽しかったです。
二巻もあるみたいなので借りてみようと。

以下は目次。


第壱話 探偵、助手ヲ雇フ
第弐話 大陸骨董奇談
第参話 掛軸ノ行方
第四話 蝙蝠猫
第五話 鳴動スル洋館 其之壱
           其之弐
           其之参
第六話 遠来ノ客 其之壱
         其之弐
番外編 無限回廊



えーと、目次は旧字体を使ったり略字体をつかったりしてありましたが、パソコンでは入力できなかったり出すのが面倒だったりしたので適当に入れてあります。ごめんなさい。

幻影博覧会 2 (2) (バーズコミックス)
冬目 景
4344809394


『古代人と死 大地・葬り・魂・王権』

古代人と死―大地・葬り・魂・王権 (平凡社選書)
西郷 信綱
4582841864


[Amazon]


読了。

日本古典学を専攻する著者が、「諸学と対話しつつ、全力で取り組んだ」八編の論考を収める。

『古代人と夢』がすばらしくおもしろかったので同著者の本をまた借りて読みました。
わー、これもすごく面白い!

前の本は自分の中に出来つつあった世界的な古代人のイメージを補強するのにかなり強力な薬となりました。
今回は自分の中でどう位置づけたらよいのかわからなかった様々な断片を体系的に整理してくれたような、そんな感じ。感動ものです。

具体的にいうと、これまでフィクションの中でバラバラに摂取してきた古代的な要素につながりが出来たということかな。

その私が摂取してきたネタ元というのは、幼い頃読んだヤマトタケルノミコトの話だったり、樹なつみ『八雲立つ』だったり霜島ケイ「封殺鬼シリーズ」だったり長岡良子「古代幻想ロマンシリーズ」だったり岡野玲子/夢枕獏『陰陽師』だったり氷室冴子『金の海 銀の大地』だったり荻原規子の「勾玉シリーズ」だったりするわけですが。

……ほんとに私の知識ってとことんマンガで形成されているよなあ……。

というのはともかくとして、物語の中では説明できるいろんな要素をつなぐ、私自身の知識というものがいままで決定的に欠けていたことを思い知らされる本でした。

読んでいて、「あの話のあのエピソードの根底にはこういう意味があったんだー。へー、ほー、ふーん」という状態が最初から最後までつづきましたとさ。

例によって内容の解説は出来ないので以下目次。


ノミノスクネ考
 出雲とのかかわり 大力の由来 相撲の話 殉死の禁と埴輪 楯節舞をめぐって あとがき

地下世界訪問譚
 はしがき 黄泉の国・根の国 海神の国 浦島説話の意味 地獄からの蘇生 終りに

古代的宇宙(コスモス)の一断面図――「大祓の詞」を読む
 はしがき 直喩の働き 呪文としての「大祓の詞」 大祓、贖罪、スサノヲ追放 潮境としての壱岐・対馬 卜部と海人と 伊豆諸島のもつ意味 儀礼の現場 大祓と薬師悔過その他 古代首長と罪

三輪山神話の構造――邪神の意味を問う
 象徴としての蛇 ミワという地名 大物主と大国主 神殿なき神 大物主の呪力の根源 諏訪と宇佐 最後の光芒

諏訪の神おぼえがき――縄文の影
 タケミナカタという名 諏訪者の位相 金刺舎人 風の神として 石神と柳田国男 諏訪の蛇神 ミムロの秘儀 狩りとイクサと

姨捨山考
 棄老伝説 更級の姨捨山 ヲバ・オバ・ウバをめぐって

黄泉の国とは何か
 「蛆たかれころろきて……」 死体と魂 殯とのかかわり

天皇天武の葬礼――一つの政治劇場
 第一章 喪屋の秘儀
  女たちの挽歌 葬りの伝承歌 遊部について
 第二章 政治的劇場としての殯宮 王は二つの身体を持つ 大津皇子の死 誄、日嗣、国王万歳 付、天武から聖武へ

あとがき
執筆一覧
索引




一番衝撃的だったのは「姥捨て山」の話でした。
生きのびるためには仕方がないとはいえ、哀しくて苦しくて切なさのあまり地団駄を踏みたくなるような事実です。辛かったです。いろいろと問題はあるとしても、現代に生きていて幸せだなあとしみじみ思いました。

ところで、もともと予約したのはこちらの新書版↓のつもりだったのでした。
受け取りにいったらハードカバーが来たので驚いたよ……。

古代人と死―大地・葬り・魂・王権 (平凡社ライブラリー さ 1-4)
西郷 信綱
4582766404


『犬夜叉 11』

犬夜叉 (11) (少年サンデーコミックス)
高橋 留美子
4091255817


読了。

神社の涸れ井戸から戦国時代へトリップした女子中学生日暮かごめ。彼女が半妖犬夜叉や仲間たちとともに四魂の玉の欠片を求めて旅をする、伝奇冒険ファンタジーシリーズの第十一巻。

今回もたいへん楽しく読ませていただきました。

この巻は前巻からひきつづいての偽水神エピソードに弥勒様の過去エピソード、さらに奈落が珊瑚ちゃんの弟を操って一行を陥れようとするエピソードの途中までが収録されています。

偽水神事件は本物の水神様がミニチュアサイズなのがかわいいです。

弥勒様の奈落との因縁話には鬼気迫るものがありますが、本人のキャラクターが過去を反映しているようなのにあっけらかんとしているので救われます。刹那的に生きているというのにかなりの善人なんですよね。そして強い。自暴自棄に陥らない。そこら辺が弥勒様の魅力で、珊瑚ちゃんが心をうごかされるところなんだろうな~。

奈落が珊瑚ちゃんの弟・琥珀くんを四魂の玉にて甦らせて操り、かごめちゃんたちを裏切らせようとするのは、やっぱり犬夜叉と桔梗の仲に嫉妬しているからだと思います。
やつが妖怪になってまで生きながらえて犬夜叉を殺そうとするのは、桔梗への妄執が断ち切れないからなんだよね。

さいごまで奈落が敵役なのかどうかはわからないけれど、この対立関係は奈落が救われる解決法を見いださない限りつづくんだろうなー。

ところで、日本古代関係の本を読んでいて思ったのですが、日本の宗教としてもっともふるいものはおそらく神道でそのつぎが陰陽道・仏教・道教となるらしいんです。とすると巫女である桔梗は神道、弥勒様は法師だから道教・仏教系ですよね。

すると珊瑚ちゃんたちの妖怪退治屋というのはどこに位置するのだろう。
陰陽道には全然みえないから、もしかすると宗教以前のアニミズム信仰のひとびとなのかなー。

薬草の煙を使っていぶり出す、あの退治の仕方っていかにも土着って感じだったし(笑。
犬夜叉が匂いに昏倒している様がかわいかったです。

そういえば、今回の犬夜叉は踏んだり蹴ったりだったですね。
弥勒様を救おうとして鉄砕牙の本来の力を発揮したことくらいでしょうか、活躍というと。
いや、これは今後に繋がる重要な伏線だからな。

つい脇役に感情移入してしまう私ですが、犬属性プンプンの犬夜叉のキャラクターはけっこう好きです。かわいいです。
おもわず「お座り!」と叫んでしまいたいv

というわけで次の巻を楽しみにしています。

犬夜叉 (12) (少年サンデーコミックス)
高橋 留美子
4091255825


『伯爵と妖精 誓いのキスを夜明けまでに』

伯爵と妖精誓いのキスを夜明けまでに (コバルト文庫 た 16-37)
谷 瑞恵
4086012243


[Amazon]


読了。

ヴィクトリア朝のイングランドやスコットランドを舞台に、妖精博士の女の子リディアとタラシ伯爵エドガーの恋の行方と謎の組織との攻防を描く、ロマンティックファンタジーシリーズ。16冊目。



 母親の実家マッキール家の思惑にとらわれてオーロラの精の刃を受けてしまったリディア。自分のなかにあるプリンスの存在が彼女の痛みを増すことを知り、エドガーはリディアをマッキール家に託したまま、みずからはリディアの傷を癒すための方法を求めた。どうやら薬は外ヘブリディース諸島の“島々のあるじ”のもとにあるらしいと知ったエドガーは危険な旅に乗り出す。
 仕方ないこととはいえエドガーに置き去りにされたリディアはいつもなぐさめだった幼なじみの猫型妖精ニコもいないいま、とてつもない不安と悲しみに暮れていた。マッキール家の跡継ぎファーガスはそんなリディアに惹かれていた。リディアが夢の中でエドガーと逢瀬をしているらしいと気づいたファーガスは嫉妬のあまりリディアに嘘をつく。




いるかどうかはわかりませんが全国のニコ&レイヴンファンの皆様。
この巻は私とあなた方のための巻だといっても過言ではありますまい。

ああ、レイヴンったらなんてなんてなんて可愛いの~~~!
ニコがいなくなった時のレイヴン、ニコのことを思うレイヴン、ニコと再会した時のレイヴン!
もうもう、かわいくてかわいくて、頭ぐりぐりしてほっぺたムニムニしてはぐはぐしてあげたくなりましたわよ!!

そしてレイヴンがかわいいのとおんなじくらい、ニコも可愛い!
ニコの可愛さはレイヴンの可愛さとはちょっと質が違いまして、コイツう、やっぱりそうだったんじゃん! 素直じゃないんだから~、ウリウリ、みたいな可愛さです!

このシリーズでこのコンビがここまでクローズアップされたことは未だかつてありませんよ!
だけど、これからもおそらく無いのではないかと思います。

だって、まったく本筋じゃないもんね(汗。

本家大元のリディアとエドガーのロマンスですが、こちらも大いに盛りあがっております。
否応なしにひきはなされたために燃えあがる恋の炎というか。
リディアがこれまでになく大胆に情熱的に、伯爵はこれまでになく弱気で誠実に、おたがいを見つめあい、熱くふれあってます。

うはーーー。あてられる!
これはファーガスならずとも妬けますよね。
あわれなファーガスくん……。

このシリーズが『魔女の結婚』より面白いのは、脇役がより輝いているからだろうと思います。

脇役といえば、アーミンは何を考えているのかな~。
アニメではみごとに存在を無くされてしまったらしい(二回しか見ていないので確かなことは言えませんが)彼女ですが、本編では冒頭から一貫して重要な役どころを果たしているのではないかと、最近ではほんの少ししか登場しないのに強い印象を残してゆく彼女の今後が、このシリーズの最後の鍵になるのかななどと考えたりしています。

でも、ニコ&レイヴンファンとしては、この巻で終わってくれてもいいかなあ(笑。
とっても楽しく嬉しくにこにこと楽しませていただきました。

前巻は短編集だったんでしたね。
伯爵と妖精運命の赤い糸を信じますか? (コバルト文庫 た 16-36)
谷 瑞恵
408601193X


本編の前巻はこちら。
伯爵と妖精誰がために聖地は夢みる (コバルト文庫 た 16-34)
谷 瑞恵
4086011336


図書館のネット予約を始めてみた2

つづきを書くといいながらほったらかしにしていました。
すみません。

えーと、前回はネット予約をするための下準備をした、という話でした。

最初からまとめてみると、横浜市の図書館で本をネットで予約するために必要なことは、

・図書館カードを作る。
・図書館ホームページで図書館カード番号とパスワード登録をする。
・図書館ホームページでメールアドレス登録をする。

の三つです。

図書館カードは各市立図書館でないと作ってもらえません。
その他の作業は、図書館でも自宅のパソコンからでも出来ます。

という準備が終わったら、図書館ホームページ内にあるデータベースから本を検索して予約することが出来ます。

予約したい本のページをひらいたら、画面下にある「予約する」ボタンを押すと一連の作業が出来るようになっています。

気をつけなければいけないのは、個人用のページなどが出来るわけではないので、一冊予約するごとに図書館カード番号とパスワードの入力をしなければならないことです。

受けとる場所もその都度指定します。

続き物を一度に予約して順番に受けとる、ということはできませんのでご注意。

受け取り場所に本が届いたら、メールでお知らせが来ます。
受け取り場所に取り置きしてもらえるのは、お知らせメール発信後一週間後までです。
受け取り場所によって、開いている曜日や時間が異なるのでここにも注意が必要です。

予約をすると、受付中、用意できていません、準備中、メールお待ち下さい、用意できました、という順番でステータスが変化します。

用意できました、のところになる前にお知らせメールが届くはずです。

私の経験からいうと、まったく予約の入っていない本を予約しても、この過程を総てクリアするのに最短で三日くらいはかかります。
平均で一週間くらいでしょうか。
おそらく、休日やなにやらが入ると作業の効率が変わるんじゃないかなと。

知らせを受けたら指定した受け取り場所で図書館カードを提示し、一週間以内に受けとります。

読み終えた本の返却は、市内の市立図書館や取次コーナーならどこでも返却することが出来ます。

貸出期限は二週間。予約と貸し出しはそれぞれ六冊までできます。

ここでまた注意が必要なのは、図書館以外の取次場所で本を受け取り・返却した場合、情報がすぐにはデータベースに反映されないので、つぎの本を予約するための準備が整うのに時間がかかる、ということです。

これもまた、土日が入ると遅くなる傾向があって、二、三日かかる場合があります。
たぶん、端末は独立していて、毎日回収してデータを更新しているんだろうなー。
図書館で受けとった場合は、すぐに図書の予約をすることが出来ます。


そんなこんなで、現在私はすべてネット予約で本を借りているわけですが。
なんだか、すごくせわしないなー、という感想を抱いております。
考えてみれば、以前は二週間に一度図書館に出かけているだけだったのに、いまは下手をすると週に二回、受け取り場所に出向いてます。

一度に受けとる冊数は一冊とか二冊とかで、六冊借りていた時に比べると楽ちんなものですが、ふらりと見つけて借りてみたとか冊数あわせで借りてみたというのがないので、読書濃度がどんどん上がっていっているようなのですね。

やっぱり、ネットでわざわざ予約するのに得体の知れないラノベとか某超大河シリーズなんかは借りられないもんなあ……。

それに制限ギリギリまで予約を入れるのもまずいのかも。

だけど何十人、もしくは百何十人と予約の入っているファンタジーのハードカバーなどを予約するといつ届くかわからないから、ついすぐに届きそうな本をといっしょに予約してしまうんですよね。するといつのまにか枠がいっぱいに。
(何百人も待ち人数がいるタイトルはそもそも予約しません。だいたい私の好みから外れている場合が多いのが救い)

まだ程よいペースはつかめていない、というのが現況かなと思われます。

横浜市立図書館

『風の王国 金の鈴』

風の王国 金の鈴 (コバルト文庫 も 2-30)
毛利 志生子
4086010992


[Amazon]

読了。

唐の時代、吐蕃王に嫁いだ文成公主・李翠蘭の波瀾万丈の生を描く、少女向け歴史小説シリーズ「風の王国」の十三冊目。

大変に遅ればせながら手に取りました。シリーズ本編では十冊目です。
世間でこの後の展開で大騒ぎになっていたのを横目で見てはいたのですが、なかなか借りる機会が巡ってこず、史実はすでに把握していたのでまあいいかーと。
ものすごーく出遅れましたがこの度ようやく入手しましたので読みました。

うーん、すごく煽っているなあ、不安を……(苦笑。
これだけ念入りに伏線を張りめぐらされれば、もうどうしようもないと観念するのではないかと私などは思うわけですが、それでも史実を曲げたいと願う人がいるということは、それだけ登場人物が読み手の心に深く刻まれていた、ということなんだなと思います。

実際、この巻のそのひとはとても魅力的に描かれてますし。

でもその一方で作者は以後への伏線も周到に用意していて、たとえばラセルの成長やケレスやロナアルワのひととなりの描写などには今後への期待も高まりました。

ほのぼの家族のあたたかな光景は読んでいてほんとうに楽しかったです。
翠蘭の娘にリジムがつけた名の由来には個人的な理由で倒れ伏してしまいましたが(あああ、どうしよう!)、客観的に見ればこれだけのどかで愛情たっぷりのエピソードはなかなかないよなあ……と。ラセルと側近の少年たちが競い合う姿もほほえましかったです。

最後の一行。
エンサの台詞に予想していたのに背中が凍りました。
この一行のために積みあげられた一巻だったと、いまさらながらに感じた次第です。

このあとは怒濤の展開になるんだろうなー。
つづきを知りたいけど知りたくないような微妙な気持ちにさせる巻でした。

これ以降のレビューを書くのは大変だろうなー。

というわけで、つづきはこちら。
できればすみやかに入手したいと思います。

風の王国 嵐の夜 上 (1) (コバルト文庫 も 2-31)
毛利 志生子
408601145X


風の王国 嵐の夜 下 (2) (コバルト文庫 も 2-32)
毛利志生子 増田 メグミ
4086011670


20081101の購入

ネットで購入したものが届きました。

ミッドウインターズ・ナイト・ドリーム(DVD付)
ロリーナ・マッケニット
B001HK0EPI


発売前の予約だったのですが届いたのはほぼ一週間後でした。人気のために品不足だったのならいいなと思いました。
iTunesでリップしようとしたらネットにデータがなくて、白紙のまま入力したものに自力で情報を入力することに。つ、疲れた。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)
妹尾 ゆふ子
4344814665


発売日に本屋で発見して、でも購入済みだったのでその場では買えずに悶えながら帰宅した本。
ちゃんと届きました。やほーv

『イスラームの世界観 「移動文化」を考える』

イスラームの世界観―「移動文化」を考える (岩波現代文庫 社会 161)
片倉 もとこ
4006031610


[Amazon]


読了。

永年イスラーム世界でフィールドワークをつづけてきた著者による、イスラーム世界伝統の動の世界についての歴史と実体験と、それによって停滞する現代社会をも考察する比較文化論エッセイ。

うわー、この本すげえ面白い!!

ちょっと下品ですがそんなふうに叫びたくなった、目から鱗が落ちまくりの一冊です。
イスラームがわからないと思う初心者にもイスラームをちょっと囓っているひとにも、いまの時代の空気に圧迫を感じてどんよりと沈んでるひとにも超お薦め。

タイトルが大げさでは著者があとがきで書かれてますが、この本はまさにイスラームのひとびとの考え方生き方そのもの、を直に感じさせてくれる本だと思います。

読んでいて興奮興奮。
エッセイを読んでこんなに興奮したのは初めてかもしれない。

とくに、


人生とは、目的地の決まっている旅である



というくだりには、衝撃すら覚えました。
けっこう使い古されている表現なのに、この本の中にあってはこれが実に生き生きとした実感のこもったものとして心に響いたのです。
(というわりには、どのへんに載っていたのかすっぱり忘れてますが;)

そしてこの言葉は「だから道程を楽しまないでどうする」という考え方に繋がるのです。
移動文化は目的めざして一直線というものではなく、移動の過程を十分に楽しんで結果として行き着いたところが目的地だった、という文化なのですね。

詳しいことは実際に読んでいただきたく思います。
参考に、目次を載せておきます。


プロローグ――「移動文化」との出会い
 動きのある世界 動かない方がいい世界 「移動文化」との出会い 水陸両棲の遊牧民 都会の遊牧民 イスラームの「動の思想」 日本にもある「動の思想」

第一話 海の遊牧民
 海に出ていった遊牧民たち 「バーディヤ」とは 真珠とりの起源 「大きな季節」 詩や歌の役割 手づくりの香り

第二話 大海へおどりでた人びと
 「海の民」アラビア人 海上貿易ことはじめ 季節風にのって 商人だったムハンマド アラビアの大征服時代 女性商人の活躍 水先案内人たち 海の民の文化遺産 移動する学者たち

第三話 移動の哲学
 「巡礼の道」シルクロード 旅の原型「巡礼」 旅人保護の制度 「所有」しないこと みえないものを大事にする よどませない経済 無利子金融とは 根づくイスラーム銀行 国境を軽やかにこえて 「ナショナリズム」から「トランスナショナリズム」へ

第四話 文化の移動――エジプト人の場合
 属地的文化と属人的文化 流動的なエジプト社会 バンクーバーのエジプト人 異文化対応の三類型 社会的ネットワーク ふるさととの関係 「アラビア語」の問題 イスラーム学校 食と飲酒の習慣 「契約」意識の強い結婚 葬儀と墓地 断食と礼拝 クリスマスをどう過ごすか たかまるイスラームへの関心

第五話 共存か共生か
 「共存」と「共生」 「平和共存」という共存 同化の限界 「共存」の実態 「まあい共生」とは ミッレト制 ダマスカス――「迎え入れる文化」 「非構造的共生」の社会 「愛着空間」と墓

第六話 日本にもある「動の思想」
 遷宮――日本文化の基底にある「動」 永遠を支える「動の思想」 「ゆっくり」と品格 古代・中世――移動民の時代 漂泊へのあこがれ ゆたかな「動」の時代へ

第七話 ホモ・モビリタス――あたらしい遊牧民の時代へ
 移動によって「人類」は「人間」になった みえない地図 「移動」をつねとする人びと 『ルーミーの寓話』 個人移動の時代へ 二一世紀はハイモビリティ時代

エピローグ――「目的へまっしぐら」からの脱却
 「しめきり時間」ではじまった湾岸戦争 直線か曲線か 自然は曲線でできている 目的思考からの脱却 道中を楽しむ 天女たちの舞

岩波現代文庫版あとがき




いやー、以前から読みたいと思っていたんだけど、まさかこんなに面白い本だったとは!

そういえば、片倉もとこさんといえば私が最初に読んだイスラームの本の著者だったのでした。
あの本を読まなければ、大学でアラビア語やイスラームやその周辺の歴史やなんやらを学んだりしなかったと思います。

当時は一般向けの著作は他になく、一時期私自身もイスラーム文化から遠ざかってしまったりしてずいぶん長い間ご無沙汰してましたが、こんな形で再会を果たそうとは予想もしなかったです。しかも、こんなに衝撃的に。

調べてみたらまだまだ他にも面白そうな本があったので、のんびりと手を伸ばしてゆきたいと思います。

私の初めてのアラブ・イスラーム本。読んだのはNHKブックス版でした。
アラビア・ノート (ちくま学芸文庫)
片倉 もとこ
4480087265

2002年に出たのにもう絶版?(涙。

こちらは最新刊。
ゆとろぎ―イスラームのゆたかな時間
片倉 もとこ
4000254065


これも面白そうです。
イスラームの日常世界 (岩波新書)
片倉 もとこ
4004301548


20081031の購入

発売日の本をめざしていざ出陣。

伯爵と妖精誓いのキスを夜明けまでに (コバルト文庫 た 16-37)
谷 瑞恵
4086012243



購入しました!

哀しかったのは近所には入荷しないだろうという予測の元にネットで頼んでしまった本の現物と遭遇してしまったことです。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)
妹尾 ゆふ子
4344814665


ああ、目の前にあるのに、手にとって眺めることも出来るのに、このまま掠ってしまいたい……。
悶えながらしかしそんなことをしたら犯罪者なので、泣く泣く棚に戻して帰還しました。
はうう(涙。