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『悪魔のソネット 美形悪魔は契約しない!?』

悪魔のソネット 美形悪魔は契約しない!? (角川ビーンズ文庫)
栗原 ちひろ
4044514097


[Amazon]


いただいて読了。

十九世紀のイギリスみたいな国を舞台に、突然孤立無援になってしまった女の子の前向きな毎日を悪魔がらみで描く、ファンタジーコメディー。シリーズ第一巻。


ノースランドの貴族の娘ジャスティン・カーライルは父親と世界中を旅していた。父から祖母の見舞いを頼まれて一時帰国するが、実家の城で待ち受けていたのは父親の親友オルムステッド。かれは父親がすでに死亡し、遺産はすべてオルムステッドがつくった私立男子校に投じられ、自分は邪魔者であるという“事実”をつたえる。身の危険を感じたジャスティンはみずから偽名を名乗り、下働きを志望する。晴れて女中となった彼女に父親からの小荷物が届いた。なんとかオルムステッドのもとから回収したジャスティンは、それが悪魔を封じた本であることを知らず、封じられていた美形悪魔レクスを出現させてしまう。レクスは彼女に言い寄るが、ジャスティンは美形が大嫌いだった。かくしてジャスティンの悪魔連れの奇妙な日々が始まる。



ベースは小公女なのかなーと思う筋書きでした。
美人で元気溌剌、才気煥発、なのに庶民的で飾らないジャスティンが、女子校に行くはずだったのになぜか突然財産を失って孤立無援に。
裏切り者の父親の親友の屋敷とかれのつくった男子校の下働きになって屋根裏部屋にすむことに。
周囲からは誤った噂から軽蔑されるものの、本人はいたって前向きに仕事をこなす。
そして、謎めいた助け手が現れて……いや、この場合本人にとってははた迷惑なだけの援軍ですが(汗。

台詞の多くて展開が速く、話はサクサクと進んでいきます。
たぶん、「オペラシリーズ」よりも読みやすいんだと思います。
でも私には合わなかった。
キャラクターが記号のままで、すべてが頭で考えたまま書かれているような雰囲気。
物語世界の厚みがあんまり感じられなかったことが原因かと推測。

身の置き所を見つけられないままに読み終えてしまいました。

「オペラシリーズ」もはじめの頃はそんな感じがありましたが、でもあちらはまだファンタジーの魔法の香りが感じられました。
このシリーズはそんな期待がいだけるのか、少々不安だなー。

とりあえず、つづきもいただいているので読んでみます。

悪魔のソネット 男子校で秘密の召喚 (角川ビーンズ文庫)
栗原 ちひろ
4044514100

『おんみつ蜜姫』

おんみつ蜜姫 (新潮文庫)
米村 圭伍
4101265372



[Amazon]

読了。

江戸時代、八代将軍吉宗の御代。豊後の小大名の一人娘蜜姫が父親の危機を救うという名目のもとに旅に出て大冒険をする、ちょっとだけ伝奇要素のある時代小説。

とっても気楽に読める時代小説でした。
妙齢の姫君が男装して旅をするという荒唐無稽な話ですが、時代考証がばっちりでそれ以外の要素は安定感たっぷり。

無謀で愛らしい蜜姫と、小心者だけど策士の父親。のんびりマイペースな母君。母君の飼い猫クロ。母君がひとめぼれをしてしまう若き忍び笛吹夕介などなど。登場人物がお約束ならストーリー展開もお約束たっぷり。サービス精神にみちあふれた娯楽小説でした。

文章が書き手の語りということで話にかなり距離があるのと、お約束が過ぎてなんだーとしらけてしまうところもありますが、ほんとに気楽に読めてたいへんにらくちんな本だった。

私がいちばんひいきしていたのは、蜜姫の母君の猫クロ。なんと忍びネコだというクロは、母君の言いつけで蜜姫の護衛としてともに旅をするのでした。ネコが人にくっついてきてしかも護衛をするなんて、ネコの本能に反するのではと思うのですが、このクロの活躍がほんとうに楽しくて。

対して、忍びネコのブリーダー(苦笑)を目指しているといって現れる笛吹夕介。
なんとわざとらしい名前なのか!
忍びの常識に反する目立ちたがりな偽名の上、男らしい色気がむんむんらしい外見ともかけ離れている爽やかネーミングに、でてくるたびにどうにかならぬものかと頭を抱える私でした。

なにげなくいい味出していたのは蜜姫の婿殿候補の風見藩当主でしょうか。
しょうもないルールを作ったおかげでおもわぬ効果がというあたりに吹き出しました。

そうじて楽しく読みましたが、お気楽な話のわりに長めだったような。
途中で集中力がきれてしまったのはどうみても私の側に問題があると思いますが。

蜜姫のお話はつづきが出ている模様です。

おたから蜜姫
米村 圭伍
4104304069


『図書館戦争 LOVE&WAR 2』

図書館戦争LOVE&WAR 2 (花とゆめCOMICS)
弓 きいろ
459218047X



借りて読了。

近未来、歴史改変、図書館、軍隊がキーワードの少女マンガ。シリーズ第二巻。

一巻で話の説明を忘れたので大あわてでやってみますと、
メディア良化法なる悪書追放法をもとに地方を弾圧する中央に対抗し、資料収集閲覧の自由を守るため武力を持って立ちあがった図書館側=図書隊。
かつてその図書隊の図書士に救われ、憧れて入隊した新米図書士の笠原郁の成長と恋をアクションを交えて描く、スリルとサスペンスとお笑いとラヴ満載のストーリーです。

なんといっても楽しいのは、新米達の厳しい指導者二等図書正の堂上教官(出来る男だけどチビ)と、思いこんだら一直線の体力派の郁(身長170センチ)のごくごくまっとうなお笑いラヴストーリーと、周囲の人物達の関わり方でしょう。

とくに郁の同期のエリート手塚の存在が可笑しいです。
ライバル意識むき出しでさんざん郁にダメ出ししていたところが、その原因が判明したところでたいへんに笑えました。

このあたり原作ではあんまり印象に残ってなかったのですが、この巻を読んですごく可笑しかったところです。

マンガと原作、比べて読んでいるわけではありませんが、マンガはマンガならではの面白さを追求していると思えて楽しいです。

それに図書館の理想を追求する姿勢がまっすぐに貫かれているところが熱いですね。

図書館=地方、メディア良化委員会=中央、という図式はなるほどなあと思いました。こんなディテールが民間同士でドンパチやってるという奇妙さを少なからず救っているのだと思います……でもやっぱり不自然だと思うけど(苦笑。

シリーズは続刊も出ている模様です。

図書館戦争LOVE&WAR 3 (花とゆめCOMICS)
弓 きいろ
4592180488


「風渡の野」

にっけさん作「風渡の野」最新更新分まで読了。

異世界ファンタジー長編。連載中。

落ち着いた飾り気のすくない丹念な文章。
気候や地勢、文化や風俗までゆきとどいた地に足のついた物語世界の雰囲気が素敵。
人の善も悪もさりげなく、けれど大きくうねるストーリー展開にハラハラドキドキしています。

キーワードは山岳地方の貧しい小国。平地の戦乱の余波。若き指導者の苦悩。

『図書館戦争 LOVE&WAR 1』

図書館戦争LOVE&WAR 1 (花とゆめCOMICS)
弓 きいろ
4592180461



借りて読了。

有川浩の小説『図書館戦争』のコミカライズ版、第一巻。

少女マンガだなあ!

掲載誌が『LaLa』だから当然といえばそれまでですが、すごく爽やかな青春ラブコメディーになってます。
よい意味で少女マンガテイスト。

堂上教官がすこし爽やかすぎて男っぽさも薄れているのが残念ですが、まあこれはこれでよいのではないでしょうか。

そもそも原作だって骨太さは感じるけど男っぽい話なわけではないし、違和感をおぼえるところはなかったです。

ひっかかるところは原作でもひっかかった大前提の所だし(苦笑。
それもこのテイストでなら許せるかなーと思ってしまいました。
私における小説とマンガのフィクション許容度ってずいぶん違うんだなーと思いいたりました。
なぜか小説の方が狭いようです。理由はよくわからない。

ともあれ二巻も借りてるので読みます。

図書館戦争LOVE&WAR 2 (花とゆめCOMICS)
弓 きいろ
459218047X


図書館戦争
有川 浩
4840233616


「ギュスタールとイアンカリスの婚姻」

椎堂かおるさん作「ギュスタールとイアンカリスの婚姻」読了。
短編。異世界ファンタジー長編『カルテット』の番外編。本伝よりも時系列的には前の話。

姉を思う幼いシェルが愛おしいです……v

リンクを確認しに行ったら、トップページから短編へたどれなくなっていました……(汗。
私がもたもたとしている(テキスト版をクリエで読んでた)うちに改装されて、一時的にリンクが切れているのだそうです。
そのうち復活されると思いますので、興味のある方は本伝からどうぞv