悲劇企画

藍間真珠さんが主催されている「悲劇企画」に参加させていただきました。

単なるハッピーエンドに終わらない話を集めたリンク集です。
原稿用紙5~100枚まで。

作品の募集期間は9月30日までです←w

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Mac mini、ぽちった。届いた。

これまでMacBookを使用してきましたが、スペック的にもメカ的にも支障が出てきたので、新しいマシンを買いました。

Mac miniたんです。

注文して、三日後に届きますよーメールが夕方来た後、翌日にはもう届いてしまいました。
早ッ!

MacBookで使用していた外部モニタも付属品で繋げられたし、MacBookより占領スペースが狭いし、データ移行も一見何事もなく終わって、うふふw と思っていたのですが、その後大きな落とし穴が待っていたのでした。

メールが使えないよ……。
たぶん、素のまま設定してたら使えるんだと思うのですが、移行してきたデータを読み込もうとすると終わった途端にエラーが出るのです。「索引が壊れています。メールを終了してください」って。
データには支障がないのでメールを再起動したら元に戻りますって出てくるのだけど、再トライしても再々トライしてもエラーです。
ネットで検索していろいろ試してみましたがダメでした。

Photoshop Elements8が起動しないよ……。
いくつかのファイルが存在しないから再インストールしろって命令されるのです。
でも、このアプリ、ダウンロード版だったんだ。そして、バックアップがあると思うんだけどどれだかわからないんだ。
アドビに行っても、もう時代は8じゃなくて存在自体見つかりませんでした。

Mountain Lionには対応してないのかと思ったけど、アプリ対応表を見るとちゃんと8も対応してるらしいし。

もしかしてSnow LeopardからLionを経由せず直にMountain Lionに移行したのがいけなかったのかなー。

こういうときにいつもお世話になるアドバイザーは、まだMountainLionを導入してなくて(人柱になるのが面倒だそうだ)頼りにならなかったです、しょぼん。

応急処置としてメールはサードパーティーのもので代用することにしました。
elementsはしばらく放置。たぶん年末に新たな動きがあるでしょう。

この結論に達するまでにデータ移行をやり直したりアカウントを削除したり、果てはOSの再インストールにまで乗り出してしまったわたし。

かつて超絶不安定だった漢字TalkやOS8や9時代などを思い出してちょっと懐かしくなったりしましたが、疲れてはてはてになりました。もう、あのころとは気力も体力も違う。トシトッタナア。

とりあえず、その他は支障なく動いてるのが救いです。

これからは、これまで内蔵されてたスーパードライブがないので外付けDVDドライブを別途購入することと、メモリを増設することが目標です。

Apple Mac mini/2.5GHz Core i5/4GB/500GB/NO ODD MC816J/A
B005DPEVH0


20120927の購入

リアル書店で巡り合えなかったのでネットで注文しました。

裏切りの杯を干して 上 - バンダル・アード=ケナード (C・NOVELSファンタジア)
駒崎 優
4125012180


以上、購入。

ようやく暑さが収まりましたね。
体力は落ちたままですが気力が持ち直してきたので、よし、と買いに出たのに出ばなをくじかれました。

書影もないのですね。
しょぼん。

「太陽と月の螺旋」

古茶さん作「太陽と月の螺旋」読了。

異世界ファンタジー長編完結済み。
大きな物語なのに大げさにはならず、無駄と隙の無い話運びが素敵。
シリアスな展開のなか、さりげなく個性を主張するキャラクターたちが楽しかったです。

『愚者のエンドロール』

愚者のエンドロール (角川文庫)
米澤 穂信 高野 音彦
404427102X


[Amazon]

読了。

青春ミステリシリーズの第二巻。


折木奉太郎は省エネをモットーとする神山高校一年生。文集作成のため夏休み中に集まった古典部の面々に、部長・千反田えるがとつぜん「試写会に行きませんか」と声をかけた。二年F組の有志による自主製作ビデオの試写会に知り合いから誘われたというのだ。断る理由を見つけられずに同行した奉太郎が見せられたのは、「ミステリー」。ところが殺人らしき事件が起きた途端に映像が終わってしまった。脚本家が倒れて撮影が中断しているというのだ。千反田の知り合い入須冬実の依頼は、この事件はどういう事件なのか、犯人はだれなのかを考えて欲しいということだった。断ろうとする奉太郎の機先を制して千反田が叫ぶ「気になります!」。かくして、古典部は映画の結末を求めて活動を開始したのだった。



面白かったです。

前巻の感想に書いたかどうか忘れましたが、わたしはミステリのトリックには全然興味の無い人です。
本格ミステリはだからあまり読みません。
このシリーズはミステリの入った青春小説という気持ちで読んでます。

主人公・折木奉太郎をめぐるひとびとがとても青春していて、興味深いのです。
かれらが、自分への期待と不安にゆれていて、それが対人関係にも重要な影響を及ぼしているのが、よくわかる。

自分は、何者かになれるかもしれない。
自分は、何者にもなれないかもしれない。

今回初登場の、女帝とあだ名される入須冬実さんは、奉太郎も抱えているそんな心の隙をついてきます。

前作で周囲に認められて期待されてることが、面倒くさいとポーズを保ちながらも、じつはちょっとばかり嬉しかったのだなあ、ホータローw

それと、千反田さんの推進力も馬鹿になりませんね。
ホータローは千反田さんが苦手です。千反田さんが「気になります!」といったことを捨て置くことができないのです。何故でしょうかw このへんの関係も実に楽しいです。

そして古典部のあとのふたり、福部くんと摩耶花ちゃんも、それぞれに存在感を持ってホータローに関わってきます。ふたりのホータローへの容赦ない突っ込みが笑えます。それぞれをタロットカードにたとえて言うあたりも面白かったし。摩耶花ちゃんが文集作りで紙質からフォントにまで気を配っているところ、漫研所属という属性が遺憾なく発揮されててニヤリでした。

あと、ホータロー姉の存在が影の演出者のように見え隠れするところがたまらない。
折木供恵は、さてどこにいたのでしょうかww

アニメでは、道半ばで病に倒れた脚本担当の本郷さんの親友・江波さんが、地味な召使いのような雰囲気を醸しだしてて異彩を放ってましたね。

入須先輩の行きつけなのかお茶屋さんが豪華だったなー。
自主製作映画のロケ地も、寂れていい感じを出してました。
終盤にかけて、ホータローが次第に真実に気づいていくあたりの演出もよかったです。

ほんとに、素敵なアニメ化だったなーとまたしても思うのでありました。

つづきはこちら。
クドリャフカの順番 (角川文庫)
米澤 穂信
4044271038


20120922の購入

発売日に行ったら入荷してなかったので翌日また行ってげっと。

アレクシア女史、埃及(エジプト)で木乃伊(ミイラ)と踊る (英国パラソル奇譚)
ゲイル・キャリガー sime
4150205485


以上、購入。

密林での発売は20日だったので一日余裕見て行ったのに、世間的には21日だったのですね。
というわけでデフォルトが一日遅れの都会に近い田舎では、二日遅れということに。

もしかして、と思って書店員さんに訊ねたら、一軒目では入荷予定無し(おい!)。
二軒目は翌日入荷予定。
で、取り置きしてくれるというので、お願いしました。

あとになってまた行くのかと面倒になったのですが、つぎの入荷のためにもリアルで買った方がよかろうと、二日連続で行きました。

夏バテで体力落ちまくりの身には堪えました。

涼しくなってきたのでそろそろ鍛えなおさねば……。

『泣き虫弱虫諸葛孔明 第参部』

泣き虫弱虫諸葛孔明 第参部
酒見 賢一
4163814809


[Amazon]

読了。

待ちに待った酒見賢一先生による大ボラ三国志の第三巻です。

三巻もものすごく可笑しかったです。

無味乾燥な歴史書と現実から離れすぎな民衆本のあいだの大きな断絶を、現代日本のサブカルチャー的な妄想を燃料に埋めまくってる、まじめな三国志ファンにはお怒りの向きもあるのではないかと心配してしまう、いままでになくこれからも多分ないであろう、珍奇な三国志でありましょう。

小説本を読むときは、物語の中に入り込めば入り込むほど読む速度は増すのですが、この本に限ってそれは無理でした。
だって、笑ってしまうから。
それもくすり、ではなく、ぶはっと吹いてしまう笑いです。
笑うと時が止まり、意識が現実に戻ってきてしまいます。
笑ったことだけが残ってて、それまでのストーリーが一瞬抜けてしまいます。

というわけで、面白さに反比例して読むのに時間がかかる本でした。
小説ではなく、講釈師の語り本というのがより近いのではないかと思われる語り口なのです。

そうして語られるのは、孔明の生い立ちから劉備軍にやっと合流し、ぐんしーの職を得た孔明の物語です。

この巻は、曹操軍の怒濤の進撃を辛くも逃れた劉備軍の多大な損失を悼む大宴会から始まり、メインはついに赤壁です。

そう、あの有名なレッドクリフ、赤壁の戦いが最初から最後までが描かれているのであります。

ここでわたしは初めて知るのですが、赤壁の戦いって史実的な主人公は曹操と周喩なんですってね。
魏と呉の戦いなんですってね。
劉備なんてほとんど関係ないんですってね。

ということは孔明もまた、およびでないということになりはしないでしょうか?

でも、三国志演義には劉備軍とその軍師孔明がちゃっかりと登場し、活躍しているそうな。そういえばあの映画「レッドクリフ」にだって堂々と主役級として出演していましたしね。

史実と物語は、異なってもかまわないものなのですね。

とはいえ、三国志演義は劉備軍を参加させるためにそうとうな無理をしている模様です。
つまり、現実的にあり得ないねつ造エピソードがごまん、というやつです。

このねつ造エピソードを騙る作者の筆がまあ、ノリノリでありました。
劉備が魏と呉のあいだに無理やり割って入れるのはむろん孔明の黒い陰謀の仕業です。
すべてが孔明のせいで狂いだすのです……(と書いてあるのです!w)。

今回、初登場の呉の方々は、かなり豪快というか暴力団ぽいというか、言葉遣いからして日本の西方の、土佐弁なのか広島弁なのか博多弁なのかよくわからない迫力あるなまりで人を脅しまくる、それは凶暴そうなお方ばかりで、さらに内部抗争が激しく、まあ、読んでてびっくりしましたが。

それなのに、いままでよりも話が普通に進むのは何故なのでしょうかw

美周郎こと周喩など、庶民の憧れ、男として一度は周兪に生まれてみたいなど、たいそう普通の(この話の中では)英雄です。

おかげで孔明と劉備軍がいかに常軌を逸しているかが鮮明になりました。
おかしいよ、あんたたち。ぜったいに変だよ。人に迷惑かけるのはもうやめなよ、普通に暮らしなよ。
と、言ってやりたいけど、むりだろうなあ。
人間の言葉が通じそうにないもん……。

だから周喩もおかしくなっていったのね。直感的に敵だと見抜いたところがさすが周喩なのかも。ほかの人たちは劉備軍というか孔明の詐術にだまくらかされて、わけがわからないままにあやつられてるものね。

そんなわけで話は魏対呉ではなく、むしろ周喩対孔明という様相を呈することになります。
同盟したのに、味方同士で足の引っぱりっこです。

味方も飽きれる周喩の殺意にふつふつと笑いがこみあげますw
それもまた孔明の魔の手から呉を守るためなのですが。

最後まで孔明に洗脳されなかった周兪は、やはり三国志一のスタア、なのかもしれないなーと思いました。

しかし、孔明は周喩の上手を行く魔性の変質者なのでした。
ラストシーンは孔明がひどすぎて泣き笑いしましたよ。あわれなり周喩……。

映画『レッドクリフ』を見たのが三巻を読む前でよかった、としみじみするような趣の赤壁の戦いでした。

孔明役の役者さんが自然を愛する変質者に見えなくてほんとうによかったw

つづきがとっても楽しみです。

シリーズは文庫になってます。
泣き虫弱虫諸葛孔明〈第1部〉 (文春文庫)
酒見 賢一
4167773082


泣き虫弱虫諸葛孔明〈第2部〉 (文春文庫)
酒見 賢一
4167801221

『氷菓』

氷菓 (角川文庫)
米澤 穂信 上杉 久代
4044271011


[Amazon]

読了。

現代日本を舞台にした高校青春ミステリ。シリーズ開幕編。


折木奉太郎は高校入学とともに古典部に入部することになった。省エネが身上のかれは姉の依頼で幽霊部員となるつもりだったのだ。ところが古典部の部室には先客がいた。古典部に入部したというやはり一年の千反田えるだ。清楚な女学生という言葉を具現化したかのようなえるは、容姿に見合わぬ好奇心の権化だった。えるの好奇心を満たすためになりゆきで謎を解いているうちに、奉太郎の友人福部里志、里志に片思いする奉太郎の幼なじみ伊原摩耶花も入部した。そして奉太郎はえるからある相談を受けることになった。



アニメがとても楽しかったので読んでみました。
原作も楽しかったです。

かつての少女レーベルの「青春を考えるヴィヴィッドな小説」といううたい文句がぴったりとくるような、繊細な雰囲気。
主人公たちのやりとりにふくまれるさまざまな心の機微がさりげなく読ませます。

ミステリなので謎解きのお話なのですが、謎解きよりも奉太郎とかれをとりまく生徒たちの日々変化し成長していく日常風景と心象風景が印象に残りました。

タイトル名は話の途中で登場する古典部関係のとあるブツの名前です。
これがこの話の最大の謎です。

ところで、(アニメ版を最後まで見たのに)いまだにわからないのが古典部ってなんで古典部なのかってところ。
奉太郎たちの代までには文集を一冊作成して、文化祭で発表するということだけが活動内容みたいになってるのですが、もとからそんな部活だったのかなあ。

アニメと原作の一番の違いは、原作は奉太郎の一人称なので奉太郎の姿がどんななのかは不明だというところですか。

アニメのホータローがかわいくてかわいくてwだってわたしとしては、読みながら脳裏にあのくせっ毛の不機嫌そうな顔を思い浮かべて、「なるほどホータローは千反田さんをこういうふうに評価しておったのか……!」とにやにやしておりました。

ほかのキャラクターもアニメの絵が自然に動いてしまうくらい違和感なかったです。
というか、もうアニメの絵以外浮かんでこないですw

文字ではあらわしにくい部分も丁寧に描かれていて、アニメならではの利点を存分に活かした作品になってました。
原作では絵ではあらわしにくい細部がよくわかりましたし。

幸せなアニメ化だったのだなあとあらためて思いました。

シリーズ第二巻はこちら。
愚者のエンドロール (角川文庫)
米澤 穂信 高野 音彦
404427102X


アニメはこちら。
氷菓 通常版 第1巻 [DVD]
B007RC1MME

『魔使いの悪夢』

魔使いの悪夢 (創元ブックランド)
ジョゼフ・ディレイニー 田中 亜希子
4488019889


[Amazon]

読了。

中世イングランドを舞台に魔使いの修業をする少年と師匠と魔女の素質を持つ少女との関わりと共に、魔王との戦いを地に足のついた文章で描くファンタジー。シリーズ第七巻。


七番めの息子の七番めの息子である少年トムは、魔のものを感じる能力を持ち、魔使いグレゴリーの弟子となった。アリスは魔女の娘だが、トムを魔王の力から守る絆を持っている。ギリシャでの過酷な戦いを終えた三人は、ようやくたどり着いた故郷チペンデンで敵国軍に蹂躙された無残なありさまを目の当たりにした。魔使いの家も焼かれ、代々受け継いできた貴重な文献はすべて失われた。さらに拘束していた邪魔女ボニー・リジーの逃走が発覚。三人は戦火から逃れるため、アイリッシュ海に浮かぶモナ島を目指したが——



面白かったですー。

暗くシビアな状況がつぎつぎに襲いかかるなか、トムは師匠の老いと直面し、アリスとの危うさを含んだ絆はどんどん深まっていき、と、目の離せない展開がつづきます。

痛い、寒い、疲れた、ひもじい、湿気てるという感覚が澱のようにまといつく描写も健在です。

この時代はいったい何世紀なんだろうかという疑問がいつまでも解決されないのが気になるのですが、中世から近世に変わるあたりなのかな? チペンデンを襲った敵ってどういう勢力なんだろう?

いずれにしろ、今回の最大の問題は邪悪な魔女ボニー・リジーなんですが。アリスの母親なんですよねえ。

もうひとつ新たな展開は、シャーマンが登場したことでしょうか。
モナ島に巣くう魔物は人間の生命力を吸い取るバゲーン。
それから離人(アブヒューマン)、鳥魔女が出てきます。

このシリーズ、当初は魔女のことがあまりにも否定的に描かれててトムのお母さんだけが別格というのがちょっとひっかかっていたのですが、アリスが成長するのに従い、作者の意図はべつのところにあるような気がしてきました。

魔使いのグレゴリーはアリスが魔女にならないようにそれはしつこく魔法を禁じ、叱責するのですが、アリスは現実にあわせた実際的な考えから、その場で必要だと思うと積極的に魔女の術を使います。そのことをトムも次第に容認しつつあります。

それに、邪魔女と善魔女という線引きですが、これはもう人間に敵対するかどうかの魔女個人の意志によるもので、魔女の力のありかたとは関係のないことのように思えます。

魔女も魔物も、人間の価値観が区別しているだけで、たぶんにそれは生存競争的な分類なのかなあなどとぼんやりと思ったり。

骨魔女も血魔女も人間にとっては恐ろしい邪悪な存在だけど、それは彼女たちが選んで生まれたわけではないような。あれ、違うのかな。自分が何魔女になるかは選べるのだろうか?

ようするに魔女も魔物も人間も、大自然の一部ってことのような気がするのです。

魔王がどのあたりに位置するのかはまだわからないけれど。

それと、魔王が封印されてる丘の名前がウォードストーンなのは、トム・ウォードと関係があるのだろうなと、いまさら気がつきました。

まさか、ここで話が円環構造になったりしたらどうしよう。どきどきw

あとがきによるとシリーズは全十巻になることが決まったそうです。
それと外伝の短編集も翻訳されるそうです。

調べてみたらすでに一冊刊行されてました。これがグリマルキンのお話なのかな。早く読みたいです。
魔女の物語 (〈魔使いシリーズ〉外伝) (創元ブックランド)
ジョゼフ・ディレイニー 田中 亜希子
4488019897

20120913の購入

ネットで予約してたCDが届きました。

ROLLY&谷山浩子のからくり人形楽団
谷山浩子×ROLLY(THE 卍)
B008HIRP8M


デビュー四十周年記念アルバム第二弾!
うはあ、これはすごい、すごいよ!

なにがすごいかは聴いてみてください……としかいえないです。

わたしはとても楽しいです←現在進行形。

「マルゴ・トアフの銀の鳥」

HAL.Aさん作「マルゴ・トアフの銀の鳥」読了。

未来SF長編。完結済み。

異星を舞台に、飛べない鳥人の青年の葛藤を地球人との交流とともに繊細な文章で描いてます。
小説を読んだわーという気持ちになりました。

『宮廷神官物語 慧眼は明日に輝く』

宮廷神官物語 慧眼は明日に輝く (角川ビーンズ文庫)
榎田 ユウリ カトーナオ
4044491143


[Amazon]

読了。

朝鮮王朝風異世界宮廷陰謀ファンタジー。シリーズ完結編。

やんちゃな少年・天青が、人の心が見える慧眼児として見いだされ、陰謀渦巻く宮廷のなかで兄貴分たちに見守られて成長するお話。

絶体絶命の窮地がなんども訪れたあげく、さまざまな謎や人間関係が明らかになって、はらはらどきどきの果ての大団円でした。

たいへん安心して楽しめる、上質の娯楽小説だったと思います。
陰謀劇のもととなる登場人物の過去や信念、感情などがきちんと描かれてて、それぞれに説得力がありました。

かなり陰湿な出来事もありましたが、それをも包みこんできれいにまとめあげ、作品全体のテーマにきちんと回答があたえられて、読後感がたいそうしあわせでした。

あー、面白かった。
ばらばらになりかけた仲間がもとどおりに戻れたし。
苑遊さんはやはりヤンデレだったw
鶏冠はさんざんな目に遭いましたがかれも最後には救われて。
よかったです。

ラスト、数年後の宮廷の様子をにやにやしながら読みました。
櫻嵐姫にびっくりした!
いったいお相手は誰なんだろう?www

シリーズ開幕編はこちら。
宮廷神官物語―選ばれし瞳の少年 (角川ビーンズ文庫)
榎田 ユウリ カトーナオ
4044491046

「水面の月を抱く国」

橘 塔子さん作「水面の月を抱く国」読了。

異世界のようなファンタジーのような宮廷群像劇、長編完結済み。

砂漠のオアシス都市の設定がこまやかで宮廷ドラマも安心して楽しめました。
謎めいた美形楽師は言わずもがなですが、個人的には歌姫が好きv

20120908の購入

予約本を受け取りに行ったついでに本屋に寄り道。

退出ゲーム (角川文庫)
初野 晴
4043943717


以上、購入。

『千年ジュリエット』を読んでたら読み返したくなって、つい買っちゃいました。
再読したら布教するんだー。
わたしにはめずらしい現代日本もののお勧めだ。←つまり周囲は常識人ばかりであるww

『千年ジュリエット』

千年ジュリエット
初野 晴
4048742272


[Amazon]

読了。

全国大会を目指す弱小吹奏楽部の初心者フルート奏者女子とホルン奏者男子を中心に、高校生活で起きる事件を描く短編連作ミステリ。ハルチカシリーズ四作目。

収録作は以下の通りです。


イントロダクション
エデンの谷
失踪ヘビーロッカー
決闘戯曲
千年ジュリエット



前巻の『空想オルガン』で夏の大会を燃焼しきった吹奏楽部の、次のイベントは文化祭です。
腑抜けになってぼんやりとすごしてたチカちゃんはすっかり浦島花子ちゃん状態。
清水南高校の文化祭が、周辺地区高校生たちの注目を集める特別なものになっていたことも知らなかったのでした。

というわけで、今回は文化祭にまつわり起きる日常ミステリの短編集です。
冒頭に登場した人物に度肝を抜かれて、あっというまにひきこまれてしまいました。

とても面白かったです。

小さな空間でけっこうスケールの大きなことがさりげなく起きるのが、このシリーズの特色ですね。

一番スリリングだったのは「失踪ヘビーロッカー」かな。
「エデンの谷」はへそまがりなしみじみ感がいとおしい。
「決闘戯曲」はシリーズ一巻の『退出ゲーム』の面々が再登場。(マヤwww)
「千年ジュリエット」は主役二人が完全に脇役で、意外なところに話がリンクしています。これもしみじみ切ない系の話です。

チカちゃんの漫才相手はハルタから芹澤さんにバトンタッチされた模様です。
芹澤さんはわたし好みのかわいいツンデレさん。
ハルタもヘタレぶりと名探偵ぶりを遺憾なく発揮してます。

草壁先生の過去は、スナフキンにすっかりさらわれてしまいましたが。←読んでのお楽しみです。

文化祭ということもあって、これまで出演したゲストキャラがそこかしこでそれぞれの姿を見せてくれるのもたのしかったです。

個人的には生徒会長の日野原君が興味深かったです。
「フルメタ」の林水先輩に通じるものがあるようなw
こんな生徒会長、現実にいるのかなあ、いたら面白そうだなあw

キテレツな事件や人格とスピーディーな展開のおかげで雰囲気は明るいですが、作品のテーマは真摯で重たく、ずしりとひびく言葉がいくつもありました。
とくにスナフキンの言葉はつよかったです。さすがスナフキン。

これからの吹奏楽部の成長がますますたのしみです。

シリーズ開幕編はこちら。
退出ゲーム (角川文庫)
初野 晴
4043943717

20120906の購入

リアル書店で出会えなかったのでネットでぽちりしました。

イセングリムの夜警
紫堂恭子
4022140976


以上、購入。

えー、きちんとデータを見てなかったわたしが悪いのですが、この本「1」てノンブルがうってあります。
一巻完結ではありません。
ネット書店のテキストデータには書いてないですけど、画像にはきちんと写ってます。

ま、面白ければ何の問題もないのですが←期待が願いに代わった瞬間。

『ノーマジーン』

ノーマジーン
初野 晴
4591126145


[Amazon]

読了。

天才革職人の残した鞄の修理をしながらほそぼそと暮らす孤独な若い女性と、介護ロボットの代わりにやってきた知能のあるサルの日々と育まれていく友情を描く、寂しさとぬくもりの距離がせつない近未来ミステリファンタジー。


シズカは天才革職人桐島悟の技術を唯一受け継ぎ、彼の残した今は高額で取引される革鞄の修理をして糊口をしのいでいた。下半身不随でひとり車椅子生活をする彼女に介護ロボットが当選し、到着を待ち受けていたところ、やってきたのは小柄な子供――いや、赤毛のサルだった。子供程度の知能のあるサルは言葉を理解し、自分をノーマジーンと名乗り、介護の仕事をしたいという。半信半疑ながらその場の雰囲気にのせられたシズカはノーマ・ジーンに同居を許可する。終末論を唱える新興宗教が巨大な勢力を形成している荒廃した未来で、シズカとノーマジーン、ふたりの日々が始まった。



ハルチカシリーズの作者さんの単発作品です。
面白かったです。

設定はSF。展開はミステリ。読後感はファンタジーでした。

複雑で虐げられた生い立ちからひどく警戒心の強い性格に育ち、唯一の理解者を失って、仲介者や依頼人ともいっさい顔を合わせないまま、孤独に生活する若い女性、シズカ。

それが、いきなりやってきた子供(いや、サルだけど)に生活を引っかきまわされて、でも子供の無邪気さや優しさにこわばりきった心をときほぐされていく、というのは、『赤毛のアン』のアンとマリラの関係を思い出させられました。(アンはマリラ視点で読むとすごく泣けるのですよ。)わたしの一番の弱点パターンですね……。

シズカの生活のリアルなディテールとノーマジーンの無邪気で迷惑なキャラクターが、とても楽しかった。

革職人の仕事も興味深かったです。
革といってもいろんな革があるのねー、とか、それぞれの革の特性とか。
まったく知らない世界だったですね。

シズカの生活の背景となっている、荒廃した世界はすでに現代に現れている兆候をそのまま敷衍したもので、驚くようなことはないけれど具体的なのでリアリティーが素晴らしいです。いや、ディストピアなので素晴らしいとはとてもいえないんだけども。

そのうえに社会的な事件がたくさん織り込まれていて、これはちょっとやりすぎかなとも感じましたが、この物語が現代からつながっているというリアリティーに貢献しているようにも、反対に象徴として機能しているようにも思えて、不思議な感覚になりました。

今は亡き桐島氏との生活とノーマジーンとの生活がオーバーラップするあたりは、しみじみしたなあ。

とにかく、この話はわたしにはしみじみするところが多い話でした。

ハルチカシリーズと比べると、単発のアウトローぽい話に近い雰囲気でしたが、主人公が女性だったからか、それほど殺伐としていないのもよかった。そして、女性視点なのにすっとぼけたようなぶっきらぼうさがあって、これはチカちゃんぽかったですが、べたべたしないのも魅力でした。

こちらはタイムトラベルミステリで中世イングランドものです。
トワイライト・ミュージアム (講談社ノベルス)
初野 晴
4061826506

『キッチンぶたぶた』

キッチンぶたぶた (光文社文庫)
矢崎 存美
433474883X


[Amazon]

読了。

見た目と中身のギャップありまくりの中年男性山崎ぶたぶたの、ほのぼのメルヘン短編シリーズ。第十二冊目だそうです。


初めてのお一人様
鼻が臭い
プリンのキゲン
初めてのバイト

あとがき



毎回、ぶたぶたというキャラクターだけが共通なお話なので、どこから読んでも大丈夫なシリーズです。
こういうのがメルヘンていうのかなと、ちらりと思ったりしました。
由来や存在理由などを問うてはいけない絶対不可侵の存在が肝のお話。
ファンタジーの事象にはその世界における理由がきちんとありますからね。

閑話休題。

これまでいろいろな職業をなりわいとしてきましたが今回のぶたぶたは洋食屋さん。

日常生活のちいさな出来事がぶたぶたとかかわることでキラリと光る一瞬になる。
そしてちょっと、いや、かなり幸せになれる。

その度合が今回は結構高かったかなと思いました。
あまり深刻な話が出てこなかったからかな。

舞台が舞台なので期待してましたが、期待通りに食欲の湧くお話たちでした。
ぶたぶたのつくる洋食メニューのなんと美味しそうなこと。
ほとんど夜中に読んでてお腹は空いていないのに、出てくる食べ物全部食べたくなってくる!

アップルパイの時もそうだったけど、ほんとうにほんとうに美味しそうなんですよねー。

もちろん、ぶたぶたとの第一種接近遭遇を果たす人々の顔を見る(?)のもとてもたのしかったです。

シリーズはすでに続刊が出ている模様ですが、もう、どれを読んだのか読んでないのかわからない状態になっております。刊行された順番がわからない(苦笑)

とりあえず、今年の夏に出たものだから、これは読んでないと思う。
ぶたぶたカフェ (光文社文庫)
矢崎 存美
4334764363

20120831の購入

発売日なのでリアル本屋に突撃しました。

月の輝く夜に/ざ・ちぇんじ! (コバルト文庫)
氷室 冴子 今 市子
4086016680


以上、購入。

もう新刊はないのだと思っていた氷室冴子の、単行本未収録作品に代表作の『ざ・ちぇんじ!』をあわせた作品集です。

棚差し一冊しかなかったので見つけられてよかったー!

それから売り場を眺めてて、とてもとても気になった本が一冊。
うたう百物語 Strange Short Songs (幽ブックス)
佐藤弓生
4840146691


作者さん、短歌の方だったような……?
と思ったらやはりそうでした。
わたしの読んだのはファンタジーな短歌だったけど、ホラーの方にゆかれたのですね。
読んでみたい……。