20130225の購入

ネットでぽちった本が届きました。

ケルト神話ファンタジー 炎の戦士クーフリン/黄金の騎士フィン・マックール (ちくま文庫)
ローズマリー サトクリフ Rosemary Sutcliff
4480430229


以上、購入。

最近感想を全然書いてませんが、本はちまちまと読んでおります。
ただ、再読ブームで再読ばかりしているため、記事にならない……;
ル・グウィン「西のはての年代記」は何度読んでもよいです。

20130220の購入

久しぶりに駅前まで出かけたのでリアル書店に寄り道しました。

ソフロニア嬢、空賊の秘宝を探る (英国空中学園譚)
ゲイル キャリガー sime
4150205515


以上、購入。

なんとなく出不精であとまわしにしていたら、新刊のあれもこれもお店にはありませんでした。
……って、入荷したかどうかも怪しいのですが;

最近購買意欲が減退中なのはなんでだろう……orz

『空の都の神々は』

空の都の神々は (ハヤカワ文庫FT)
N・K・ジェミシン 佐田 千織
415020537X


[Amazon]

読了。

世界を支配する一族の後継者争いに巻き込まれた娘が、敗れて使役される神々と出会い、王宮の陰謀の中で試行錯誤する、異世界ファンタジー。

面白かったです。

神々の戦いに勝利した昼の神〈天空の父〉イテンパスを崇め、敗れた神を兵器とする権限を与えられて世界を支配するアラメリ一族の、空に浮かぶ宮殿都市スカイ。

アラメリの世継ぎだった母親を持ち、その母の死後、突然祖父であるアラメリの長に呼び出された娘、イェイナがヒロインです。

祖父デカルタは自分の後継を決める日を目前に控え、その候補の中にいきなりイェイナを放り込んだのでした。

イェイナの母キニース廃嫡の後、候補と目されてきたのはイェイナのいとこのふたりです。
そのうち従姉妹のシミーナがその弟レラードを圧倒しています。

アラメリ一族は苛烈で容赦ない性格を受け継いでおり、突然権力争いに巻き込まれたイェイナは孤立無援のなか手探りで生きのびなければならなくなりました。
そしてイェイナはもうひとつ、母を暗殺した犯人探しを決意していました。

その彼女の前にあらわれたのが、イテンパスに敗れ、人間の肉体に拘束されている神々です。

アラメリ一族から解放されるために、かれらはイェイナに協力を申し出てきたのです。

嘘と真と沈黙の間でされる駆け引きの中、イェイナはイテンパスの兄である夜の神ナハドに魅了されていくのですが……。

華麗な神々の千夜一夜を想像していたので、それとは若干違いました。
でも、宮廷での命を懸けた駆け引きや、異世界の異世界らしい社会システムや歴史が作り込まれている物語世界や、肉体に拘束された神々のそれぞれが魅力的で、どんどん読んでしまいました。

この世界にもともとあった三神のしくみが興味深かったです。
夜と昼、そして黄昏。
夜は変化を促し、昼は規律を重んじ、黄昏は生み出していく。

三神の戦で死んだとされる黄昏の神エネファの落とし子たちの生まれた経緯は、なんとなくタニス・リーの『闇の公子』を彷彿とさせました。

そもそも、メインのイェイナと夜の君のロマンス……がちょっとタニス・リーぽいかなと思うのですが、文章の平易なこと、全体的な明晰さなどの要素が物語をもっと理性的な雰囲気にしていますね。

魔法がふんだんに出てくるのに、それが昇降機などで表現されるため、一見するとSFみたいな感じを受けたりもしました。

しかし、このクライマックスと結末は、ファンタジーでなければムリでしょう。

わたしがツボだったのは「神々の味」という表現です。
面白いというか、納得というか、なるほどでしたw

読み終えた後、神話の時代の終焉だなーと、余韻に浸りました。

この話には続編があり、翻訳も既に出ています。
入手済みなのでそのうち読みたいと思います。

世界樹の影の都 (ハヤカワ文庫FT)
N.K. ジェミシン N.K. Jemisin
4150205507

『雨の日、ぼくは釣りに行く』

雨の日、ぼくは釣りに行く
図子慧
B00BC3G9HM


ちょっと不思議な青春小説。

しばらく新作を拝見していなかった作者さんの、個人出版本。
わたしとしては、初めて購入したKindle本です(無料セール中でしたが;)。

鬼畜系眼鏡美少年に追いつめられていく女子高生ヒロインの心理サスペンス風味の恋愛ものに、正体不明の釣り人という不思議要素が違和感なく絡まってくる、作者さん独特の雰囲気が味わえるお話でした。

なんといっても、この作者さんの持ち味は男のシャープな色気です。
なにげないしぐさや身体の描写から、フェロモンがむんむんと立ちのぼってくる。

サディストの態度に隠された、ヘタレだったりかたくなだったりする心理的な弱さ、人間的欠落にも、ヒロインと一緒に魅力を感じてしまいます。

現実には、こんな男絶対に願い下げだと思うのですがねえwww

ところで、この話、『禁猟区』のタイトルで刊行された本に併録されていたそうです。
『禁猟区』は買って読んだはずなのに、まったく覚えていなかった自分に、毎度ながらかなりがっかりいたしました。トホホ。

絶版ですが書影があったので載せてみます。
禁猟区 (集英社スーパーファンタジー文庫)
図子 慧 須賀 邦彦
4086132850

『封殺鬼 クダンノ如シ 中』

封殺鬼 クダンノ如シ 中 (ルルル文庫)
霜島 ケイ 也
4094522212


[Amazon]

読了。

第二次大戦前夜の日本を舞台に、陰陽師の一族の長である少女とその使役鬼が活躍する伝奇小説シリーズ、「クダンノ如シ」の中巻。

ツンデレヒロイン、女学校に潜入す、の第二巻です。

女学校にひそむ謎と、軍部との関係を探りつつ、の展開なのですが、ふつうの女の子とはほど遠い育ちの桐子ちゃんが、ふつうの女の子の生活になじもうと、不器用ながら努力する姿がいじらしくて、楽しかった〜。

ひそかに想う武見くんに近づく女性に嫉妬してみたり、実家からのお見合い話が山のように襲ってきたり。

そのはてには驚天動地の真実があかされたり!www

帝華女学院のなりたちとか穂積家との関係とかはまだまだ謎ばかりな感じですが、桐子ちゃんとその周辺のお友達関係にはちょっと進展がありました。

世間的には五一五事件が起きたりもしています。

いったい、この話はどこへ向かっていくんだろうな〜。

時代的にきな臭くなるのは仕方ないのですが、雰囲気がなんとなく今に重なるのがイヤな感じです。

お話はとても面白いので、完結編を速く読みたい。
もちろん、世間ではとうに刊行されております。

封殺鬼 クダンノ如シ 下 (ルルル文庫)
霜島 ケイ 也
4094522336

「伯爵家の秘密」

BUTAPENNさん作「伯爵家の秘密」読了。

異世界歴史ロマン長編、本編完結済み。

出生詐称の王室陰謀ものです。
脇役まで丹念に描かれた配慮の行き届いた大きな物語でした。

シリアスなドラマが主役の明るさにコメディー化してて楽しかった。
主役カップル、かわいいです。

20130207の購入

新刊を買いにリアル書店に行きました。

銀河へキックオフ!!3 完結編 (集英社みらい文庫)
川端 裕人 金巻 ともこ TYOアニメーションズ
4083211393


いとしのムーコ(1) (イブニングKC)
みずしな 孝之
4063524159


以上、購入。

めあては『銀河へキックオフ!!』ノベライズでした……!
テレビアニメも最終回まであと少し。
ノベライズはひと足早く完結です。
面白かったー。はやくアニメを見たくなりました。

相当ハマっております、わたしwww

『ホビットの冒険』上下巻

ホビットの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)
J.R.R. トールキン J.R.R. Tolkien
4001140586


[Amazon]

読了。

平和な日常を愛する小人族ホビットが、魔法使いの勧誘により大きな冒険の旅に出る、壮大な背景を持った知恵と魔法の冒険ファンタジー。『指輪物語』の前日譚。


ホビット庄の袋小路屋敷で平穏な生活をしていたビルボは、ある日、伝説の魔法使いガンダルフから冒険の誘いを受けるが断った。ところがその後、見知らぬドワーフたちがつぎつぎと訪れて、飲み物食べ物を要求した。最終的に十二人になったドワーフに困惑するビルボの前に、ガンダルフがあらわれた。かれらはガンダルフの紹介でやってきたのだ。ドワーフたちはこれから自分たちの故郷に埋もれている宝を取り戻すたびに出るという。ついては旅の同行者のひとりとしてビルボを推薦されたので、一緒に来るかと訊ねてきた。逡巡したすえ、埋もれていた冒険心が首をもたげてきたビルボは、危険な旅と承知しつつもともに旅立つことになった。




映画版『ホビット』の第一部を観に行きまして、それがとても楽しかったのと、話を全然覚えてなかったことに気がついたのとで、再読してみることにしました。

面白かったー!

『指輪物語』とおなじ世界が舞台であることの深みをそこかしこに感じさせつつも、それにこだわらない軽快なお話です。

とくに、シリアスだった『指輪』にくらべるとコミカルなシーンや言い回しが多くて、それはたぶん登場人物が伝説を背負った王やなにやらではないからだろうと思いますが、とにかく、ドワーフが十二人いる、そのことがすでにネタになってる文章がとても楽しかったです。

ビルボがとっても凡人で、いつも食べ物のことや自分の温かな家のことを懐かしがってるのに、いざというときには懸命に知恵を巡らして窮地を切り抜けていくのもよかった。

ドワーフたちの個性もいろいろで、とくに一行の統率者トーリン・オーケンシールドの際立った頑固さには、いろんな意味で参りましたw

あちこちで窮地に陥るドワーフたちは、気の毒なんだけれど、どこか可笑しみをさそうのですが、それはかれらがとっても人間臭いからだろうなと思います。

父祖の王国を取り戻したいという願いは、宝物をわが物にしたいという欲と背中合わせです。
宝については人間もエルフもおんなじような態度なのが、この話の親しみやすさになってるんだなー。

その象徴がドラゴンなのでしょうか。
ドラゴンは、いかにも西洋のドラゴンらしくて、これも楽しかったです。

……とこれ以上書くといろんな意味でネタバレなので止めておきます。

なにしろ、映画はまだ第一部が公開されたばかりで、第三部まであるというのです。

映画は、原作では省略されている、歴史的な背景や中つ国のほかの場所での動向まで織りこんで、壮大な雰囲気になってました。

……が、やはりネタバレはネタバレなので、第二部の公開までに読んだ記憶を抹消しておきたいと思いますw

ホビットの冒険〈下〉 (岩波少年文庫)
J.R.R. トールキン J.R.R. Tolkien
4001140594

『炎路を行く者 守り人作品集』

炎路を行く者 —守り人作品集— (偕成社ワンダーランド)
上橋 菜穂子 二木 真希子 佐竹 美保
4035403806


[Amazon]

読了。

『精霊の守り人』に始まる、土の香りただよう異世界ファンタジーシリーズの、番外作品集。


炎路の旅人
十五の我には

あとがき



中編と短編を収録した作品集です。

「炎路の旅人」は、『蒼路の旅人』で新ヨゴ皇国の皇太子チャグムをさらったタルシュのヒュウゴの生い立ちを描いた中編。

ヨゴ皇国のエリート武人〈帝の盾〉の父を持つヒュウゴが、タルシュによる征服で家族を失い、最下層のひとびとのなかで育っていくさまが、じつに臨場感たっぷりに描かれていました。

本編ではあまり語られなかったタルシュによる支配の実態や、被支配者になった枝国のひとびとの状況が、興味深かったです。

そして、最下層のひとびとにとっては、最高権力者がだれになろうと境遇にはあまり変わりがないのが、悲しかったです。

最下層のひとびとの暮らしは、とてもていねいに描かれていて、いきいきと目に浮かびました。
魚取りの親子や底辺の飯屋もそうですが、暴力団まがいの若者たちの勢力争いとかやけにリアルです。(セリフが昔のヤクザ映画ぽいような古めかしさですがw)
もしかして、作者さんのフィールドワークがあれこれ活かされているのかなあと思ったりしました。

しかし、タルシュのヒュウゴくん。
冒頭でてきたときに誰だかわからなかった;
本編との関係は作中でも説明されてるんですけど、私自身の記憶がまったく結びついてくれなかったのが困りものでした。ええ、最後まで;

「十五の我には」は、十五歳のバルサが意気がっているときのお話。

バルサにもこんなに青い時があったのですねえ。

それにつけても、バルサの養父ジグロはつくづく懐の大きな人だったんだなとしみじみします。

理不尽すぎる運命を自ら受け入れて、けして腐ることなく、つねに穏やかに、バルサをきちんと護り育てつづけたんだものねえ。

こういう男性はどうやったら育つのでしょうか。
方法があるならぜひ教えて欲しいものです。
甥っ子に適用したいwww

というわけで安定した面白さでした。
「炎路の旅人」がネタバレになってるので本編読了後に読むことをお勧めします。

シリーズ開幕編はこちらです。

精霊の守り人 (新潮文庫)
上橋 菜穂子
4101302723

『封殺鬼 クダンノ如シ 上』

封殺鬼 クダンノ如シ 上 (ルルル文庫)
霜島 ケイ 也
4094522182


[Amazon]

読了。

第二次大戦前夜の日本を舞台に、陰陽師の一族を統べる少女の巻き込まれる怪異な事件と不器用な恋を描く、伝奇シリーズ「封殺鬼」の新作。上中下の上巻。

シリーズの何作目なのか、数えてみようとしたのですが、えーと……。
最初のシリーズは現代物で、その合間に過去編が挟まってて、そのなかに今のシリーズの桐子ちゃんが出てくる作品もあって、時代を過去に移してのシリーズ再開にあたりその過去編があらたに刊行し直されたりしたので、今のシリーズのカバーに書かれてるタイトルだけなら、五作目なのですが……。

年表でもあればいいのに……。

説明に困るシリーズですが、とっても面白いです。

ひたひたと湿気を感じる日本的な風情のある言葉遣いに、キレのあるアクション描写で、文章的にも大好きな作品であります。

それと、軍部の台頭でどんどん不穏になっていく日本の、時代の空気や風俗が感じられるなかで起きる、怪異な事件の描写がとても不気味で、わくわくします。

今回は、なんとヒロイン桐子ちゃんが女学校に潜入、ということで、なかなか新鮮な展開になってます。
しかも、女性キャラがメインであらたに二人も登場。
いきなり親友宣言されて戸惑う桐子ちゃんが可愛いです。

なんとなく、作品全体のテーマが友人みたいだなと思ったりしました。

「友人」の定義って、人それぞれだよなーとも思ったり。
たとえば「知り合い」と「友人」の境目ってどのあたりなのかしら。
奥深いな「友人」の世界……。遠い目。

それにしても、桐子ちゃんはほんとうに可愛いなあ。

桐子ちゃんのツンデレっぷりはあいかわらず、とてつもなく可愛いです。
武見くんだけでなく、誰に対しても、ツンデレなんだものwww

そうしてすこしずつ人生を豊かにしていく彼女を見守る、平安時代から生きてる鬼たちの存在が切なくてねー(涙。

小さい小さいと思ってた女の子が、いつのまにか恋をするお年ごろになってたのを認識して、じたばたする聖(鬼の片割れ)の気持ちが、いつになくしみじみと胸に迫ってしまって、泣きそうになってしまいました。

人は成長して、歳をとっていくものなのですよねー。

歳をとっても成長しないものにはならないように、がんばらないとねー。

既に刊行済みのつづきがはやく読みたいです。

封殺鬼 クダンノ如シ 中 (ルルル文庫)
霜島 ケイ 也
4094522212