20130530の購入

ネットでぽちりした本が届きました。

幽谷町の気まぐれな雷獣 (レガロシリーズ)
森崎緩 冨士原良
4781608019


以上、購入。

久しぶりにギフト券を頂いたので歓喜してさっそく使わせていただきました。
拙宅でぽちりしてくださった皆様、どうもありがとうございます。

『緋色の十字章 警察署長ブルーノ』

緋色の十字章 (警察署長ブルーノ) (創元推理文庫)
マーティン・ウォーカー 山田 久美子
4488273092


[Amazon]

読了。

フランスののどかな村で起きた殺人事件を、村でただひとりの警官にして警察署長が捜査する、風光明媚な小村の風景に悲惨な歴史がうかびあがる、歴史観光警察ミステリ。

フランスが舞台ですが作者はイギリス人のベテランジャーナリストだそうです。

それで色々と腑に落ちました。

とにかく、フランスのサン・ドニという村の描写がはんぱなくこまやかです。
壁画で有名なラスコー洞窟はここにあるそうです。
美しい景観や、親しい近所付き合いや、四季折々の生活の営み。
もちろん、美食に関する文章も盛りだくさん。
女性の話題もそこかしこに。

ひとことでいえば、アラフォー警察署長ブルーノの、優雅な独身生活。

イギリス人はこういうフランスに憧れてるんだろうなー。なるほどー。

事件は一人暮らしのアラブ系移民の老人が、鉤十字の傷を刻まれて殺されていた、というもの。

フランスの豊かな田舎生活に目をくらまされていましたが、意外にもシビアな背景を持つ事件でした。

北アフリカとフランスの歴史的な関わりについて、すこしお勉強させてもらった気持ちです。

サッカーのフランス代表だったジダン選手がアラブ系であることに関心を持たれたら、読んでみてもいいのではと思いました。

『天冥の標 I メニー・メニー・シープ上』

天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)
小川 一水
415030968X


[Amazon]

読了。

入植三百年後の植民惑星を舞台に、弾圧を強める権力者とそれに虐げられる人々の相克を描く、遠未来SF。シリーズ開幕編。


着陸時の事故により地球とのつながりと多くの技術を失って、文明後退が進んでいる植民惑星メニー・メニー・シープを舞台に、なにかを画策する支配者と、かれらに虐げられる労働者たちの苦境を描く、群像劇です。

地球から遠く離れた植民惑星を舞台にしていながら、技術レベルは現代より低め。
社会システムは総督という専横者の存在する名だけの民主主義。
なので、読み出すハードルはそれほど高くないと思いました。

視点人物は、首都の大学を出ながら故郷に戻って開業医をしているカドム。
遺伝子操作で酸素呼吸を必要としない身体を持つ《海の一統》の若きリーダー、アクリラ。
植民地議会の女性議員エランカ、などなど。

スピーディーに切り替わるさまざまなひとびとのストーリーによって、この惑星の社会システム。そのかかえている問題が浮かび上がってきます。

エネルギー資源のない惑星に入植しちゃったというのが最大の問題なメニー・メニー・シープ。
唯一電気を生み出せるかつての植民船を独占している総督府が、発電炉の不調を理由に理不尽に配電制限を強化しはじめたことによりひとびとの暮らしは逼迫しています。

必然的に不安定となった社会を慰撫するどころか不満分子への弾圧を続けていく総督府への不信、反発、怒り、が作品基調。

これって、革命小説なのかな……?

謎の感染症による感染爆発の恐怖や、謎の生物や、新天地を目指す試みや、先住民の虐待や、アンドロイドの人権問題やと、素材てんこ盛りでがんがん進んでいくお話にどんどんページをめくってしまいました。

描写はいらないので、はやく話の先を知りたい、とわたしが思う本は珍しい。

というわけなのではやく下巻を手に入れようと思います。

天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)
小川 一水
4150309698

『烏に単は似合わない』

烏に単は似合わない
阿部 智里
4163816100


[Amazon]

読了。

第十九回松本清張賞受賞作品。

……ということを読了後に知って「えええええーーーー!」となりました。

装画が少女小説で、中身も途中までは少女小説で、途中でミステリになって驚きましたが、まさか松本清張を冠した賞の受賞作品であったとは。

ギャップがありすぎた……。

お話は、王の後継者である若宮のお妃選びのために後宮に集められた四人の姫君たちをめぐる権力闘争です。

視点人物が急きょ姉の代理でやってきた世間知らずな箱入り姫で、自然彼女にふりかかる試練と、自覚されていく恋心が描かれていくわけですが。

わたしとしては、この山内という世界が、金烏を王に頂き、その子孫である八咫烏の住まうところである、という設定がなんとも落ち着かなくてですね。

出てくるキャラクターはみな人のなりをしており色とりどりの衣を身につけ、その生活スタイルは平安朝の貴族めいてるのに、実体は烏。

烏たちはじぶんたちが「人型」をとっていると自覚している。
さらに、「人型」をとれなくなった烏たちは「馬」として使役されるらしい。

烏しかいない世界で、「人」「馬」という概念はどこからやって来るのでしょう。

……わからんwww

という、話としては前提条件のところでうろうろしてしまいまして、そうするうちに終盤になっていきなりの謎解き展開に「えーーー、これミステリだったんだーーー」となりまして。

だったら、烏でなくてもよかったんじゃないのかな。
ふつうに、人間の暮らす平安朝の後宮小説でも。
四季の宮を使いたいなら、平安朝風異世界ででも。

とりあえず、前半の少女小説バージョンはふつうに面白かったです。

ミステリとしての善し悪しは、ミステリ音痴のわたしにはわからないです。

『ぼくの歌が君に届きますように』

ぼくの歌が君に届きますように―青春音楽小説アンソロジー
天野 純希 大島 真寿美 風野 潮 川島 誠 小路 幸也 丁田 政二郎 ジャイブ
4591112004


銘打ってある通りの、「青春音楽小説アンソロジー」です。
収録作品は以下の通り。


peacemaker 1974年の赤星祭 小路幸也
ティーンエイジ・ライオット 天野純希
晴れた空に、ブラスが響く 風野潮
ド派手じゃなけりゃロックじゃない! 丁田政二郎
カモメたちの歌 川島誠
ピエタ 大島真寿美



すべてお初の作家さん。
大島真寿美さん目当てで借りてみました。

前半四作がポップで輝く青春でなんとなくラノベなかんじ。
後半二作はクラシックな青春で文学の感じ。

わたしは「ピエタ」が好きかなー、ということで目当て作品が外れでなかったのでよかったです。
ヴィヴァルディの時代のヴェネツィアが舞台なのにはびっくりしましたが。

「カモメたちの歌」は昔の吉田秋生を彷彿とさせるグレイで繊細な感じがわりと好みかも。

読んでいて、ロックでジミヘンは基礎教養なんだなーとしみじみしました。
この本の後に読んだマンガにも出てきましたよ、音楽ものでもないのに。
パーブル・ヘイズ、今度聴いてみようと思います。

20130513の購入

発売日に本屋に突撃。

かみのすまうところ。(2) (KCデラックス)
有永 イネ
4063768198


以上、購入。

さすがにまんがだけは発売日にゲットできますね。
雑誌扱いだからでしょうか。
このところ空振り続きだったので素直に嬉しいです。

早速手に入れられたので、早速読みふけりました。
とっても面白かったです。

『ラブオールプレー 夢をつなぐ風になれ』

(P[こ]4-3)ラブオールプレー 夢をつなぐ風になれ (ポプラ文庫ピュアフル)
小瀬木 麻美
4591134644


[Amazon]

読了。

バドミントンがつなぐ人との絆によって成長していく少年の姿を描く、青春小説。
『ラブオールプレー』シリーズの第三作。


旭川でバドミントンに打ち込んでいた中学生横川祐介は、父親がもたらしたトラブルから逃れるため、母親とともに北海道を去ることになった。民間団体の助けによって横浜に身を落ち着けることになった母子は、横浜湊高校のバドミントン部監督を紹介され、祐介は高校進学とバドミントンどちらも断念せずすむことになった。入学前から湊のバド部で練習を始めた祐介の目の前に、ある日、中学日本一のプレイヤー遊佐賢人が入学希望者としてあらわれた。一度試合がしたいと憧れていた遊佐の出現に、祐介は運命といってもいいような心の高ぶりを覚えていた。



バドミントンをメインに躍動する青春小説シリーズ。
第三作は、やっぱり横川くん視点のお話になりました。

遊佐くんメインの二作目で「旭川二中の横川」で名前が通った横川くんが、なぜ、どのようにして横浜にやってきたのか、というところから始まります。

それから横浜湊での、ダブルスのパートナーとなる遊佐賢人との出会いと飛躍の予感、後輩たちの入学に期待通りの快進撃と、これまでのストーリーの横川くん視点と、二作目の後の話である遊佐くんの復帰戦からが同時進行で描かれていきます。

横川くんが苦労してるんだろうなというのは想像していましたが、なんか三面記事ぽい原因で話の雰囲気にそぐわない気がしました。NPOとかの援助のおかげでなんとか地に足がついたかなーという。

横浜湊での話になってからは、ぐんぐんと引き込まれていきましたが。

遊佐くんと横川くんの関係が、今回の読みどころです。
横川くんは遊佐くんを前に自分の限界を知りますが、同時に遊佐くんとともに歩んでいくことに大きな可能性を発見します。
そして、そのことに魅力とやりがいを感じるのです。

それからは、横川祐介にとって遊佐賢人はなくてはならない存在となるわけですが。
遊佐くんにはシングルスというメインの活躍の場があるわけで。

横川くんは天才のパートナーであることへの自信と覚悟をいつも問われているような気持ちなのかもしれませんね。

ダブルスのパートナーの、プレイスタイルだけでなく性格に関する相性など。
横川くんと遊佐くんだけでなく、ツインズや亮くんと岬くんなどのほかのいろんなペアのさまざまな形が描きわけられているところが、面白かったです。

バドミントンをつづけることによって、人間関係がひろがっていき、いったん切れたかと思われていた絆がまた確かめられたりするのも、よかった。

それから。

二冊分の積み重ねのおかげでキャラクターの存在感がものすごく増していて、楽しいシーンがたくさんありました。

天才プレイヤー遊佐くんは、もともと天然面白キャラだなと思ってたけど、苦労人の横川くん視点で見るとさらにおぼっちゃま育ちで箱入り息子な感じが際立ちます。

後輩視点や本人視点ではわからない、遊佐くんの弱点がこれでもかとさらけ出されてて、もう、可笑しくてたまりませんでした。

それでもなお、魅力的だと読み手にもまわりにも感じさせてしまう遊佐くんのスター性はすばらしいw

遊佐くんは横川くんのエンジンであり、多分お荷物でもあるんだなー。フフフw

話はふたりが大学四年の時点で終わってます。
つづきがあるのか、ないのかはわかりませんが、つづきも読みたいような、これで終わってくれても満足であるような、な、とてもいい雰囲気の終わりかたでよかったです。

シリーズ開幕編はこちら。

ラブオールプレー (ポプラ文庫ピュアフル)
小瀬木 麻美
4591122689

20130508の購入

ネットで頼んでいた本が届きました。

(P[こ]4-3)ラブオールプレー 夢をつなぐ風になれ (ポプラ文庫ピュアフル)
小瀬木 麻美
4591134644


以上、購入。

とても楽しみにしていたのでさっそく読みはじめています。

『天山の巫女ソニン 江南外伝 海竜の子』

天山の巫女ソニン 江南外伝 海竜の子
菅野 雪虫
4062181657


[Amazon]

読了。

おだやかな文章でシビアな社会を描きだす、異世界ファンタジーシリーズ『天山の巫女ソニン』の前日譚。


温暖な気候で豊かな実りと海の幸にうるおう江南の地。父親を知らない少年クワンは〈海竜商会〉の統治する湾で、裕福な真珠商の甥っ子として母親と何不自由のない日々を送っていた。だが、クワンは伯父サヴァンの勧める学問には興味を持たず、湾から出ることを禁じられる生活に飽きていた。ある日、無断で都に行ったクワンは、顔見知りの少年セオがたちの悪い若者にからまれているところを見つけた。クワンの機転により二人は逃げ出すことに成功したが、あとになってクワンは大切な首飾りを無くしたことに気がついた。



『巨山外伝』にひきつづき、シリーズの前日譚。クワン王子編です。

寒さ厳しく貧しい巨山の地で孤独に育ったイェラ姫と比べると、クワン王子の育つ江南の地の豊かさが非常に対称的でした。

舞台が彩り豊かなせいか登場人物も多く、雰囲気がたいそうにぎやかです。

クワン王子その人も、見ただけではっとするような派手な少年みたいですね。
その存在感が、かれに苦難を呼び込んでくるわけで、本人にとっては災難なのでしょうが、そういうふうに生まれついた人の物語なのだなあと、思いました。

読んでいて思いだしたのはヤマトタケルのはなしですが、ヤマトタケルほど悲壮でないのはクワンが見返りに愛情を欲しているわけでなくあくまで生きのびてやるという決意の元に行動しているからでしょう。

この話の怖いところは、国が豊かである分、様々な立場のひとびとがそれぞれに思惑をもっていて、みえないところではたらくために、敵の頭を潰すことがなかなか出来ない、不可能に近いってところ。

そして、クワンに期待する人はいても、クワンに共感するひとも、クワンが共感できる人物も、いまのところいないのが、ちとつらい。

四面楚歌の後宮ではウィー王女だけが救いでしたが、認識されてないしなあ……。

ああ、だからソニンがあれほど受け入れられたのねえと、ここで思い至りました。

そうです、この話はここから本編に続くのです。

わたしとしては、ここまで読んだら本編のあとのイェラ姫とクワン王子の話を読みたいですね。

話としては、これで終わるのがきれいなんだろうけど、どうにも気になってしまいます。

シリーズ開幕編は現在新書判でも出ています。
天山の巫女ソニン1黄金の燕 (講談社ノベルス)
菅野 雪虫 釣巻 和
4061827960


前日譚、イェラ王女編。
天山の巫女ソニン 巨山外伝 予言の娘
菅野 雪虫
4062175681

『王子とワルツと懐中時計 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』

ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 王子とワルツと懐中時計 (ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズ)
青木 祐子 あき
4086017229


[Amazon]

読了。

ヴィクトリア朝を舞台にした身分差ロマンスシリーズ。本編完結後の番外短編集。


二年目の舞踏会
彼の懐中時計2
青い弾丸の騎士
おにいさまと秘密の写真

あとがき



仕立て屋と公爵家の嫡男の、ミステリ風味のロマンス(コメディー)シリーズです。
このシリーズの読みどころはなんといってもヒーロー役であるシャーロックの愛らしさですね。
身内にいるととんでもなく面倒くさそうな男ですが、傍から見ているとたいへんに面白可笑しくたのしめます。

「夫は犬と思え」とかいうタイトルの本を目にしたことがありますが、シャーリーはまさに犬だな。クリス一筋の血統書付きの犬。
それも相当に独占欲の強くてわがままなwww

シャーリーのわがままでヘタレでへそまがりな可愛さと、かれにふりまわされる周囲の迷惑さが随所でたのしい一冊でした。

「二年目の舞踏会」は薔薇色の古くからの顧客パトリシアの“恋とはどんなものかしら”なお話を軸に、結婚二年目を迎えた主役カップルのその後を描くお話。

「彼の懐中時計2」は、シャーロックの従僕アントニーくんの、本編中の苦労話。

「青い弾丸の騎士」は、謎めいた便利屋ジャレッドの背景が判明するお話。
シャーロックの父アルフレイドの過去もついでにわかります。

「おにいさまと秘密の写真」は、リルちゃん視点の薔薇色の日常。
アントニーくんが後見を務めるエドくんが久しぶりに登場しますが、メインはやっぱりシャーロックだったというお話。
シャーロックはリルちゃん相手のときがいちばん素を出している気がします。
相手が子供だと思って油断しているけど、リルちゃんはそんなおにいさまをかなり娯楽化している模様。

考えてみるとリルちゃんがいちばんシャーロックを手玉に取ってますねwww

というわけで、今回もシャーロックを堪能させていただきました。

20130502の購入

新刊を買いに行ったはずが横道にそれてました。

ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 王子とワルツと懐中時計 (ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズ)
青木 祐子 あき
4086017229

天鏡のアルデラミン―ねじ巻き精霊戦記 (電撃文庫 う 4-4)
宇野 朴人 さんば挿
4048865595


以上、購入。

目当ての本がなかったというだけなのに、なぜ予定よりたくさん買い込んでいるのか。
訳がわかりません←

おまけに、けっきょく目当ての本はネットでぽちりしてしまいました。

なんだかなんだかなんだかですorz