20130727の購入

予約本を受け取りに行ったついでに寄ったリアル書店でげっと。

棺担ぎのクロ。~懐中旅話~ (4) (まんがタイムKRコミックス)
きゆづき さとこ
4832243233


以上、購入。

そういえば発売日だったなあと思い出して探してみたら、ありました!
嬉しい〜。

『ヨハネスブルグの天使たち』

ヨハネスブルグの天使たち (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
宮内悠介
4152093781


[amazon]

読了。

現代世界と地続きの未来を描くSF連作短編集。


ヨハネスブルグの天使たち
ロワーサイドの幽霊たち
ジャララバードの兵士たち
ハドラマウト道化たち
北東京の子供たち



これはすごかったです。

まるでノンフィクション映画を見ているかのような作り物感の無さ。
それでいて、そこはまごうかたなき現代世界の悲劇の現場であるという悲惨さ。
空しい思いをかかえ日々を送る者たちの無力感と厭世感。
それらが淡々と感情を交えずに描かれていくさま。

現実から目をそむけ流されるままの状況で、ひとつのきっかけがひとりの人物に意志を芽生えさせたとき、生まれるドラマの鮮烈さが印象的でした。

舞台が近未来であるらしいことをのぞけば、これらの物語はしいてSFと銘打たずとも成立するのではないかと思わされます。
それだけ、完成度の高い、短編集。

正直、書かれていることの大半をわたしは読み取れていないのではないかと思います。

けれど、これらが決定的にSFであるのは、楽器名目でつくられた愛玩用アンドロイドDX9の存在が大きな役割を果たしているから。

DX9はまず高層ビルの上から降りつづける夕立として登場し、人-機械互換アダプタにより人間の人格の受け皿となり、兵士の代わりに戦闘に投入され、過疎化して廃虚になりつつある団地で歌をうたいます。

人の都合により存在理由を書き換えられるDX9ですが、よどんだ状況にたいする変数の役割を果たして、閉塞した状況を打破するきっかけになるのではないか、という期待が読み手に生まれるような気がします。

そしてこの高度な技術を駆使して開発された堅牢なDX9が日本製であるという点にも、わたしはおおきな慰めを感じてしまったのでした。

内戦中の南アフリカの首都ヨハネスブルグ。
あらたに建設しなおされたツインタワーの中。
戦禍のアフガニスタン。
無政府状態のイエメン。
空襲後に建てられたものの過疎化の進む北東京の団地。

現在では収束したはずの紛争がふたたび立場を変えて繰り返されているという、救われない近未来を描いているため、娯楽としてはあまりわくわくするようなものではありませんでしたが、紛争地の風のにおいをわずかに感じさせてもらったような、ずしりとした重みのある読後感が残りました。

『クロノ×セクス×コンプレックス 3』

クロノ×セクス×コンプレックス〈3〉 (電撃文庫)
壁井 ユカコ 村上 ゆいち
4048700456


[Amazon]

読了。

女の子の身体に入ってしまった少年が、全寮制魔法学校でいろんな目に遭う時間SFシリーズ、第三巻。


三村朔太郎は高校生活最初の朝、道でぶつかった美少女と精神が入れ替わり、時間軸と切り離されたクロックバード魔法学校から出られなくなってしまった。身体の持ち主ミムラ・S・オールドマンとしてふるまいつつ事情を探り、なんとか現代日本へと帰還した朔太郎。だがそこには、幼なじみの小町がいなかった。しかも朔太郎のかわりにあらわれたミムラの存在に合わせて世界が変化しており、朔太郎の存在する余地すらなくなっていた。消沈してクロックバードに帰還し、〈永久時間剥奪者〉に「小町を忘れるな」と警告された朔太郎が、太古の地球縮小モデルの中に小町の服の切れ端を発見した直後、クロックバードには恐竜時代の事物がなだれ込んできた。



二巻読了後、苦節二年。ようやく読めました。
面白かったです!

朔太郎=ミムラになりかわったミムラ=朔太郎の腹黒さにあっけにとられ、時空の“ひずみ”に落ちたという小町の運命を憂い、なんてこったい、と学校に帰還すれば、学校がまるごとジュラシックパークに!

心理劇としてのこまやかさと、派手なアクション付きのドタバタ騒ぎのにぎやかさ、キャラクターたちのかけあいの面白さ。安定した作風にたくさんのサービスがちりばめてあって、いろんなところで楽しめました。

朔太郎=ミムラの倒錯しかけているジェンダーの描写が興味深かったです。
ミムラ=朔太郎に対する意識と、オリンピアに対する意識。
身体感覚はどこまで意識を侵食していくのでしょう。

オリンピアのツンデレっぷりはかわいくてたまらない。
九時間後と九時間前が同時行動するところは、抱腹絶倒でございました。

忘れちゃいけないのは時間SFとしての構成力。
二巻ほど交錯してはいなかったけど、この巻では大事な基本設定がどーんと明かされましたね。

随所に時間SFの先達へのリスペクトというかオマージュが感じられるのも楽しかったです。
のりまきせんべいがでてくるとは思わなかったわw

そして、これから話が本格的に動き出す、というところでこの巻は終わります。
そしてこのシリーズも終わりです。
つまり、打ち切り……。

悲しいです。
こんなに面白いのに。

時間SFて敬遠されるのかな。たしかにちょっとややこしいけど、そのややこしいところが、面白くて楽しいところなんだけどなー。

なんとかつづきを出してくれないものでしょうか。
この話を最後まで読みたいですーーーー。

シリーズ開幕編はこちら。
クロノ×セクス×コンプレックス 1 (電撃文庫 か 10-17)
壁井 ユカコ デンソー
4048681451

20130723の購入

リアル書店で買ったのと、ネットでぽちったのが届いたのと。

ヴィンランド・サガ(13) (アフタヌーンKC)
幸村 誠
4063879097


薔薇の血潮 上 (創元推理文庫)
タニス・リー 市田 泉
4488585027

薔薇の血潮 下 (創元推理文庫)
タニス・リー 市田 泉
4488585035


以上、購入。

タニス・リーの新刊はファンタジーなのかなホラーなのかな。
よく吟味もせず作者買いしましたw

『化物語 上』

化物語(上) (講談社BOX)
西尾 維新 VOFAN
4062836025


[Amazon]

読了。

毒舌飛び交う掛け合いが印象的な青春伝奇小説。シリーズ開幕編の上巻。


高校三年のゴールデンウィーク明け、阿良々木暦はクラスで独特の位置を保つ少女・戦場ヶ原ひたぎの秘密を偶然知ることになった。秘密隠滅のためカッターナイフとホッチキスで暦を脅迫する戦場ヶ原ひたぎ。予想外の過激な反応におののいた暦だが、彼女の境遇にみずからの体験を重ね見て、かつて世話になった人外の専門家・忍野メメを紹介することにした。



初めての西尾維新でした。

アニメシリーズは途中から見ているのですが、途中からなので登場人物たちの客観的な関係がよくつかめず(感情的な力関係はよくわかりますが)、そのほかに唐突に現れる人外や、そもそも主人公阿良々木くんがここまでまきこまれる理由もよくわからなかった。

それでもけっこう楽しく見ていたわけですが、つぎに借りる本を物色していた時に思いついたので読んでみました。

うわ。
アニメとおんなじですね。

アニメはアニメとしてはかなり無常識やぶりな演出で、つぎからつぎへと繰り出されるマシンガンのような台詞の掛け合いが独特なのですが、原作もまんま、台詞の勢いがものすごかったです。

もう、ほとんどはなしが台詞で進んでる。
このスピード感は、ハマるとここちよいかもしれない。

とくに戦場ヶ原さんの過激でサドなトークは、よく考えるとハリネズミみたいで痛々しいのですが、その場では阿良々木くんにグサグサ刺さるさまが、快感w

話としては、京極堂シリーズのような憑き物落としなわけですが、読んでいるぶんには解決部分よりもそこにいきつくまでのほうが面白かったです。

ただ、台詞が膨大なので、キャラクターが好きになれないととたんに読むのが面倒くさくなりますね。

主人公の物語が、ストーリーの始まりですでに終わってる、というのが面白いなと思いましたが、おなじように終了していたはずの羽川さんの話がいまのアニメシリーズで語られてるところを見て、そうか、最後が主役の話でそれでまとまるんだなと気づきました。

そして、いま店頭には『暦物語』が←遅いwww

とりあえず、八九時ちゃんの正体が理解できたのが収穫。
阿良々木くんが怪異に巻き込まれたがる理由も理解しました。

阿良々木くんのまわりに女の子ばかりが寄ってくる理由はわかりませんでしたが、それはたぶんお約束なんだろうな。

取得した情報に満足したので、下巻は気が向いたときに読むことにします。

化物語(下) (講談社BOX)
西尾 維新 VOFAN
4062836076

20130710の購入

発売日なのでリアル書店へ出撃しました。

町でうわさの天狗の子 11 (フラワーコミックスアルファ)
岩本 ナオ
4091354602

夏目友人帳 16 (花とゆめCOMICS)
緑川ゆき
4592193660

ロビン―風の都の師弟―3 (フレックスコミックス フレア)
中山星香
4593880734


以上、購入。

発売日なのは一冊でしたが、もう一冊はきっとたくさん売ってるから大丈夫と思って延ばしてました。

もう一冊は、すでにリアルでは手に入らないものと諦めていたところ、なぜか一月後に発見しました。

それにしても、毎日暑いです。
自室のエアコンがご臨終したので、とても悲しく、へこんでおります。

『魔使いの運命』

魔使いの運命 (創元ブックランド)
ジョゼフ・ディレイニー 田中 亜希子
4488019900


[Amazon]

読了。

近世ヨーロッパを舞台に魔使いの弟子となった少年の成長を描く、土俗的なファンタジーシリーズの八巻目。


七番めの息子の七番めの息子トムは、生まれながらに魔物に対抗する力を持っており、魔使いグレゴリーの弟子となった。外敵の侵攻によって修業の地を破壊されたトムは師匠と幼なじみの魔女アリスとともに国外へと逃亡。モナ島での迫害を逃れたかれらはアイルランドへとたどり着いたが、街では〈囁き魔〉が蔓延し、トムは夢の中で悪意を持つ魔女に脅迫されつづけていた。そんなおり、魔使いの評判を聞いた土地の地主連合の代表がグレゴリーを訪ねてきた。山羊の魔術師との闘いに力を貸して欲しいというのだ。




面白かったです〜。

上にかいた今回のストーリーと同時に、シリーズ的なストーリーである魔王との戦いも大きく動いて、淡々と書かれていますがわたしとしては阿鼻叫喚のジェットコースターでした。

トムをつけ狙う魔王とトムの間を隔てるのは魔王の娘であるアリスとの絆。
しかし、師匠はトムのために真性の魔女となりつつあるアリスをなかなか受け入れることが出来ません。

三人の間の微妙な緊張関係がずっとつづいているのが、この話の不安定要素であり、スリリングなところでもあるのだと思います。

山羊の魔術師たちと戦いも、なかなかどろどろしてすごかったです←褒め言葉。
かれらの崇める神の二面性も興味深かった。
人間が神に力を求めてどんどん信仰をゆがめていく姿は、なるほどなーでした。

宗教の起源とかその変遷とか、このシリーズを読んでいるといろいろと考えてしまいます。

グレゴリーじいさんがどんどん老けていくのがせつない。
いつも強気なアリスがトムを護ろうとしてどんどん追いつめられていく姿もせつない。

つめたい土の手触りと、脈打つ血の熱さ、苦しみの汗を感じつつ、非情な物語を堪能しました。

ところで、前回は時代は中世と書きましたが、やっぱり近世ではないかなと考え直しました。
本文にははっきりとは書かれていないのですが、チペンデンが襲撃されたのはイングランドのスコットランド侵攻のときなんじゃないかな。
『時の旅人クレア』の時代背景と似通ってるような気がする。

地主連合が箱馬車を持ってたりするしね。

読んでる途中で、このシリーズはこれで完結するのか、と色めき立ったわたしですが、いや、まだまだ続く模様です。

とにかく、可哀想なアリスをなんとかしてあげて欲しいです。

シリーズ開幕編はこちら。
魔使いの弟子 (sogen bookland)
ジョゼフ ディレイニー 佐竹 美保
4488019528

20130701の購入

ネットでぽちりした本が届きました。

オーリエラントの魔道師たち
乾石 智子
4488027156

S‐Fマガジン 2013年 08月号 [雑誌]
B00DC69KKA


以上、購入。

どちらも読むのが楽しみです。