『狩人は眠らない ―幻境にて―』

狩人は眠らない―幻境にて (チェリッシュ絵本館 (1))
萩尾 望都
「狩人は眠らない」



[Amazon]

1984年に白泉社から刊行されたチェリッシュ絵本館シリーズの一冊目。
Amazonに書影はないので、自分で写真を撮りました。下手でスミマセン。

萩尾望都の絵本なんて珍しいのですごく欲しかったのに、なぜか購入しなかった。
たぶんお金がなかったからですね。
当時は『LaLa』の読者だったので刊行前にいろいろと期待大のラインナップが挙げられていたのを見ていたわけですが、結局すべては出なかったんじゃないかな。
たしか成田美名子の『粋』とかいうタイトルも予告されていたのに、出なかった気がする。

こんなあとになって実物を拝めるのはすべて図書館のおかげです。深々とお礼。

で、この本ですが。

単品でも十分に奥深い、精神的な世界を表す簡潔で詩的な言葉と、物語を感じせる華麗な絵がとても魅力的な作品ですが。

今になってみると『マージナル』のためのイメージワークという部分が大きかったのかなあと思います。


生きるのは さして むずかしいことじゃない
自分が 生きるに 値するという
理由(わけ)を考えればいいのだ 正当な理由を

こうして考えていると 死がすぐ そこまで来ている

死のための理由は いっぱいあるのに
なんと生きるための理由が みつけにくいことだろう



これってたぶんメイヤードだよなあ……。いや、グリンジャかも。
ああ、読み返したくなってきた。

とうぜん絶版だろうから、古本屋さんに行くか図書館で探すかしかないと思いますが、しみじみとよい本です。
機会があったらぜひ手にとってみてください。

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