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『鳥籠荘の今日も眠たい住人たち 5』

鳥籠荘の今日も眠たい住人たち 5 (5) (電撃文庫 か 10-15)
壁井 ユカコ
4048672649

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読了。

現代日本にある古びた西洋館アパートに住む女の子衛藤キズナと彼女をモデルとして雇う画家浅井有生を中心に、奇妙な住人達の非日常的な日常を描く、ほのぼのだったり病的だったりラブラブだったりちょっぴり不思議風味だったりのいろんなテイスト連作短編集。シリーズの五巻目。

あー楽しい。
相変わらずこのシリーズ大好きですね、私。

キズナと有生とユキちゃんの三角関係も好きだけど、一番好きなのは華乃子ちゃんと巨大猫着ぐるみパパのお話。
この着ぐるみ、ゆびの先からひげの先、尻尾の先まで感覚があるらしいですよ。さらに、着ぐるみ剥がされてもパパはすぐに人間に戻らなかったりするらしいですよ。いったいどうなってるんだろう。着ぐるみとパパったら。気になるなー。

華乃子ちゃんと加地くんの関係もほほえましくて楽しい。

ほほえましいと言えば、有生とユキちゃんの一家も楽しいです。
ひよりちゃんとこかげちゃんの子どもらしい傍若無人っぷりもかわいいんだけど、浅井家と井上家の関係をややこしくしている二人のほんわかママン。すでに人間を超えてます。
このままどんどんややこしく増殖していくのだろうか、この一家は。それはそれでまた楽しいけれども(笑。

大家族といえば、ホテル・ウィリアムズチャイルドバードの古参住人、銀造さんと鋳造さんのご家族にも圧倒されたなー。

てなわけでこの巻の目次はこんなふう。


〈続・無題I〉
第1話 そして誰もいなくなった
第2話 パパはわたしたちのHERO
第3話 交番/くつした/スケッチブック
第4話 それは非可逆的ながら連続的であり
第5話 聖夜、シナプスの宇宙で
〈続・無題II〉




一時的に集まった住人達の疑似家族的な雰囲気のおはなし、というのはよくあるけれども、それはたいてい登場人物たちの通過儀礼みたいなもので、さいごにはそれぞれの道を歩き出すことになる、というのが相場ですが、このシリーズもどうやらそういうことになるみたい。

で、この作品の際だっているところは、ホテル・ウィリアムズチャイルドバードが住人達にとって通過儀礼というより、社会的な避難所というか聖域、ええと、なんていうんだっけかキリスト教でいえば教会の中は治外法権になるみたいな、現代的に言うならシェルターみたいな役割を果たしているってところかなーと思いました、この巻を読んで。

それだけ住人達はみんな傷を抱えた人たちなんですよね。
そのところに私は感情移入してしまうのかもしれないです。

さて、このシリーズはつぎで完結だそうです。
誰もいなくなったホテル・ウィリアムズチャイルドバードのその後のお話となるのでしょうか。
楽しみに待ちたいと思います。

鳥籠荘の今日も眠たい住人たち 4 (4) (電撃文庫 か 10-14)
壁井 ユカコ
4048670131


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