『犬夜叉 10』

犬夜叉 (10) (少年サンデーコミックス)
高橋 留美子
4091252109



読了。

戦国時代へトリップした女子中学生日暮かごめが半妖の犬夜叉をはじめとした仲間たちとともに四魂の玉の欠片を求めて旅をする、伝奇冒険ファンタジーコミック、シリーズの第十巻。

あんなに待たされた九巻のあとでのこのすばやさはなんなのでしょう。
ともあれ、待たずに読めたのはめでたいことです。
そして今回も面白かった!

収録されているのは奈落にだまされて犬夜叉を討伐しようとする珊瑚ちゃんとのエピソードと、偽水神のエピソード。

妖怪退治のプロだった珊瑚ちゃんの村で四魂の玉誕生のいきさつが判明します。
ここのところ、私の頭からはすぽんと抜け落ちてました。あれ、こんな設定あったっけか? とか(苦笑。

四魂の玉ってそもそもが巫女と妖怪の愛憎から生まれてきたものなんですね~。
こんな大切なことを何故忘れる、私。
こういうとき、コミック読んでよかったーと心底思います。

それから偽水神の話ではこの世界には精霊というものが存在することが判明。
その精霊たちの姿が何ともキュートというか笑えるというか。こういうところが高橋留美子の楽しいところなんですよね~。

ところで、つねづね感じていたことなんですが、時代を往還して冒険をするというタイプの話はよくあるんですけど、私にとってはたいていの作品に素朴な疑問がつきまといました。

つまり、「どうして主人公は以前と同じ場所、同じ時(というか以前いた時のつづき)にトリップできるのか?」

細川知栄子『王家の紋章』などは頭の中でこの疑問が浮かびっぱなしでぜんぜん話に集中できませんでした。
ただ川に流されて時代を移行するならばキャロルはどこの時代にたどり着いてもおかしくないじゃん。なんでかならず前回の時のすぐ後に流れつくんだよ。理由を説明してよ。てな感じです。

他人に問うと「いいじゃんそんなこと。気にしないで読みなよ」と言われるのですが、こういうことにこだわってしまうのが私という人間です。

その疑問をそのまま使って物語にしてくれたのが高橋留美子の『炎トリッパー』でした。
あの話では時間が前後したための謎が肝になっていて、そうだよなこうなってもおかしくないんだよな、と同感したものです。

というわけで、『犬夜叉』にはかごめちゃんが犬夜叉たちと行き違いにならないように仕掛けが設定してあります。
それが神社の聖域だった涸れ井戸なんですよね。

この設定をみて私は「なるほど~」と唸ったのでした。
『犬夜叉』では時間旅行能力があるのはかごめちゃんではなく、井戸が現代と戦国時代のある時点をつないでいる、ということなんだな。
井戸だから場所は動かないし、固定されているから時間のずれもない。

ただ、かごめちゃんが実家に帰る時にはかならず井戸まで戻る必要があるので、井戸=本拠地から離れた場所に行くためにはそうとうな準備がいるという縛りが出来ます。

でもこれも珊瑚ちゃんの登場で雲母という便利な足を使えるようになり、かなり解決した模様。

よかったなあ。

……この話読みながらこんなこと考えてる私って相当馬鹿な気がする(汗。

ともあれ、この巻もたいそう楽しませてもらいました。
十一巻もはやく読みたいものです。

犬夜叉 (11) (少年サンデーコミックス)
高橋 留美子
4091255817


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