『風の王国 金の鈴』

風の王国 金の鈴 (コバルト文庫 も 2-30)
毛利 志生子
4086010992


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読了。

唐の時代、吐蕃王に嫁いだ文成公主・李翠蘭の波瀾万丈の生を描く、少女向け歴史小説シリーズ「風の王国」の十三冊目。

大変に遅ればせながら手に取りました。シリーズ本編では十冊目です。
世間でこの後の展開で大騒ぎになっていたのを横目で見てはいたのですが、なかなか借りる機会が巡ってこず、史実はすでに把握していたのでまあいいかーと。
ものすごーく出遅れましたがこの度ようやく入手しましたので読みました。

うーん、すごく煽っているなあ、不安を……(苦笑。
これだけ念入りに伏線を張りめぐらされれば、もうどうしようもないと観念するのではないかと私などは思うわけですが、それでも史実を曲げたいと願う人がいるということは、それだけ登場人物が読み手の心に深く刻まれていた、ということなんだなと思います。

実際、この巻のそのひとはとても魅力的に描かれてますし。

でもその一方で作者は以後への伏線も周到に用意していて、たとえばラセルの成長やケレスやロナアルワのひととなりの描写などには今後への期待も高まりました。

ほのぼの家族のあたたかな光景は読んでいてほんとうに楽しかったです。
翠蘭の娘にリジムがつけた名の由来には個人的な理由で倒れ伏してしまいましたが(あああ、どうしよう!)、客観的に見ればこれだけのどかで愛情たっぷりのエピソードはなかなかないよなあ……と。ラセルと側近の少年たちが競い合う姿もほほえましかったです。

最後の一行。
エンサの台詞に予想していたのに背中が凍りました。
この一行のために積みあげられた一巻だったと、いまさらながらに感じた次第です。

このあとは怒濤の展開になるんだろうなー。
つづきを知りたいけど知りたくないような微妙な気持ちにさせる巻でした。

これ以降のレビューを書くのは大変だろうなー。

というわけで、つづきはこちら。
できればすみやかに入手したいと思います。

風の王国 嵐の夜 上 (1) (コバルト文庫 も 2-31)
毛利 志生子
408601145X


風の王国 嵐の夜 下 (2) (コバルト文庫 も 2-32)
毛利志生子 増田 メグミ
4086011670


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