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『七姫物語 第五章 東和の模様』

七姫物語 第5章 (5) (電撃文庫 た 15-5)
高野 和
4048670182


[Amazo]


読了。


天下をめざす胡散臭い二人の男についていくと決めた女の子の、健気で貪欲で前向きでなおかつしなやかでたおやかな異世界戦記ファンタジー。シリーズの五作目。

ようやく五冊目が読めました。
あいかわらずの端正で冷静で、なおかつ女の子視点のもつやわらかさ叙情性たっぷりの文章がステキです。

戦乱の時代のシビアな駆け引きや悲惨な出来事、都市の荒廃や人死にの重なる重苦しいものがたりを正面から見すえるストーリー展開の凄惨さを、季節の移ろいと人の心の動きを丁寧に追いかける叙情性と、ヒロインである空澄姫=カラさんはじめ、姫宮たちのまなざしと心を通して語られる言葉の気品とあどけなさが救い、かかげる目標を浄化しているという気がします。

この巻はこれまでにも増して密度の濃い、意外な展開の多い話運びでした。
ヒロインのカラさんは空澄姫として一生懸命に自分の仕事をこなそうと頑張っていますが、その後ろで傍観を決め込み遊んでいるかのような七宮カセンの軍師と将軍のふたりの、底知れぬ懐の深さが示される話だったなと思います。

四都市同盟は前巻からの流れですが、一宮シンセンと二宮スズマの緊迫の対峙は圧巻。
その関連で一宮と二宮の確執の詳細がわかったのが嬉しかったです。
それと、いきなり飛び出てきた中原のひとびと。モデルは中国だろうなと思いますが、この他国を平気で利用する御仁は東和の国にとってどのような影響を及ぼすのか。
ラストで姿をあらわしたあの方の行く末も見逃せません。

ほんとに盛りだくさんの巻だったなー。

姫宮たちが華やかな空気を振りまくので陰に隠れがちですが、登場する武人たちの存在感もぴかぴかしています。

最初から最後まで、読んでいてとてもとても幸せでした。

あとがきにあったヒカゲくんと忍者軍団のお話と黒曜さんと遊撃長のお話、読んでみたいですねえ。

でもなによりもつづきを楽しみに待ってますv

シリーズの一巻はこちらです。↓
七姫物語 (電撃文庫)
高野 和
4840222657

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