『戦う司書と終章の獣』

戦う司書と終章の獣 (集英社スーパーダッシュ文庫)
山形 石雄
4086304171


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読了。

人が死ぬと「本」となる世界で武装司書と神溺教団の戦いを描く、アクションSFファンタジー。シリーズ第八作。

タイトルからてっきりこれで完結なのかと思っていましたが、まだ終わってません。

のっけから意気阻喪するような文章で申し訳ない。
相変わらず淡々として冷静で距離感があってスピーディーな物語です。

今回は、終章の獣という化け物が暴れ狂うなか、武装司書のとんでもない正体が全体に暴露されて大混乱、という展開。

まだ終わりではないけれどクライマックスに向かってまっしぐら、なのは間違いのないところかと思われます。

うーむ、面白い。
マットアラストさんとハミュッツ=メセタの過去がとても興味深かったです。
いままでは視点人物が別にいて、ハミュッツは不気味で謎で冷酷で好戦的という破天荒なバントーラ図書館館長代行として背景にいたわけですが、今回は彼女がメイン。彼女が、というか彼と彼女ですね。メインといってもハミュッツの謎は解けたような解けてないような微妙な感じなんだけど、それでも今までよりは得体が知れてきた気はします。

それとは別に、私にとってのこの話の面白さはどこにあるんだろうとちと考えてしまったりもしました。

普段の私の読書嗜好からすると、このシリーズの描写は生活感が全くなくてその場の臨場感もほとんどなくて、キャラクターばかりがめだっているというかなりものたりないところなのですが、それを気にすることなくすらすら読めてしまうというのは、何が原因なんでしょうか?

そのあたりが自分でもよくわからなくて、それはいったいどうしてなんだろうかと。

無理矢理ひねり出してきた答えは、叙事詩的だから、かなあというもの。
北欧神話は形容詞がほとんどないのにとても魅力的に感じますが、過去神バントーラのもとで戦う武装司書と神溺教団の戦いが世界成立の根幹に関わっているというあたりの、とても戦闘的かつ殺伐とした雰囲気がすこしばかりそれと似ているのかなーとか。

書いてるうちに大外れのような気もしてきましたが、とにかく、私がこのシリーズに魅せられていることは確かなので、いちいち理由を詮索する必要はないのでしょう。←自分で振っておいてこの態度はないだろう。

とにかく、よくわからないながらもつづきを楽しみにしております。
完結までぜひぜひ刊行してください。

シリーズ第一巻はこちら。
戦う司書と恋する爆弾 (集英社スーパーダッシュ文庫)
山形 石雄
4086302578


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