『伯爵と妖精 すてきな結婚式のための魔法』

伯爵と妖精 すてきな結婚式のための魔法
谷 瑞恵
4086012545


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読了。


ヴィクトリア朝を舞台に妖精博士の女の子とタラシ伯爵のロマンス、さらに伯爵にまつわる陰謀を描く、ロマンティックファンタジー。シリーズええと……十七冊目。

おお、とうとう結婚式ですか。
ここまでくるのに長かったなと思うのか、まだ事態は解決していないのに結婚しちゃうのかと思うのか、どちらかといえば私は後者の方ですが、というのも結婚してもそれほどふたりのやりとりは変わらないのではなかろうかと推察するからですが、まあ、とにかくおめでたい巻でした。

結婚式のお話らしく賑やかで華やかで可愛らしい雰囲気です。あいかわらずの妖精との事件が今回楽しかったのと、それでいて闇の組織とのシリアスなやりとりもきちんと織り込まれていて、いやー凄い構成力だなと唸ります。

作中で重要な鍵となる言い伝えというかしきたり、幸せな花嫁になるために身につける五つのもの、というのは、これまでもイギリスやアメリカやカナダの作品でも目にしてきたもので、いったい何を意味しているのかなとひそかに疑問だったのですが、なるほどこういうことだったのかもと目から鱗が落ちました。

あとお祝いに呼び寄せる六人の妖精たちは、いばら姫のよい魔法使いと悪い魔法使いのことですよね。

モチーフが童話っぽかったせいか荒事もそれほどひどくはなく、ほほえましい解決に頬がゆるむ気分でした。

それに、レイヴンがたいそう可愛いです。
出てくるたびにいちいち頭撫で撫でしてやりたくなりました。

これで完結ならたのしく終わりだったのですが、まだ続くのですよね。
ユリシスがいまだに暗躍しているのと、まったく姿を見せなかったアーミンの存在が気になりますし。

でもとりあえずはこのしあわせ気分を満喫していようと思います。

苦難の中で伯爵がリディアを捕まえた前巻はこちら。
伯爵と妖精―誓いのキスを夜明けまでに (コバルト文庫)
谷 瑞恵
4086012243

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