『将国のアルタイル 1』

将国のアルタイル 1 (1) (シリウスコミックス)
カトウ コトノ
406373112X



いただいて読了。

十五世紀くらいの小アジアっぽい異世界を舞台にした、陰謀戦記コミックの開幕編。

うわー、このマンガは凄く好み!

まず、絵を見ているだけで笑み崩れてしまいそうです。
細やかで美しいうえに、これはトルコです。
どうみてもモデルがオスマン・トルコなんだ。絵だけじゃなく、トルキエ帝国の社会そのものが。

オスマン・トルコ風異世界ものマンガなんて初めて見たよ。
異世界設定なのがちと哀しいけど、本物のトルコを舞台にしたらとんでもないことになりそうだとは思うので、仕方がない。トルコ風だってだけで私は十分に嬉しい。

それからキャラクターがよい。
デウシルメ制でめきめきと頭角を現した少年将軍とは、私のかつての妄想そのままだ(苦笑)けど、それだけじゃない、戦うことしか考えない戦争屋ではなく政治家としての視点をもった志の高い主人公マフムートの存在感がすばらしい。
かれをとりまくライバルや支援者もきちんと個性的に描かれている。

さらに、国内外で敵対する相手とのかけひき、陰謀、推理、暗躍等々の政治的ないろいろがストーリーのメインとなっているところ。

主人公マフムートくんの国・トルキエ帝国は先に書いたようにモデルがトルコ。
敵方のバルトライン帝国は、おそらくビザンチン帝国とそこからさらに西の国々を折衷したような雰囲気。
しかも、地図の雰囲気的にトルコ帝国がキリスト教圏に領土を拡張していった時代がモデルなのではないかと思われ、このあたりも私的にはドキドキなのであります。

なんかものすごくひとり勝手に期待を膨らませている可能性も否定できませんが、一巻を読んだところでの感想なのでご容赦を。

個人的に残念だった点は、あらイスラームは出てこないのねというところと、イスタンブル、じゃないコンスタンティノープルがないってこと――地勢が違うんだからしょうがないけど――と、ヴェネツィア商人の出る幕がないようなってところ、それからアラバの民の設定についてかな。

そのあたりは個人的なこだわりであって異世界なこの物語にはまったく関係のないことですので、皆様はスルーして読んでくださいませ。

私としては、このつぎは帝国には不可欠の皇帝陛下のお姿を見てみたいです。

さあ、二巻を読むぞー。

将国のアルタイル 2 (2) (シリウスコミックス)
カトウ コトノ
4063731308

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