『彩雲国物語 黒蝶は檻にとらわれる』

彩雲国物語 黒蝶は檻にとらわれる (角川ビーンズ文庫)
雪乃 紗衣
4044499179



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いただいて読了。

女の子が官吏として頑張る中華風異世界ファンタジー。シリーズ……えーと十七冊目か?

先王によって叩きつぶされた貴族派の逆襲、さらに!
という感じで、どんどん追い詰められてます王さまたち。

ひとりで駆けずり回る秀麗ちゃんの健気さに涙。スパルタ御史台長官であり敵方である葵皇毅様も部下として認めた成長をみせながらも、運命には逆らえないのでしょうか。

お話としてかなりクライマックスに近づいているなーという展開つづきで、今回は息つく間がありませんでした。
いままであちらこちらに忍ばせてきた伏線(それもずいぶんと曖昧な書き方だった)を、ものすごいスピードで回収中。

いままではもっときちんとほのめかしておいた方があとの衝撃も大きいんじゃないかと思えたところもあったのですが、この巻を読んで作者さんが描きたかったのは別のところだったのかなーと感じました。

それとは別に回収されていく伏線のおかげでいままで何とも思わなかったところに疑問が生じたりしましたが(苦笑。

ほのめかし文章の多い小説なので、読み返してみれば案外簡単に理由がわかったりするのかもしれませんね。

とストーリー的には俄然もりあがってきました。

そしてキャラクター的にはどんどん株が上がる人がいればどんどん下がっていく人がいる。

貴族派の方々は敵ながらお見事。
もうとにもかくにも鬼長官葵皇毅さまがすてきです。クールなのに時々お茶目なことをしつつ威厳だけは損なわない。ハードボイルドだ。
秀麗ちゃんの天敵、セーガ君はとんだセクハラ野郎ですが今回はけっこういい役をもらってた。かわいげもあった。

しかしセーガ君のかわいげを引きだしたのは燕青。
燕青、相変わらずかっこいいなあ。イイ男だなあ。しかも大人だなあ。
今回の私的もっともいいシーンは燕青の登場シーンだったです。

それにくらべて王様派は……。
いえ、王様はお子様ながら着実に成長してくれていて頑張ってるなと思いましたが、あとの二人。とくに藍のひと。出てるだけみたいで哀しいです。

というわけで、あとどれくらい続くのかわかりませんが、この複雑に絡み合った話にどういうふうに収拾をつけるのか、興味津々というところです。

最後には彩八仙が集結したり、するのかなー?
わくわく。

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