『オペラ・メモーリア 祝祭の思い出』

オペラ・メモーリア―祝祭の思い出 (角川ビーンズ文庫)
栗原 ちひろ
4044514070



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いただいて読了。


硬質で華麗な文章によって描かれる、美しく壮大な異世界ファンタジーシリーズの番外短編集。

「オペラ・シリーズ」は完結編まで読み終えてしまいましたが、本来は最終巻の前に刊行されたのがこの番外編集。

カナギ、ソラ、ミリアンのデフォルト状態と思われる三人旅のエピソードと、お尋ね者を追いかける銭形警部的なひとかと思いきや意外な存在感と活躍を果たしたギスラン・バシュラール監査官の思い出三部作が収録されています。


オペラ・スピラーレ 亡国の螺旋
オペラ・リトゥラット 懐かしい肖像
オペラ・プロメッサ ずっとあなたを待っている
オペラ・メモーリア 砂金の思い出
オペラ・メモーリア 錬鉄の思い出
オペラ・メモーリア 祝祭の思い出
オペラ・スィーミレ 最高の隣人

あとがき



シリーズの途中で読んだら今までの復習としてそなえられたのだと思うのですが、あとで読んだ私にはただただ懐かしいという思いと、そうだったんだーという納得の思いの一冊となりました。

本シリーズを細切れに読んでいたので気づかなかった、いろんなディテールに気づかされたりもした。

バシュラールさん三部作は、かれが何故詩人さんを目の敵のするのかの所以がわかるお話。
過去にこんなことがあったのではそれも当然だよなー。しみじみと同情いたします。

でも詩人さんに悪気はないのですよね。
悪気がないからといって許せるような所業ではないが(苦笑。

私はミリアンののほほんと天然で、なおかつ動物的に鋭いところが楽しみでした。
この三人の漫才はたいそう楽しかったです。

とくに最後の「オペラ・スィーミレ」でのやりとりは笑った。本気で笑った。声に出して。

作者さんは新シリーズをふたつも出されているのにいまだ手を出していないのは、予約が混んでいるからという理由もありますが、私自身がこの三人の雰囲気にまだ浸っていたいからなのかもしれないと、ちと思ったりした一冊でした。

シリーズ開幕編はこちら。
オペラ・エテルニタ 世界は永遠を歌う (角川ビーンズ文庫)
栗原ちひろ
4044514011


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