『マーベラス・ツインズ 2 地下宮殿の秘密』

マーベラス・ツインズ (2)地下宮殿の秘密 (GAME CITY文庫 こ 2-2) (GAMECITY文庫)
古 龍 川合 章子
4775806564



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読了。

天才的に頭の回転がよい嘘つき少年主人公の奇想天外な冒険を描く、中国近世を舞台にしたピカレスク冒険小説=武侠小説、シリーズ第二巻。

原題『絶代双驕』、『マーベラス・ツインズ』の二冊目です。

ツインズのひとりは主人公の小魚児、もうひとりは多分、小魚児を自分の手で殺すという使命を帯びている花無缼。ともに十四歳の少年だろうと思います。

第一巻では小魚児が花無缼に絶体絶命の瀬戸際まで追い込まれたところまででした。

第二巻は、ふたたび小魚児はひとりとなって、波乱に次ぐ波乱の冒険が描かれます。

今回登場する敵は、崖の途中で袋小路に陥っていた二人の男と、怪しげな色気姐さんと、出逢ったものすべてと賭けをしなければ気が済まない親父、そして一見立派な大人物。

お話は窮地に追い込まれた小魚児が自慢の機知で難を脱するというエピソードの連続ですが、敵として立ちはだかるのがどいつもこいつも一筋縄ではいかないキャラクターばかりで、その奇態な行動を読むだけで面白い。

私的に一番インパクトが強かったのは「十大悪人」のひとり軒轅三光。
無類の賭博好き、と字にするだけなら可愛いものですが、賭けるものが非常に恐ろしいのです。登場時に「手指が二本しかない」と書いてあったのの意味がこういうこととは、ひー。

こんな化け物じみた敵相手に怯みもせず笑いを浮かべながら堂々と対決する小魚児の活躍は、正直言って卑怯で小賢しいその場限りの言い逃れみたいなものばかりなのですが、生まれ持った愛嬌が強力な武器となって救っている、という感じ。

まだ十四歳という年齢のおかげもあるだろうと思います。

いまはまだゆるせるけどこのまま大人になったらどうしようもないのではと、他人事ながら危ぶんでいたところ、巻末で今後の方向が示唆されたのですこし安心しました。

さて、三年後の小魚児の姿やいかに。
というところでつづきを予約しよう。

マーベラス・ツインズ (3)双子の運命 (GAME CITY文庫 こ 2-3) (GAMECITY文庫)
川合 章子
4775806572


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