『封殺鬼 鵺子ドリ鳴イタ 2』

封殺鬼―鵺子ドリ鳴イタ〈2〉 (ルルル文庫)
霜島 ケイ
4094520279



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読了。


安倍晴明からつらなる陰陽師の家系であり、明治維新により表の土御門家から分かれて闇の部分を請け負うこととなった神島家。その若き当主・桐子と使役鬼ふたりがあやかしがらみの事件に挑む伝奇ファンタジー、シリーズの第二巻。

昭和初期を舞台にした封殺鬼シリーズ、大変面白いです。

なんといっても十歳にして当主となり現在十四歳の桐子ちゃんのツンデレっぷりが可愛い。
当主として下から仰ぎ見られたり、敬遠されたりと距離を置かれることには慣れている彼女ですが、対等にひとりの個人としてつきあうことに経験がなく、裏のない好意にとことんとまどう姿が愛らしいです。

ふたりの鬼達はそんな桐子に保護者のように接してきたようですが、そのふたりにも苦手意識を持つ桐子ちゃん、東京の家人たちと武見志郎の存在は謎そのものと感じている模様。

今回は、謎の人食い事件と鵺来襲の合間にあった、武見君との邂逅シーンが強く印象に残りました。

かわいいなあ、桐子ちゃん……v

この不器用な姿をみたら、武見君が放っておけない気分になるのも当然だと思われます。

物語はどんどんきな臭い方向に進んでおります。
小説に日本帝国陸軍がでてくるとそれだけでアブナイ話であるような気がしますが、それはあの組織がなんとなく狂信者の集団のような気がするからでしょうか。

日本人って理性よりも感性に動かされることの多いひとびとなのかなと、つねづね感じているのですが、その極まったところがあの大戦であるような。

この話は時代的にアブナイ方向に進んでいるところを描いているので、先行きがどんどん暗くなりそうで危ぶまれまする。

こんな展開で聖の明るさがどれほど救いになっていることか。
彼にはどんどん無駄な活躍をしていただきたいものですね。

つづきはこちら。

封殺鬼―鵺子ドリ鳴イタ〈3〉 (ルルル文庫)
霜島 ケイ
4094520619


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