『マーベラス・ツインズ契 1 だましあい』

マーベラス・ツインズ契 (1)だましあい (GAME CITY文庫 こ 2-4) (GAMECITY文庫)
古 龍 藤田 香 川合 章子
4775806734



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読了。

近世中国を舞台にした、陰謀因縁アクション小説シリーズ「マーベラス・ツインズ」の新シリーズ。

ですがタイトルに「契(ちぎり)」がついただけのまったくのつづきです。

前巻『マーベラス・ツインズ 3』では小魚児と花無缼の誕生秘話と小魚児の生い立ちという、番外編的なエピソードでしたが、「新シリーズ」は時間的に第二巻おわりから始まります。

花無缼の無傷の強さにおおいに矜持を傷つけられた小魚児のその後の三年間のち、新キャラクターを交えての仇敵との戦いがあらためて展開されるという案配。

ところで主人公の小魚児ですが、冒頭ではかなりへこんでいて、それはまあ二巻の終わりが終わりだっただけに仕方がないよねえと納得なのですが、それから三年間もどん底で落ち込みつづけたくせに、花無缼と鉄心蘭をみつけたとたんにいきなり復活するのはどうなのか(苦笑。

花無缼に対してこそまだ弱気ですが、その他の人物にはあきれるほど強気です。身を隠してこそこそ動いているくせに、どうしてそんなに大胆なんですか、あんたは、と言いたいです。

不潔で陰気な三年間だったのに、その間にもなぜか女の子に好かれている小魚児なので、かれの自己肯定意識はかなりしぶとく形成されているのでしょう。そうとしか思えない。

宿命の敵、花無缼と、かれに寄り添う鉄心蘭の姿に心をゆらしつつ、やってることは基本的に化かし合いなのでいままでと大差がない模様。ただ、アクションシーンの趣がすこし変化したかなと思いました。三年間のあいだに鍛錬だけは欠かさなかった小魚児はかなりの手練れに成長している模様です。

展開はいつもながらに迅速で、つぎからつぎへと悪のエピソードが連続。
小魚児の成長に合わせて、事件も悪辣なものが増えてきたような気がします。

個人的には、大侠と尊敬される裏で卑劣の限りを尽くす江別鶴を、はやく何とかしてくれないかなーと思います。

濡れ衣を着せられた上に裏切られた爺様がかわいそうでなりませんよ。

それから、文中ではほとんどわからないですが、挿画の小魚児の姿が凛々しくて素晴らしいです。
花無缼は文中でもかっこよく書かれていますが、こちらの絵も素敵v

というわけでつづきを予約します。

マーベラス・ツインズ契 (2)めぐり逢い (GAMECITY文庫)
古 龍 藤田 香 川合 章子
4775806742


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