『封殺鬼 鵺子ドリ鳴イタ 3』

封殺鬼―鵺子ドリ鳴イタ〈3〉 (ルルル文庫)
霜島 ケイ
4094520619


[Amazon]


読了。


昭和初期を舞台に陰陽師の家系・神島家の若き当主神島桐子と彼女のふたりの使役鬼の活躍を描く、伝奇シリーズ。第三巻。

軍部の台頭するきな臭い時代。日本を神国とする危うい思想のもとに集うものたちを操りながら復讐を果たそうとする何者かがいた。
標的とされたのはこの国の影の部分を採りしきってきた神島家。
突然の襲撃に打撃を受けた神島家の当主・桐子は、ついに逆襲を開始することを宣言した。

という感じで物語は進んで参ります。

若さを弱さとして糾弾される立場にいる桐子ちゃんが、精一杯虚勢を張りつづけて、そのあげくに周囲が負った深傷にいたくへこんでいたのが前巻。

遠縁の武見志郎に不本意ながら励まされていたシーンがたいそう可愛かった桐子ちゃんですが、この巻は強気な姿勢でがんがんと押しまくりです。

真術会と軍部がつるんで企んでいるアブナイ事と食人鬼事件とのつながりが明らかになり、その背後にいる鵺と魔人の存在もまた影から姿をあらわします。

あやかしと神島を敵視するかれらの正体とは?

透明な水のしたたる闇にぎらつく脂が浮かんでいるような、そんなイメージのわいてくる展開でした。こんなことを書いても何言ってるのかわからないですね(苦笑。

着実に進んでいくストーリーの中で、それぞれの登場人物が自分らしく動いて個性を発揮するのが読んでいて楽しいなーと思います。

二人の鬼はもう阿吽の呼吸だし、桐子ちゃんを挟んでのやりとりもたいへんにほほえましい。
ほほえましいといえば、桐子ちゃんと武見君のシーンは桐子ちゃんのツンっぷりが全開で笑いが止まりません。
著者あとがきに、武見君は桐子の将来の○とあったので、ああ、やっぱりーと思いました。

この「鵺子ドリ鳴イタ」のエピソードは次巻で完結の模様ですが、ぜひつづきも出してもらいたいものだと思います。

その前に完結編を読まないとな。
第四巻はこちら。

封殺鬼―鵺子ドリ鳴イタ〈4〉 (ルルル文庫)
霜島 ケイ
4094520910


Comment

Comment Form

管理者にだけ表示を許可する

Trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)