『ナイチンゲールの沈黙 下』

ナイチンゲールの沈黙(下) (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)
海堂 尊
4796663606


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借りて読了。

地方の大学病院を舞台にした、ラノベ風ミステリの下巻。

と思って読んでいたんですが、途中からミステリからファンタジーになっていったような。
ファンタジーまでは行かなくても、現実の大地からは多少浮きあがった展開になったような気がします。

まあ、面白ければいいのですけれどね。

基本的にファンタジー読みである私はそこで「おおっ」と面白くなった口なんですが、多分ミステリ読みの人はかなり興が削がれただろうなあと推測はいたします。

医療現場の現実をシリアスにあぶり出す社会派ミステリを予想していたら、歌うたいの性やら歌の魔術的な力とか、そんな話がどうして殺人事件に関係あるのかって、よーく考えたら事件解決の手段としても非常識きわまりない展開なんですけど、私にはそのあたりが興味津々だったのでした。

とはいうものの、最先端医療なんてどこまでが現実でどこまでが夢なのか、素人にはまったくわからないので、まあ、ヒロインの能力は現実的でないとしても、その他のあれこれはあってもおかしくはないのかなーなどと夢想。

ミステリとしてはかなりの変化球だと思いますが、それに話としてもなんとなくとっちらかっている感じがしますが、私は歌姫二人の共演に痺れました。

ので、よしとします。

そういえば厚労省の白鳥君は下巻からのご登場でした。
不定愁訴外来で警察庁所属の天敵・加納と言葉でどつきあいを展開してます。このふたり、子供に対しても非常に大人げない人たちです。読んでいて呆れました(苦笑。

登場人物の掛け合いは、たいそう楽しいです。
ですのでこのシリーズはキャラクターノベルとして読むがいいと私は思います。

余談。

CTかMRIかどっちかわかりませんが、検査のデータを三次元にして展開する画像、私、見たことがあります。自分の頸椎のデータです。だからこの話で取りあげられたデータがどういう風に見えるか、よーくわかりますよー。縦にも横にも斜めにもぐるぐると回転させられるし、ズームアップできるし、うーん、これがあれば私の骨の複製が簡単にできるなあと思ったものでした。

最初に見た時は貧血で倒れてしまいましたが(苦笑。


ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)
海堂 尊
4796663584


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