『マーベラス・ツインズ契 4 貴公子の涙』

マーベラス・ツインズ契 (4)貴公子の涙 (GAMECITY文庫)
古 龍 藤田 香 川合 章子
4775806769



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読了。


だいたい近世の中国を舞台に青少年と悪人達が暴れまわる、陰謀冒険アクション友情恋愛てんこもりの武侠小説。「マーベラス・ツインズ」契シリーズ第四巻。

十大悪人と恐れられる悪人達に育てられた小魚児。
聖域とまでいわれる武術の最高峰、移花宮の跡継ぎとして育てられた花無缼。

世俗の世界での陰謀に翻弄されるふたりの少年の運命と過去の因縁、友情と恋愛を、スピード感溢れる爽快な筆で描く、日本でいうなら伝奇アクションもの。

続編なのに第二シリーズとして刊行されてきた契シリーズの最終巻です。

内容は、友人となった小魚児と花無缼がそれぞれの事情から再会を約して二手に分かれ、それぞれの事情により魏無牙の本拠地・亀山に向かうことになる顛末。

面白かったー。

なにが面白いといって、これまで小魚児寄りに展開してきた話が、はじめて花無缼視点で語られることになってるところかな。
自由奔放でなんでも口先八丁で渡っていく小魚児に比べて、お行儀の良い花無缼はどんな罠にも無防備に嵌ってしまいます。
生真面目で一生懸命で一途なんだけど、それだけに世間知らずで危なっかしいヤツなんですな。

小魚児を思い続ける鉄心蘭をただひたすら見守り続けて、ホントは気も狂わんばかりに恋しているのに、あなたを義兄として守るなどと口走ってしまう潔癖やさんでもあります。

武術の腕は天下一品。小魚児だって叶わないくらいなのに、心理戦ではころっと負けてしまう花無缼。

おかげでこの巻でかれは本当に散々な目に遭わされます。
窮地に陥って絶体絶命、いまだ助け手もあらわれずなまま。

そんなところでなぜこの巻は終わっているのでしょう。

当然この話は歴然と続いていて、次巻からは絆シリーズと銘打たれている模様です。

しかし。
巻末に絆シリーズは電子書籍として配信としか書かれていない。

てことはなんですか、このつづきは図書館では借りられないと、そういう事ですか。

なんということだ……。

絶望した! せちがらい世の中に絶望した!

というのは嘘ですが、こんな殺生なところで電子書籍のみにしぼるなんてよほど売れてないのでしょうかね、このシリーズ。

はっ、自分も買わずに読んでいる口であった。反省。
でもお金がないからどうしようもないのです。許して。

無惨な罠に落ちた花無缼は、同じところでまったく別な目にあった小魚児が助け出してくれると思います。私はそんなこんなを想像して勝手に楽しむことといたします。

それにしても移花宮の宮主さまたちのご登場を拝見できないなんて、哀しいです。くすん。

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