『魔使いの戦い 上』

魔使いの戦い〈上〉 (sogen bookland)
Joseph Delaney 金原 瑞人 田中 亜希子
448801965X



[Amazon]


読了。

七番目の息子の七番目の息子である少年トムが、魔使いの弟子となって人の世界を脅かす魔と戦う、イングランド風異世界ファンタジー。シリーズの四作目。

魔物を見分けるセカンドサイトこそ持っているものの、ほかには特殊な能力はなく、もっぱら民俗学的なあれこれをベースとしたと思われる対処法によって魔物を退治する魔使い。
その見習いとなった少年トムの奮闘記といった趣の四作目は、上下二巻分冊となりました。

今回はついに邪悪な魔女達の本拠地に乗りこんでいこうと魔使いが決断したところから話がスタート。
しかし、そのまえに休暇を貰ったトムが実家にもどってみると、兄さん夫婦が行方不明。トムが母親から受け継いだ三つのトランクもなくなっている、ということが判明。
どうやらそれは魔女達の犯行らしい。ということで、トムと友人のアリス、魔使いの一行は、魔女達の本拠地ペンドルへと急きょ乗り込むことになったのですが……。

ドキドキハラハラ、ギャーな展開はいつも通りでとっても楽しめました。
このシリーズの魔女の怖さは半端じゃないです。
外見からしてすでに怪物だ。しかも、死んでも死なない……ってどういうことだと思いますが、肉体は死んでも意志はあり活動も可能といえばいいのでしょうか。ということは意志を持った力あるゾンビーなのか。ひー。ぶるぶる。

そんな恐ろしい存在を相手にしているというのに、トム君、素質はあるんだけど師匠のいうこと聞かなすぎ!
このことは毎回感じるんだけど、それで一定の理由は納得しているんだけど、やっぱり「あんたどうしてそんなに勝手に動きまわるの~」といいたくなります。
話の展開的には、指示待ち人間だとすぐにお陀仏になりそうな危険な場面の連続で、トムの迅速な判断がなんども窮地を逃れるために効果を上げてるんだけど、そのためにさらに危険を冒さなければならない、というパターンもやっぱりおんなじ。

個人的にはトムが暴走しなかった場合の話を読んでみたくなったりするほど、トム君本人にハラハラさせられます。

あとは魔女になりかけの女の子アリスの存在も怖い。
彼女はトムには好意を持っていてトムのためになるように考えて行動しているんだけど、その思考回路がすでに魔女なので、トムが無事なら何をやってもいいという雰囲気がにじみ出ていてその不安定さがめちゃくちゃ怖いんです。

魔使いの友人だという今回初登場の神父さんも、こいつ本当に過去に魔使いの修行をしたのかと疑いたくなるほど頼りにならないし。

魔使いのグレゴリーじいさんは今回ほとんど活躍せず、そういえばあんまり出番もなかったような。

そんなこんなでトムは絶体絶命。
みんなみんな絶体絶命のまま、下巻に続くです。

うわー、なんてところで終わるんだーと悲鳴をあげてもまだ下巻は手元にありません。

はやく予約が回ってきますように、とトムの無事を祈りつつ下巻の到着を待ちたいと思います。

魔使いの戦い〈下〉 (sogen bookland)
Joseph Delaney 金原 瑞人 田中 亜希子
4488019668


Comment

Comment Form

管理者にだけ表示を許可する

Trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)