『恋のドレスと宵の明け星 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』

恋のドレスと宵の明け星―ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (コバルト文庫)
青木 祐子
4086012871



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読了。

ヴィクトリア朝イングランドのロンドン近郊を舞台に、公爵家の跡取りと仕立屋の女の子の恋愛を描く、時代物ロマンス。シリーズ十五冊目。

今回は、恋の不安に苛まれたクリスがお仕事に支障を来してしまうお話。
シャーロックの手紙に一喜一憂して、浮き沈みの激しいことこの上なしのクリスちゃんです。

クリスにとってドレスづくりはお客様のためにする仕事なのではなく、お客様を素材にして作る作品なのだなーと感じるお話でした。

だから自分と作品の距離を保てず、迷いが出てしまう素材とは向かい合えないのですね。

ゆれうごくクリスは、迷いの中でそれでも過去に決着をつけなければと決意をしている模様です。

だんだんクリスと母親の過去が明らかになってきて、さらにジャレッドに思いもかけない人にひきあわされたりして、この巻は小さな盛りあがりがいくつかあって、でもテーマはクリスの不安にシャーロックがいつ気がつくか、だったような気がしました。

そしてクリスから離れたロンドンで何にも知らないシャーロックは……いやはや、もうなにも言いません。かれにはかれの事情があることはわかってますから。しかしやはりなんというか、行間読みとれ! と言いたくなりますね(苦笑。

装画がいくぶん地味だったからかお話も地味だったように感じましたが、最後のクリスの爆発でかなり嬉しく読み終えました。

とくに時々無神経な母と息子が笑えました。

ずっと心配のし通しだったパメラちゃんには、もっといい思いをさせてあげたいです。

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