『羊のうた 1』

羊のうた (第1巻) (バーズコミックス)
冬目 景
4344800222



借りて読了。

世間と離れた仄暗い世界で生きる人びとの孤独と哀切を描く、えーとこれはホラー? なコミック。シリーズ一冊目。

十数年前、母親の死とともに父親の友人に育てられてきた少年が主人公。
高校二年生になって体調不良に悩まされるようになった少年は、かつて家族と暮らしていた家を訪ねたところ、年上の美少女と出会う。それは生き別れとなっていた少年の姉で、不治の病に侵されているという。

という感じで始まるストーリー。

この作者さんの作品は先日『ももんち』を読んだばかりですが、えらく違うタッチのお話です。
提供者によれば『ももんち』が異色なんだそうですが。
私としては『ももんち』も好きだけどこっちも好きー。

奇しくも昨日読んだマンガと題材が似ているんですが、あちらは手練れが狙いを定めて作りあげた作品という感じを受けるのに対して、こちらは苦労しながら生み出している感のつよい作品という印象を受けました。

狙ってつくったのではなく、一応の目標を定めて掘り進めていったらこんな風なものが生まれ出た、みたいな感じ?

不器用なのかもしれないけれど、過程を大切に丁寧に描いていく展開は私にとってはとても親近感のある好ましいものなんですね。

読んでいてこの作品のアレはラーバレスティアの魔法と似ているかもと思ったりしましたが、それのもたらす苦悩や孤独はこの作品の方がつよく印象に残ると感じました。

雰囲気と感情を味わう作品だと思います。

たいへん気に入ったのでつづきも借ります。

ところで、私が借りたのは「完全版」というのなんですが、多分初版限定なんですね。
もう流通はしていない模様です。巻数は普及版とおなじなので書影リンクは普及版にしました。

羊のうた (第2巻) (バーズコミックス)
冬目 景
4344800230


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