『スプライトシュピーゲル IV テンペスト』

スプライトシュピーゲルIV テンペスト (富士見ファンタジア文庫)
冲方 丁 はいむら きよたか
4829132817



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借りて読了。

近未来のウィーンを舞台に、暗い過去を背負いながらテロと戦い続ける少女達の物語。シリーズ第四巻。

分厚い本です。
中身は標題作の「テンペスト」に短編「フロム・ディスタンス 彼/彼女までの距離」、おまけ小劇場とあとがきでなっています。

短編が日常風味のほのぼのしんみりなお話だったのは意外。
でもかなり楽しかった。
鳳(アゲハ)ちゃんと冬真君の、なんちゃってデートの顛末なんですが、いままで純真な青少年だと思っていた冬真君がおどろきの資質をそなえていたことにびっくり仰天。

いっぽう長編は、大虐殺の罪を問う国際法廷で七人の証人を護るという、今までにも増してハードな暴力と破壊と生と死のサスペンス大劇場でした。

読んでいて、このシリーズって『マルドゥック・スクランブル』の進化形なのではと感じました。
三人の少女達の原型はおそらくバロットだと思う。
で、今回の証人達はおそらく彼女たちの精神的な師匠になるのではなかろうか。
残念ながら、ウフコックが原型のキャラクターはいないみたいですが。
冬真君が半分くらい役割を果たしている気はするけど、かれはまだ全面的な拠り所ではないので。

とにかく危うく夜更かしして一気読みしそうになりました。
最後まで読んだら興奮して寝つけそうにないので、気づいたときに強制停止をかけました。
それくらい面白かった!

だけどこの次は未だに刊行されていない模様。
ううう、気になるなー。
いつ出るんでしょう。

それまでに『オイレンシュピーゲル』シリーズを読んでおこうと思います。
なんとかして(多分図書館に頼って)。

オイレンシュピーゲル壱 Black&Red&White (1)(角川スニーカー文庫 200-1)
冲方 丁 白亜 右月
4044729018


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