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『君の名残を 下』

君の名残を (下) (宝島社文庫 (488))
浅倉 卓弥
4796650776



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いただいて読了。

落雷によって現代から平安末期へとトリップさせられた少年少女が、戦乱の中でみずからの居場所をまもるために戦う、せつない歴史小説。

始めからもの悲しくせつない雰囲気が漂っていた物語は、緊迫感を加速しながらクライマックスへとなだれ込みます。

歴史を知ってなお時代にあらがおうとした友恵。
みずからの最期へのあらがいがたい恐怖とともにどこかそれを待ちこがれるようだった武蔵。

ふたりの邂逅するわずかな間にかようもの、流れた時間の重さと濃厚な感情には胸に迫るものがありました。

読み終えたときには、ああ、このふたりはちゃんと生きて人生をまっとうしたんだな、という感慨にひたってしまった。

とても感情を揺さぶられるお話でした。
深さも厚みもそなえた小説だと思います。

だからこそ、時間の扱いに不満が残りましたが。
うーん、なんでだろ。

物語の自然な要求というより、作者の都合によりできあがった設定という印象を受けるからかも知れません。

感情的にはこれでいいのだとつよく思うのですが、やっぱりご都合主義だとつぶやく私がどこかに残っている。

たぶん、こんなふうに感じるのは私だけなんじゃないかという気がする。
とても面白かった話だけに、そういうところにこだわる自分がかなり嫌でした(汗。

平家物語に重なり、あるいは裏を辿るようなさまざまなエピソードにはそれぞれ思い入れがあり、どこをとっても読みながら「あそこだ!」と痺れていたのに、なんということだ。

素直に読みなさい<自分。

といくら言い聞かせても多分ダメなんだろうなー。溜息。

君の名残を (上) (宝島社文庫 (487))
浅倉 卓弥
479665075X

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