スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『夜市』

夜市 (角川ホラー文庫)
恒川 光太郎
4043892012


[Amazon]


読了。

第十二回日本ホラー大賞大賞受賞作の和風ファンタジーホラーを含む短編集。二作収録。

うお、これはスゴイ。
現代を舞台に日本の民俗学的な要素を使用して仕立てた、叙情的なホラー小説ですが、予想を覆してまったく予定調和にならない。
あっと驚くような結末を迎えつつそれでもどこか哀切な気配の漂う、まさに和風ホラーです。

スプラッタな怖さはないけれど、しんしんとこころに響いてくるような悲痛と孤独がここにはあります。

読んで驚いた後にしみじみと浸ってしまいました。

収録作品は以下の通り。


夜市
風の古道

選評



「選評」というのは日本ホラー大賞の審査委員の選評。
荒俣宏、高橋克彦、林真理子の各氏の評が掲載されています。

大賞受賞作品の「夜市」も、書き下ろしの「風の古道」も、異界に偶然足を踏み入れてさまようお話。
この異界はまだ死の手前の黄泉比良坂にあたる場所ですよね。
ううっ、わくわくしてしまいましたw

惜しいなと思うのは叙情作品にしては描写があっさりとしているところかな。
色がまったく感じられないのはこういう舞台だから当然としても、もうすこし輪郭とか空気感が感じられると「私が」たいそう嬉しいのにと思いました。

この作者さんの他の作品も読んでみようと思います。

雷の季節の終わりに
恒川 光太郎
4048737414

Comment

Comment Form

管理者にだけ表示を許可する

Trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。