『諏訪に落ちる夕陽』

諏訪に落ちる夕陽 (コバルト文庫)
ながと 帰葉
4086010852


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読了。

少女向け歴史小説。
2006年度コバルトノベル大賞読者賞受賞作品である表題作ふくむ短編二編を収録。

読みながら「若いっていいなあ、文章にエネルギーが満ちあふれているよ」と思いました。
この本が刊行された時点で作者さんは十九歳。
受賞作品は高校生のときに書かれたものだそうです。

収録作品は以下の通り。


諏訪に落ちる夕陽
光さす王宮(みあらか)



二編とも、戦国時代の武田家周辺と古代大和王朝を題材にした、ごくごくオーソドックスでロマンチックな歴史恋愛小説なんですが、それをきちんと一般的に読める形で描ききった資質が素晴らしい。

若書きであることは否定できないけれど、それを補ってあまりあるパワーを感じました。

あとがきをうかがうに作者さんの歴史に対する思い入れはひとかたならぬものがあるようです。
だから次作以降も歴史ものを書いているのかと思ったのですが……。

え、異世界ファンタジーなの?

この方の資質はファンタジーにはないように思えるのですが。
でもシリーズ化しているのだから人気があるんですよね、たぶん。
最近少女向けの恋愛はファンタジーでないとリアリティーが出ないからと、そういう流れの中での作品なのでしょうか。

でも今は歴女なる方々もいらっしゃる時代。
ぜひまた歴史ものをとお願いしたい気持ちです。

ファンタジーのシリーズは図書館の予約数がものすごいので、縁があったら借りてみたいと思います。

個人的メモ。
帰葉は「きは」と読む。
「きよう」だと思ってました……。

アルワンドの月の姫―砂漠の王子と銀の杖 (コバルト文庫)
ながと 帰葉
4086011433

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