『コブの怪しい魔法使い (株)魔法製作所』

コブの怪しい魔法使い―(株)魔法製作所 (創元推理文庫)
Shanna Swendson 今泉 敦子
4488503055



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いただいて読了。

現代アメリカを舞台に、みんなの妹ケイティとシャイな大魔法使いオーウェンの恋と活躍を描く、ロマンティックコメディファンタジー。
シリーズ第四作。

三作目からひきつづき、で一気に読み終えました。
面白かったー!

私としてはこのシリーズ中で一番楽しかった巻かも知れません。

舞台はケイティの故郷、テキサスのさらに無名の地コブ。
魔法の源パワーラインから外れているために魔法の魔の字も感じずに暮らす人びとが大半の土地に、つぎつぎに魔法がらみと思える奇妙な出来事が発生。
魔法から遠離るためにニューヨークから戻ってきたケイティですが、責任感の強い彼女がこの事態を静観するわけもなく、探りを入れているうちにどんどん深みにはまっていく……というお話。

例によって事の背後には(株)MSIの公認の敵イドリスの存在が。
しかも、それにうっかりと荷担していたのがケイティにとっては予想外の人物。
そしてケイティの危機に現れるのは当然、あの御方です。

今回はケイティのホームグラウンドが舞台となって、ケイティの家族たちとその背景がいかにも田舎っぽくキュートに描かれていて、笑いが絶えませんでした。

三者三様の兄とその妻たち、お節介焼きの母親、とそれぞれケイティを愛しつつ、みんな勝手なことをして多かれ少なかれ困らせているわけですが。

なんといっても杖を振りまわして孫たちを叱咤する、ブリジットおばあちゃんの存在感がサイコー!

訳のわからないことを言って周囲を呆れさせる、こまったばあさんだと思われていたところがじつは大変な意味と鍵を持つ存在だった、というあたり、お約束ですがこれほど胸の空く展開はないなーと思いましたw

あとはオーウェンがまたまた無意識に魅力を振りまいてみんなを手なずけてしまうところ、可笑しいです……これは笑うところなのかと今ふと疑問になりましたが。
ケイティの姪、幼児ルーシーに見初められて困ってるオーウェンは可愛かったです。

それからイドリスはやっぱりイドリスで(笑。
こんなにヘタレな敵の大将って、いまだかつて存在したろうかというくらい。

モーテル経営者の娘でケイティの友人ニタの存在も楽しかった。

楽しかったところを数えあげていくときりがないのでこの辺で。

とにかく本当に明るく楽しく読みました。

このあとニューヨークに舞台を戻しての展開がどうなるのかが楽しみです。
訳者あとがきではまだ本国でも出版が決まっていないと書かれてましたが、どうなったのでしょう。
これで打ち切りなんて事にならないようにお祈りしております。

シリーズ開幕編はこちら。

ニューヨークの魔法使い <(株)魔法製作所> (創元推理文庫)
今泉 敦子
4488503020

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