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『聖者は薔薇にささやいて ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』

聖者は薔薇にささやいて (コバルト文庫 あ 16-26 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー)
青木 祐子
4086013142



[Amazon]


読了。

ヴィクトリア朝イングランドを舞台に、仕立屋の少女と公爵の跡取り息子の恋をこまやかに描く、少女向け時代ロマンス。シリーズ十六冊目。

この巻はタイトルに「恋ドレ」が入ってないのでおや、と思っていたら、やっぱり番外編でした。

でもこの番外編はたいへんに素晴らしかった。
なにしろヒロインがパメラちゃんなんですから!

いつもクリスのことを見守っているパメラちゃんですが、彼女だってまだ十七歳。
まだまだ大人ではありません。
そんな彼女の過去を知る男性がとつぜん現れて……というお話。

本編の『恋のドレスと舞踏会の青』の裏話なのかな。

クリスのことも自分のことも、吹っ切れているようでいろいろと悩めるお年頃なんだと感じさせてくれる、作者さんらしく繊細な心理描写と話運びにひきこまれる中編でした。

パメラちゃんはすてきに強い女の子ですね。
そして彼女を守る二人の騎士(苦笑)たちイアン先生とアントニーがまた楽しい。
かれらは文字通り騎士のごとく貴婦人パメラちゃんを崇めていて、まるで触れてはいけない大切な宝物のように扱ってます。
このふたりがいるかぎり、パメラちゃんは大丈夫、ちゃんとひとりで立ちなおれます。ひとりで……ってところがパメラちゃんらしいなあ(苦笑。

それにくらべてシャーロックの独占欲・所有欲の強いこと。
これでもまだ精一杯セーブしてるんだとかれの心理描写でわかるのですが、いやはや、まるで拘束具のように縛ってきそうでいやんな感じです。
この時代の感覚ではコレが普通で、現代でもこういう意識の男性はけっこういるとは思いますが、ヒロインの相手役としてはどうなのか。

でも、クリスが弱々しげだからこういう男が寄ってくるんだよなあ……たぶん。
クリスは何とかしてシャーロックを尻に敷く方法を見つけたほうがいいと思います。
パメラちゃんがいなくなったらとても困ると思う、うん。

今回は表題作の中編の他に挿画のあきさんによる短いマンガも収録されています。
このマンガが相当楽しかったです。
マンガもレベルが高い。お買い得な一冊だったと思います。


聖者は薔薇にささやいて
まんが 黄昏の冷たい水
まんが シャーリーとアイスクリーム工場
まんが パメラ・オースティンの薔薇色の人生。
午後のクッションと小さな賭け
~卒業前夜~

あとがき



ところで、シリーズはもうつづきが来月に出るそうです。
タイトルにはあれが入ってますので本編ですね。
ふふ、楽しみ楽しみ。

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