『封殺鬼 鵺子ドリ鳴イタ 4』

封殺鬼―鵺子ドリ鳴イタ〈4〉 (ルルル文庫)
霜島 ケイ
4094520910


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読了。

千年の時を生きる二人の鬼と陰陽道の闇の部分を司る本家の当主となった少女の、暗躍する勢力との戦いを描く、昭和の初めを舞台にした伝奇アクションシリーズ。「鵺子ドリ鳴イタ」の第四巻。

ものすごーく間を置いてしまいましたがようやく続きが読めました。

やっぱりこのシリーズは好きだ。
さりげない人物描写も切れのよいアクションも好きだけど、なによりも文章が好き。
飾り気はなくさらりとしているようなのに、どこか湿度があってでも透明でシャープ。

人ならぬものと、現実と異界の狭間で葛藤しながら戦い続けるひとびとを描くのにまさにふさわしい文章だと思います。

ヒロイン桐子の未来の○である武見くんが、ふらふらと釣りに出かける夜の川端のシーンがとても好きです。
全編ここで展開してくれてもいいよと思うくらい。
そうでないからこそ、このシーンがひきたつのだとわかってはいるのですが。

この巻では、とうとうやってきた桐子と乙夜の対決シーンと、鵺の不気味だけれど哀れな存在が印象的でした。

それと桐子と二人の鬼の、信頼し合いつつ絶対に埋まらない距離を自覚した厳しい関係。
それを知った武見君が桐子への認識を改めるところ。

挙げ出すときりがないのでこのへんで。
つまりそれだけ私はこのシリーズが好きだということです。

さいごにこれだけ。神島の東京屋敷の管理者宇和野さんがかわいい!
いい歳のおっさんに可愛いも何もないだろうとは思うのですが、鳩が豆鉄砲喰らったような顔がラヴリーでした。

ところで、私はこのエピソードはこの巻で終わりなんだと勝手に思っておりました。
しかし、まだ続いてました。
つづきはまだ出ていない模様です。
なんということだ……!

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