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『秋の牢獄』

秋の牢獄
恒川 光太郎
4048738054



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読了。

うつろいゆく日常の間隙にある異常な空間に囚われた人びと描く、ホラー短編集。

ここまで読んできたこの作家さんの私のイメージは、端正なのにどこか輪郭の曖昧なもや~とした雰囲気の文章で、民俗学的な異常な事態と人の悪意を描くひとというところでしょうか。

しかしこの短編集はすこし趣が違っていました。
民俗学的などこか懐かしい雰囲気がちょっと薄くなったような気がする。
意表を衝く展開は今までの通り。あざやかな着地も素晴らしい。
ですが、私としては前作の“穏”みたいなどこかが出てくる方が好きだなーと思う。
所詮私はファンタジー読みなのですね(苦笑。

収録作品は以下の通り。


秋の牢獄
神家没落
幻は夜に成長する



表題作の「秋の牢獄」はSFネタといってもいいような気がする。
ネタバレになるので書けませんが、読んでいてすぐに某アニメを思い出しました。

「神家没落」は舞台が日本に限定されている理由がよくわからなくてそこがちと不満。

「幻は夜に成長する」はたいへんな黒ストーリー。でもこれが一番ファンタジーぽかったと感じました。

ファンタジーか否かで作品を計るのは止めようよ、自分、とここまで書いて思いました(汗。

物の怪ものにはよくある善意の行き違いという話は一個もなくて、強烈に印象づけられるのが悪意であるのがとくに特徴的だと思います。

ときにイヤーな気分になるのは確かなのですがそれでも面白いと思える、のでまだ他の作品も読みます

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