『イムリ 6』

イムリ 6 (BEAM COMIX)
三宅 乱丈
4757749341



読了。

どこかの惑星を舞台に、支配民と被支配民のあいだの確執とそこに巻き込まれた少年の苛酷な運命を描く、異世界SFファンタジーコミック。シリーズ第六巻。

独特の絵柄できれい事ではない政治や権力にまつわるあれこれをシリアスハードに描く、土俗的なマジカルを感じるコミックです。

支配民族「カーマ」の一員として母なる星ルーンに降り立った少年、デュルク。軍部によるクーデターに巻き込まれてひとり放浪することになった彼は、被支配民のイムリと出会い、これまで知らなかった現実の社会に否応なく対峙させられていく……というストーリー。

この巻はとんでもない怒濤の転換期が訪れて、デュルクはさらに苛酷な状況に追い込まれてしまいます。

はー、スゴイ。読んでいて息もつけなかった……。
マンガにこんな圧倒的な臨場感を感じるのは久しぶりのことのような気がするなあ。
言葉に頼らない画面のみの迫力でほとんどすべてのシーンを押しきってしまうところ、並々ならぬ筆力であるなあと感嘆しました。

説明がほとんどないのでわかりにくいと感じることもありますが、この魔術的な描写の奔流のまえにはそんなことどうでもいい、と言ってしまいそうになります。

我に返ると理性的にはあんまり理解していない自分がいて苦笑するのですが、その場に立ち会ったものの得る空気感というか、みなぎっていたパワーは確かに受けとった。

デュルクの絶望や孤独や衝撃、ラルド覚者の苦悶、それぞれが心に刺さるように響いてくるのが苦しいほどでした。

はー、このあと話は一体どうなるのかなあ。
すごく面白いんですが、この密度とパワーが長く続くと身が持たないような気がしてきました(汗。

つづき、お待ちしています。

余談。
ルーン世界地図を見ているうちに、これって遠未来の地球なんじゃないかと思えてきた。

Comment

Comment Form

管理者にだけ表示を許可する

Trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)