『夢見る水の王国 上』

夢見る水の王国 上 (カドカワ銀のさじシリーズ)
寮 美千子
4048739506


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読了。

詩的な美しい言葉で夢幻の世界を描き出す、神秘的なファンタジー。上巻。


海辺の寂れた別荘地に住む引退した老人は、娘の置いていった赤ん坊によってはじめて生きていることの幸せと哀しみを知る。マミコと名づけられた赤ん坊はすくすくと大きくなっていくが、突然の出来事が彼女の心に深い影を落とす。そのときマミコはマコとミコのふたりにわかれ、ミコは記憶を失った。ミコは、マコによって角を失った一角獣の子馬とともに姿を消したマコの行方を追うことになる。



ストーリーよりもその場の雰囲気、文章から立ちのぼる香気を味わうような、繊細で美しい小説。
ひたすらに言葉の意味し、描き出す世界に心を浸して読み進みました。

これは夢の世界、夢の話、心の奥底の暗がりの話ですね。

現実の世界を描いているところも浮世離れしていて、夢との区別がつきにくいです。
それでいて、夢の世界は大きくひろがり、大地の底から宇宙の果てまで続いていく。

月と、永遠に生まれ変わり続ける龍のイメージが鮮烈に焼きつきました。

私はヒロインではなく、ヒロインのおじいさんに異常に感情移入して読んでます。
マミコが姪っ子に読めて仕方がない(苦笑。
おじいさんの切なさが身に沁みますわ~。

つづきもかならず読みます。
まだ手元にないけど……。

夢見る水の王国 下 (カドカワ銀のさじシリーズ)
4048739514

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