『グリム姉妹の事件簿 1 事件のかげに巨人あり』

グリム姉妹の事件簿1 事件のかげに巨人あり (創元ブックランド)
マイケル・バックリー 三辺 律子
4488019684


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読了。

現代アメリカを舞台にグリム兄弟の血をひく幼い姉妹が死んだと聞かされていた祖母とともに妖精たち相手に活躍する、ローファンタジー。


 十一歳のサブリナと七歳のダフネ、二人の姉妹は両親がとつぜん行方不明になってから里親の元をたらい回しにされていた。そんなおり、姉妹の祖母だと名乗る人物が現れ、ふたりをひきとることになった。サブリナは警戒していた。これまで両親から祖母は死んだと聞かされていたのだ。自称祖母の老婦人レルダ・グリムは優しい笑顔をしていたが、自宅のドアに数え切れないほど鍵をかけてあいさつをする、ありていにいえば頭のおかしい人物と思えた。ところが、逃亡の機会を探るサブリナに反してダフネはすっかり老婦人とその飼い犬を気に入ってしまう。翌日、老婦人と同居人のケイネス氏にふたりは“事件現場”へとつれていかれる。そこでは一軒の家が潰れて崩壊し、大地にとてつもなく大きな足跡が刻まれていた。「これは巨人のしわざだ」という祖母にますます変人説への確信を強めるサブリナだったが――



グリム童話の作者(?)グリム兄弟の末裔の姉妹が、妖精がらみのとんでも事件に遭遇し、妖精の掟を遵守したやり方で解決することになる、冒険ユーモアファンタジー。

出てくる妖精はグリム童話などのヨーロッパ民間伝承出身だけでなく、「おとぎばなし」として現在認知されているキャラクターがてんこもりです。たとえば魔法の絨毯とか、ハートの女王とか、善き魔女グリンダとか。

だからちょっととっちらかった設定なのかとおもいきや、妖精譚の規則をきちんとふまえた展開で、安心して読むことができました。冒頭はすこしラーバレスティアの魔女のシリーズを思い出しましたが、この作品はあかるくかるくたのしめる童話風ファンタジーです。

読んでいて、これって3DCGアニメにもってこいの作品だなあと感じました。感覚ではなく視覚優先で、さらにストーリー優先。スピーディーであれよあれよと意外な展開が押し寄せてくるあたり。

幽玄の深みはないですが、童話の子供向けパロディーとして面白かったですw

ナンバーがふってあるからつづきもあるのでしょう。……ていうか、まだ大きな謎が解決していませんからあると思います。

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