『ACONY 2』

ACONY 2 (アフタヌーンKC)
冬目 景
4063145875


借りて読了。

へんてこな住人の住む古びた幽霊アパートでの不可思議な日常、不思議な少女アコニーにまつわるきな臭い秘密を、ほのぼのミステリアスに描く、“ゴシックブラックアパートメントコメディー”マンガ。シリーズ第二巻。

これは楽しかったw

連作読み切りみたいなかんじで、単発っぽい作品と大きな背景のある作品がバランスよく配置されて、大枠は気になるけどそれは気にしなくても充分おもしろい、ホラーコメディーです。

永遠の十三歳アコニーと父親と行方不明の母親との過去には、シリアスかつ不幸な出来事があったことがうかがい知れますが、それとは別次元で展開される古い木造アパートの幽霊屋敷っぷりがお見事。奇天烈な登場人物(妖怪? 幽霊?)も四次元迷路もなんでもありです。読んでいてくすくすと笑ってしまいました。

もう本筋なんてどうでもいいので、このまま日常をつづけていてもいいんじゃないかと思ってしまいそう。

アコニーといえば、こちら関係の人物配置は『羊のうた』とちょっと似てますね。
一巻を読んだときにはまったく気づかなかったけど。というか、一巻を読んだときには『羊のうた』を読んでなかったのか。

アコニーの過去は気になるけれど、別に明かさなくてもいいのかな、とか。
たぶんあんなふうには終わらないと思うけど……。雰囲気が全然違うので。

くすくす笑った後でしんみりというか切ないというか、そんな後味の残るお話も好きだなー。ホラーというより、妖怪譚というか幻想譚みたいな雰囲気なんですよね。私のイメージでは。

アパートの経てきた年月がふっと目の当たりになるような描写も好き。

叙情的でなおかつ歯切れの良い展開で、お話としてのまとまりがずいぶん良くなってると感じました。

つづくのならこのままのテイストで、とわがままを言いたくなるほど楽しかったです。

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