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『オイレンシュピーゲル 弐 FRAGIELE!!/壊れもの注意!!』

オイレンシュピーゲル弐 FRAGILE!!/壊れもの注意!!(2) (角川スニーカー文庫 200-2)
冲方 丁 白亜 右月
4044729026



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借りて読了。

いろいろ大変なことになってる近未来のウィーン=ミリオポリスで、警察組織MPBの飼い犬である三人の少女の活躍を描く、アクションSF。シリーズ第二巻。

すごくっ、面白いです、このシリーズ!

時も所も同じくする「スプライトシュピーゲル」をすでに読んでいて舞台背景が頭に入っているので、その分理解するのがはやい、というのもあるかと思いますが、このスピーディーでとんがった文章、驚天動地の展開、熱くもえあがる情熱、読んでいて頭が沸騰しそうです!!

第一巻は主要登場人物紹介編でした。この巻は前巻を踏まえて、さらに突っ込んでさらに前進した物語が語られます。
『スプライト』でも大事件として描かれた超高層ビル〈ヴィエナ・タワー〉と人工衛星墜落のエピソードが、視点を地上に据えたうえで動いていきます。

空とぶ少女たちには縁の薄かった、ミリオポリスの地べたを這う人びとの姿が痛々しいです。
国家同士のパワーゲームがスプライトシリーズのテーマなら、国家の存亡の影で切り捨てられていく生身の人間たちの悲鳴がオイレンシュピーゲルのテーマなのかも、しれない。

上層部からは理由も知らされずにロシア軍の指揮下に置かれる涼月のすがたが、その象徴なのかも。

ルール不明のゲームに理不尽な理由で強制参加させられるひとびとの、苦悶と葛藤とそれでもあきらめないという根性がずしんときました。

うーん、このシリーズどうしてこんなパッケージでくるまれてるんだろ(苦笑。
中身を全然しらなかったら、カバー絵だけみて敬遠すると思われます、私の場合。
やたら扇情的な三人娘のコスチュームもあれだし、犬耳に至ってはすでに作中でも意味がないような。
激しく読者層を限定する売り方をしているなあ……そのつもりでやっているんだろうから、外野のとやかく言うことではないのでしょうが。

国際謀略モノ冒険アクション小説がすきなひとにもけっこういけるんじゃないかと思うのですよね……。

まあ、手に取らせたとしても文体に拒絶反応を示される可能性も高いんですけどね。

でも私はもう慣れた。
というか、スプライトシリーズのほうが文体としては過激な気がしますね。
内容はこっちが過激だと思うけど。

読みながらスプライトシリーズとつきあわせたくなって困りました。手元にないんで。
これから読みたいと思われたら、スプライト→オイレンのI→壱つづきで読んでいったほうがいいです。私みたいに読んだ本の内容を片端から忘れていくようなひとには絶対そのほうがおすすめ。

では、つぎ参巻へ突撃します!
……そのまえに借ります。

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