『バガボンド 1』

バガボンド(1)(モーニングKC)
井上 雄彦 吉川 英治
4063286193



借りて読了。

とっても有名な江戸時代の剣豪宮本武蔵の生を、圧倒的な画力で描きだすマンガ。開幕編。

先日、公共放送の番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』でとりあげられていたので興味を持ち、持ってるひとに借りて読みました。

すげえなあ!
のっけからお下品でもうしわけありませんが、この方、絵のうまさが半端でないです。
人間の身体を立体的に質感量感を持って描き出しているところもすごいけど、その人間たちの動き、スピード感、マンガの画面として、ワンカットとして、つながるシーンとして、とにかく画面の迫力が圧倒的です。すんばらしい。

それに説明を一切廃して描写のみで話を進めているところも、私が好ましいと感じるところであります。

物語の中にいきなり神視点で「この時代はなんとかかんとか」とか「かれはなんとかなのであった」と解説されると興ざめするんです。私の場合。

たしかに解説があると時代背景がわかりやすいんですが、せっかく入り込んでいた世界からいきなり現実に連れ戻されるの、つまんないと思うのが私です。

だから、こういう直接話法というか、登場人物とおんなじ視点でいまなら目線というのかも知れないけど、その他の情報なんていらなくて、ひたすらその状況を追いかけていく、という描き方大好きです。

のめり込んで読めますし、実際にそうして読みました。

ものすごく、殺伐としてますけどね(汗。

話は関ヶ原の合戦の直後で落ち武者狩りがさかんに行われている今日この頃、という時点からはじまるし、主人公がなにしろ剣豪になる男ですから、暴力シーンがとても多くて、その暴力もまさに生きるか死ぬかの刹那で行われるきれいも汚いも関係あるか、てな感じなので、血みどろが苦手な人にはちょっと注意が必要かも。

でもここまでリアリティのある絵で描かれると、不思議とそれがホラーに感じないんですよね。説得力があるというか。そうだよね、これが現実だよね、と納得するというか。

無意味でない、という感じでしょうか。

この殺伐感は『ヴィンランド・サガ』とタメ張るなー。でも雰囲気はかなり違う。
それは『ヴィンランド・サガ』が歴史の流れを前提に描かれているのに対して、こちらはあくまでも武蔵個人の物語だからなのかーと、まだ一巻しか読んでいないのにえらそうに推測していますが、このひとは。

天下が決したばかりの混乱期、治安最悪な日本の庶民たちの暮らしが描かれているところも興味深いです。

二巻もすでに借りてあります。
すみやかに読みたいと思います。

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