『蟲師 9』

蟲師 9 (アフタヌーンKC)
漆原 友紀
4063144887



読了。

まだ完全に西欧化されない古き日本の風景のなかで、生と死のあわいに存在する蟲と人との関わりをさまざまな形で描いていく、昔話風幻想コミック。シリーズ第九巻。

というわけで、『蟲師』九巻です。
以前に感想を書いたときにも数巻まとめてでしたが、やっぱり今回もこうなりました。
やはり私にはこの世界を上手くつたえる言葉がないです。

とにかく、好き。
たたずまいも雰囲気も空気感も、しっとりとしていて雑然として生命力にあふれた自然描写や、そこに暮らす謙虚な人びとの姿も大好きです。

この世界に住むひとには自然界への不思議が畏れと敬いとあこがれとして深く根づいています。
それが蟲への対処の仕方となって現れているんだろうなー。

蟲と人間のはざまに生きるギンコは、両方のバランスをとりながら、自分のバランスもとって生きているひと。

巻末のエピソードは、ギンコがそのいま在る生き方を獲得するお話でした。

蟲をよせる特異な体質に絶望しているギンコを拾った蟲師スグロの、最後の言葉はこころにしみいります。


忘れるな

この世に
居てはならない
場所など
誰にも無い



これで残りあと一冊まで来てしまいました。
十巻もはやく手に入れよう。
最近近所の本屋で見かけなくなってきました。やばい(汗。


蟲師 (7) アフタヌーンKC (404)
漆原 友紀
4063144046


蟲師 8 (アフタヌーンKC)
漆原 友紀
4063144429

Comment

Comment Form

管理者にだけ表示を許可する

Trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)