『バガボンド 4』

バガボンド(4)(モーニングKC)
井上 雄彦 吉川 英治
4063286584



借りて読了。

剣豪・宮本武蔵の青年時代を卓越した画力で臨場感たっぷりに描く、時代コミック。シリーズ四冊目。

故郷と決別して向かった京都で、名門道場に殴り込みをかけた武蔵。
それをこっそり覗いていた幼なじみの又八。

ふたりの距離と境遇とは、どんどん離れていくようでいて案外似た曲線を描いているのかも、と感じた一冊でした。
自分を追い詰めていく、という一点においてね。
二人が違うのは、武蔵がおのれの意志で前向きにそれをしているのに対し、又八は自分の意志なんだけどどこまでも後ろ向きであるというところかなー。

とりありえず、この巻の中心はふたりの関係ではないのですが(苦笑。

武蔵が自分の中に芽生えた情動にとまどい不安に陥って狼狽している姿がえらいかわいい巻でしたw

はやく自分という存在のすべてを認めてしまえるようになればいいのにねえ。
それができないからこその若さであり、成長していく主人公なのですが、出会う片端から仇をつくっていくような生き方は、やっぱりどうかと思うよ私は。
まだ自分の行為がどんな影響を周囲に及ぼしているのかの想像ができないんだろうなーと思いつつ、出会う敵役の思考回路も武蔵とどっこいどっこいで。

それが少年マンガのほとんどのパターンなんだけど。男の子ってどうして戦いが好きなんだろうねえ。でも大抵のマンガが敵を倒した、やったぜ、で終わるところでこのマンガはその先を描いてくれそうな予感があるので期待しています。

おつうちゃん、結局武蔵の妄想(笑)の中にしか出てこなかったのですが、げんきにしているのかなあ。

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