『魔女と犬 オリザ・ハーモニウス』

オリザ・ハーモニウス 魔女と犬 (トクマ・ノベルズ)
西魚 リツコ
4198507163



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読了。

高校生の生活をゆるがす事件を魔女が解決する、ちょっとゆがんだ日常SFサスペンスミステリ?


毛利舞子は高校二年生。暗くなった田舎道を自転車で自宅へ向かう途中で飛び出してきた犬と衝突しそうになった。犬に誘導されてたどり着いた家の田んぼで、なぎ倒された稲の上に倒れている若い男を発見する。一瞬死体かと思ったがどうやら寝ているだけのようだ。だが男はちっとも起きない。まとわりつく犬を見捨てるに忍びず、舞子は男を納屋につれていくことにした。さいわい家族は姉の腹の子が男の子だった祝いで飲み会をしている。翌日、気がついた男に頼まれて生物部部室に顔を出した舞子は、部長にミステリーサークル出現のニュースを聞かされる。




前作が面白かったのですぐさま借りてきた生物SFミステリの二冊目。

拉致監禁から始まった前作と比べると幾分地味な始まりですが、今回の事件もかなり根が深く深刻なものでした。
なのにテンポよくすらすらと、しかもあかるく進んでいくストーリー。
この距離のとり方、いいなあと思います。
現実的で理不尽に満ちた狭い世の中でもがく登場人物を描きながらも、ぜんぜんベタベタしない、からりとした雰囲気。
ハッピーエンドじゃないけど、確実に成長する子どもたちがよかったです。

魔女の天水令子さんのぶっとびぶりが爽快。
犬の、ある意味植物人間な犬井白人くんは、その体質異常ぶりに拍車がかかってます。おもしろーいw
前作からひきつづいての出演は犬のシロと猫のクロス。さりげなく活躍して私のハートを鷲づかみです。

とっても面白かったのですが、どうやらつづきは出ていない模様。
残念です。

これでまた『暁と黄昏の狭間』に戻ってしまいました。
図書館は無くなった本はもう購入してくれないんだろうなー(涙。

暁と黄昏の狭間〈1〉竜魚の書 (トクマ・ノベルズedge)
西魚 リツコ D-SUZUKI
4198507740

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