『バガボンド 6』

バガボンド(6)(モーニングKC)
井上 雄彦 吉川 英治
4063286851



借りて読了。

江戸時代初期の剣豪・宮本武蔵の若き日を描く、時代コミック。シリーズ第六巻。

胤舜との勝負によってこころに刻まれた恐怖と戦う武蔵。
いっぽうそのころ又八は……。

という感じの第六巻でした。

武蔵はひたすら自分の道を邁進していますが、おなじ場所をめざしていたはずが早々に脱落してしまった又八の迷走は留まるところをしりません。

かれの不幸は武蔵という別次元の人物のそばに生まれ育ったということかな。
自分と決定的に資質の違う人物をライバルと認識してしまったところから、かれの人生はゆがんでしまったのかなと思います。

武蔵と道を違えてからも武蔵の後を追いかけてしまう又八のすがたには憐れがただよいます。
あまりにもヘタレで時々腹が立ちますが、じっさい、いいことなんかひとっつもしてくれないので時々嫌気も差しますが、凡人のすることってこんなふうに上手くいかないことのほうが多いよね、と同情も誘う。

もう武蔵のことはあきらめて、ばあちゃんのいる村に帰ればいいのに。
自分の道を見つければいいのに。
武蔵への未練が断ちきれないんだな……。
まるで武蔵に恋をしているみたいですねえ。

又八って、どこまで墜ちていくんだろう。というか、すでにそうなることが決定みたいに書いてしまいましたが、このまま墜ちていくばかりなのかな。

友を見捨ててヒモになったところですでに人生の脱落者になったと思っていたのに、どれだけ人の道を外れていくのか。
それはそれで興味深い気もするけど、あんまり醜態ばかりさらされるのも哀しい気がします。

又八君の話はちょっとずつにして、武蔵メインで進行してくれた方が私の気は楽だなと思いました。

しかし、また何故にそんな人物の名前なんか騙るのだ、又八!

こんな危なっかしい男、やっぱりスルーするわけにはいきませんねえ……はぁ(苦笑。

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