『薔薇とダイナマイト グラスハート2』

グラスハート〈2〉薔薇とダイナマイト (コバルト文庫)
若木 未生 橋本 みつる
4086118564



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読了。

若き天才音楽家とかれとともに音楽を作り出そうと奮闘する若者たちの青春バンド小説。第二巻。



人気バンドZ-アウトの前座に現れた知る人ぞ知る藤谷直季ひきいるロックバンド、テンブランク。初ステージの興奮覚めやらぬ朱音の元に、速達で郵便物が届いた。送り主はステージ前に極道行為で朱音を動揺させてくれた通称オーヴァークロームの真崎桐哉。おそるおそる封を切ろうとしたところで電話が鳴り、坂本の誘いで出かけた朱音は背後から見知らぬ人物に生卵をぶつけられる。それは一連の理不尽な嫌がらせ行為の始まりだった。




バンド名も藤谷先生の命名で決まり、本格始動したテンブランク。
始動したということは、これから活動するってことでそれは藤谷先生の場合、自由に楽曲を造り、演奏活動をするということで、その自由のためには商業的な成功を収めることが必須なのでした。

でも、藤谷先生は営業活動を一手に引き受けていて、ほかのメンバーは自分で選んできたのだから自分が守るという姿勢らしく、朱音ちゃんの元には外部の騒音が聞こえてこないように気をつかってくれていた。

でも、世間で突出して名が売れ出すということは好意と共に悪意をもひきよせることなので、一気に脚光を浴びたテンブランクの弱みとして朱音ちゃんは格好のターゲットにされてしまうのでした………というのが大筋、でしょうか。

同時進行で、朱音ちゃんは藤谷先生と半分兄弟らしい真崎桐哉の悪意ある友情?をもらってしまったり、その縁でオーヴァークローム信者のきれいな女性と知り合いになったり、テンブランクのマネージャー甲斐さんがなんだか複雑な事情でいまの位置にいるということを知ったり、いまだ憧れギタリストの高岡尚の日常顔を知ってドキドキしたり驚いたり、坂本君の過去作品をもらったり、藤谷先生がもってきた極悪非道なデビューCDの録音スケジュールにテンパったり、ということがなだれのように起きていきます。

とぎれなく続く毎日にこれだけいろんなことが起こりつづけたら、日常感覚がなくなってしまいそうだなと思いました。

とくに藤谷先生といる時間のスペシャル感ときたら、なんなんだろうと思います。

藤谷先生にはこれがフツーなのかもしれないけれど、朱音ちゃんはそうとう無理してついていっている気がする。

そんな合間にふと立ち止まったり、深呼吸したりするとき、側にいるのがなんでつねに高飛車でけんか腰に見える真崎君なんだろうかという疑問もあったりする(苦笑。
真崎君が夕飯につれていった店が思い出横町というのもなんだかなー(苦笑。
いろいろと意表をついてくれる真崎君が私はけっこう好きかもしれない(苦笑。

そんなこんなでいろいろあちこちにぶつかり悩みつつも前進する朱音ちゃん。とテンブランク。
デビューCDのタイアップ作戦など、CD売り上げ全盛期の雰囲気が漂っていて、初読のときにはすごく新鮮だったんだよなとかちょっと懐かしモードが入ったりしましたが、そんななかで朱音ちゃんが自覚してしまうひとつの思いがこれからどうなっていくのか、ドキドキしています。このさきも読んでいるはずなのに、ドキドキするのです、覚えていないから!

というわけで、次巻へ参ります。

ムーン・シャイン―グラスハート〈3〉 (コバルト文庫)
若木 未生 橋本 みつる
4086141787

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