『花芒ノ海 居眠り磐音 江戸双紙3』

花芒ノ海―居眠り磐音江戸双紙 (双葉文庫)
佐伯 泰英
4575661341


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読了。

ゆえあって藩元を出た浪人坂崎磐音の活躍を描く、時代小説シリーズ第三巻。

なんというスピード展開。
国表での陰謀で友人を失った、しかもひとりは自分の手で殺したという話の顛末が、こんなにとんとんと進んでいいのかと思いつつ読みました。

たしかにこれだけ早く話が進めばだれるところはないけれど、ちょっとご都合主義がすぎるのではなかろうか。
歴史小説ではなく時代小説で、しかも剣客ものだからこういうのがいいのかもしれませんが、私はもう少し丁寧に書き込んで欲しかったなと思います。


湯布院に行ったところは、場所のイメージが浮かんだのでちょっと嬉しかったです。

もしかすると、このあたり、シリーズとしてはいつ打ちきりになるかわからない状態だったのでしょうか。で、展開を速くして話にケリをつけたかったのか。

というわけで、けっきょくこの陰謀話はこの巻であっさりと片がついてしまいます。
残った問題は磐音さんの許婚だった奈緒さんの行方がわからずじまいであるという点。

このあとは奈緒さんを探して放浪することになるのでしょうか。
磐音さんが江戸に戻るためにはまだ時間がかかりそうですね。

にしても、剣客ものってお約束だから仕方ないけど毎回刃傷沙汰があって、それがまたまったく容赦なしなので私としては痛くてたまりません(苦笑。

必ず相手を傷つけるか殺すかして決着つけるというの、どうにかならんものだろうかと、しょうもないことを毎回思ってしまう。
こういう解決方法、ぜったいに遺恨が残るに決まってるよーと。

そしてまた、磐音さんの剣はケリをつける時は必ず喉を切り裂きに行くので、血しぶきの飛び方がすさまじいのです。

ラストがチャンバラで終わる話などはすごく嫌な気分になるので、はやく目当ての話が来てくれないかなあと考えてしまうのでした。

こうして読んでいるので面白くないわけじゃないんだけど……。

雪華ノ里―居眠り磐音江戸双紙 (双葉文庫)
4575661406

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